アルガリ
アルガリ Ovis ammon の剥製。
国立科学博物館の展示。
保全状況評価[1][2]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書II
分類
Capra ammon Linnaeus, 1758[3]
Musimon asiatics Pallas, 1776
Ovis argali Boddaert, 1785
Ovis nayaur Hodgson, 1833
和名
アルガリ[5][6][7]
英名
Argali
アルガリ(盤羊[8]、?羊[8]、学名: Ovis ammon)は、偶蹄目ウシ科ヒツジ属に分類される偶蹄類。種小名ammonは古代エジプトの神アメンに由来する[3]。アルガリの名はモンゴルでの呼称に由来し[6]、子羊やヒツジの意[3]。 アフガニスタン東部、インド北西部、ウズベキスタン北東部、カザフスタン東部、キルギス、タジキスタン東部、中華人民共和国、ネパール、モンゴル、ロシア南部 模式標本の産地(模式産地)はウスチ・カメノゴルスク周辺(カザフスタン)[6]。 体長180 - 200センチメートル[5][6][7]。尾長10 - 15センチメートル[7]。肩高115 - 130センチメートル[7]。体重95 - 180キログラム[6][7]。ヒツジ属最大種[5][6][7]。 雌雄とも一対の角を持つが、特に雄の角が長大で、ねじれながら前方外側に伸びる[9]。 染色体は56本[3][6]。 同じ属のムフロン、(ムフロンの亜種ともされる)ウリアル、そして家畜ヒツジと交雑可能で、その雑種もまた子孫を残せる。ヒツジの先祖ではないとされるが、交雑によりヒツジにアルガリの遺伝子が入っている可能性はある[9]。 9亜種に分ける説がある[3]。亜種の分布の境目は不明とされる[3]。 亜種の分類・英名は(Fedosenko & Blank, 2005)に、和名は(今泉, 1988)に従う[3][6]
分布
形態
分類
Ovis ammon ammon (Linnaeus, 1758) アルタイアルガリ Altai argali, Siberian argali
アルタイ山脈[6]体長オス172 - 180センチメートル、メス167 - 174センチメートル[3]。頸部の体毛は伸長しない[6]。角長147 - 155センチメートル[6]。角は45 - 50センチメートルと太く、ほぼ1回転し先端は外側へ向かう[6]。
Ovis ammon collium Severtzov, 1873 Kazakhstan argali
ジュンガル盆地西部からバルハシ湖北部にかけて体長オス165 - 199センチメートル、メス136 - 160センチメートル[3]ジュンガルアルガリO. a. sairensisはシノニムとされる[3]。
Ovis ammon darwini Przewalski, 1883 モンゴルアルガリ Gobi argali, Mongolian argali
モンゴル南部・中華人民共和国(内モンゴル自治区)のゴビ砂漠[6]
Ovis ammon hodgsoni Blyth, 1840 ヒマラヤアルガリ Tibetan argali
ヒマラヤ山脈周辺のネパール・チベット・ラダック[6]
Ovis ammon jubata Peters, 1876 Northern Chinese argali, Shasi argali
Ovis ammon karelini Severtzov, 1873 アラタウアルガリ Tien Shan argali
バルハシ湖南東部、グルジャ市北西部のアラタウ山脈、タリム盆地西部のカシガル、天山山脈、グルジャ市周辺[6]体長オス158 - 190センチメートル[3]。カシガルアルガリO. a. humei、テンシャンアルガリO. a. littledaleiはシノニムとされる[3]。
Ovis ammon nigrimontana Severtzov, 1873 カラタウアルガリ Kara Tau argali
バルハシ湖南西部のカラタウ[6]角は角長89 - 95センチメートルと小型[6]。
Ovis ammon poli Blyth, 1840 パミールアルガリ Marco Polo sheep, Pamir argali
アライスキー山脈・カラコルム山脈・パミール高原[6]体長オス160 - 180センチメートル、メス143.5センチメートル[3]。
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