アリ
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この項目では、昆虫について説明しています。その他の用法については「アリ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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アリ科
生息年代: 130?0 Ma Pre??OSDCPTJKPgN 白亜紀 - 現世
ヒアリ(ファイアーアント)
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
:昆虫綱 Insecta
:ハチ目 Hymenoptera
亜目:ハチ亜目 Apocrita
下目:有剣下目 Aculeata
上科:アリ上科 Formicoidea
:アリ科 Formicidae

学名
Formicidae
Latreille1809
英名
Ant

アリ(蟻、?)は、ハチ目ハチ亜目有剣ハチ下目アリ上科[1]アリ科(Formicidae)に属する昆虫の総称である。体長は1 - 30 mmほどの小型昆虫で、人家や畑の近くにも多く、身近な昆虫の一つに数えられる。原則として、産卵を行う1匹または少数の女王アリと、育児や食料の調達などを行う多数の働きアリ、餌を得るための狩りやの防衛を担う兵隊アリが大きな群れ(コロニー)を作って生活する社会性昆虫である。

世界で推定2万種以上、日本でおよそ300種が知られる。種類によっては食用となる。香港大学などの研究チームによる、世界各地におけるアリの生息状況に関する論文489件に基づく推計では、世界全体で合計2匹が生息しており、そのバイオマス総量は炭素換算で1200万トンと野生の哺乳類(700万トン)や鳥類(200万トン)を上回り、土壌の撹拌や植物の種子運搬など生態系で重要な役割を担っている[2]
分布

熱帯から冷帯まで、砂漠草原森林など陸上や水中にも様々な地域に分布する。特定外来生物に指定されているヒアリアルゼンチンアリのように、人為的に分布を広げている種、すなわち「外来種(alien species)」も多数ある。しかしその多くは厳密に外来種であるか判定は難しい。そのため「人間活動に付随して分布を拡大している種」を「放浪種(tramp species)」と呼ぶことも多い[3]
特徴Pachycondyla verenaeの働きアリの形態と各部の名称

基本的にはハチと共通の特徴を持つ。体はおおむね円筒形で細長く、頭部胸部腹部のそれぞれの間がくびれ、大きく動かすことができる。腹部前方のが細くくびれて柄のようになった「腹柄節」(ふくへいせつ)は昆虫でもアリだけにある器官であり、アリの巣に掘られた狭い穴の中での生活に適応すべく役割を果たしている。体色は黒いものが多いが、黄色、褐色、赤色などの種類もいる。

頭部には大顎が発達し、餌をくわえたり、外敵に噛みついたりできる。複眼はあるが、単眼退化するものが多く、さらに複眼まで退化する場合もある。一対の触角が発達しており、その基部の節が特に長く、「柄節」と呼ばれる。そのため触角全体としてはこの節の先で折れ曲がり、「く」の字型をなす例が多い。

胸部は体の中央にまとまっているが、これは実際には四つの節からなり、前中後3節の胸部に、腹部第1節が癒合したものである。歩脚3対はよく発達する。

腹部前端には柄のように狭まった部分があり、これを腹柄部という。腹柄部は一節ないし二節からなる。後端にはハチと同じように毒腺を持ち、で刺すことのできる種も少なくない。

社会性昆虫であり、同種であっても、カーストによって形態が異なる。繁殖をする雌雄(雄と女王)、それに働きアリ(雌)は形態的に区別できる。働きアリの中に、さらに複数の形態差が見られる場合もある。繁殖行動を行う雄アリと雌アリにはがある(ただし後述するグンタイアリの女王や、アシジロヒラフシアリのように例外もある)。女王は、後に翅を切り離して無翅になる。それに対して、働きアリは当初から翅を持たない。数の上では、これが圧倒的に多いので、一般的にはアリは無翅の昆虫との印象がある。
針と毒腺

針は、元は産卵管であり、有剣ハチ類に至って産卵管から針へと完全に機能を変化させた。従って針を持つのは雌である女王アリと働きアリである。日本で人家の周囲に見られるアリの多くは針を持たず、持っていても針が脆弱であまり刺さない種類が多い。しかし、特殊化の進んだヤマアリ亜科やカタアリ亜科のアリを除けば、系統的には針を持つものが多数派である。熱帯には、積極的に針で攻撃する種が多い。かなり高等な分類群でも、フタフシアリ亜科は針を持つ。

針を持たないか、刺すほど強靭な針を持たないアリは多くの場合、毒液を敵や獲物の体表に付着させたり飛ばしたりして相手を攻撃する[要出典]。針を持つ種類はハチと同様に針を使って毒液を注入する。毒液の主成分は蟻酸とされていることが多い[要出典]が、これはヤマアリ亜科に限られる。これと同様に針を持たないカタアリ亜科や、針を持つフタフシアリ亜科の中でも、刺すだけではなく噴き出した毒液を直接相手にかける使い方もする。シリアゲアリ属のアリは、別の種類の刺激性物質が主成分である。針で刺して攻撃するアリの毒は、多くのハチと同様、タンパク質ペプチドその他の生理活性物質の混合物である。

熱帯性の大型種の毒は、刺した時にスズメバチと同程度の激しい症状を引き起こす。日本でも、暖地にある人家周辺に多いハリアリ亜科のオオハリアリ、寒冷地では草木の上でよく活動しているフタフシアリ亜科のクシケアリ類がかなり強力な毒針を持つ。また人家内に生息するフタフシアリ亜科のイエヒメアリも、微細ながら積極的に針で人体を刺すため、ちくちくした不快感をあたえる被害がある。
生態
食性

アリの食性の基本は肉食だが、種類によって草食、菌食、雑食が分化している。生きた動物を襲う種類から自ら栽培した菌類を主食にする種類まで、多種多様な食性が知られているが、エネルギー源として植物の蜜やアブラムシ甘露、タンパク質源として肉食をする種が多い。肉食の種では、特に土壌性の小型種で、トビムシムカデササラダニなど、ほぼ特定の生物のみを襲って獲物にしている種が多く知られている。

巣の外で餌を見つけると、その場で摂食して素嚢に納めて巣に持ち帰る場合もあるが、丸ごと、あるいは刻んで運ぶ行動がよく知られている。


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