アルカメネス(希:?λκαμ?νη?、英:Alcamenes、在位:紀元前740年-紀元前700年)はアギス朝のスパルタ王である。
アルカメネスは先王テレクロスの子であり、次代の王ポリュドロスの父である[1]。
アルカメネスはアルカディア人が住んでいたエウロタス川
の河口の都市ヘロスを破壊し、この市を援助していたアルゴスとも戦って勝利し、また、彼の治世の時にスパルタはカルミダスをクレタまで派遣し、同地の内乱を終息させた[2]。第一次メッセニア戦争の緒戦の紀元前743年、アルカメネスは宣戦も国交断絶の知らせもなしにメッセニアに攻め込み、要地と目され、その時は完全に無防備だったアンフェイアへ夜襲をかけ、占領した[3]。しかし、彼は戦争の終結を見ることなく死んだ[4]。
註^ ヘロドトス, VII. 204
^ パウサニアス, III. 2. 7
^ ibid, III. 5. 9
^ ibid, III. 7. 7
参考文献
パウサニアス著、飯尾都人訳、『ギリシア記』、龍渓書舎、1991年
ヘロドトス著、松平千秋訳、『歴史』(下)、岩波書店、1972年
先代:
テレクロススパルタ王(アギス朝)
紀元前740年-紀元前700年次代:
ポリュドロス
更新日時:2017年5月19日(金)05:52
取得日時:2019/07/30 16:02