アリソンとリリア
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一つの大陸の物語シリーズ
ジャンル
ファンタジー
アニメ:アリソンとリリア
原作時雨沢恵一
監督西田正義
シリーズ構成待田堂子
脚本待田堂子、谷村典子
長津晴子、ふでやすかずゆき
キャラクターデザイン瀬谷新二
音楽村井秀清
アニメーション制作マッドハウス
製作「アリソンとリリア」製作委員会
放送局NHK・BS2
放送期間2008年4月3日 - 10月2日
話数全26話
ドラマCD
発売元ジェネオンエンタテインメント
発売日2008年6月25日
話数2話
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベルアニメ
ポータル文学アニメ

『一つの大陸の物語シリーズ』(ひとつのたいりくのものがたりシリーズ)は、電撃文庫から発行されている時雨沢恵一ライトノベル作品のシリーズ。「一つの大陸」に存在する二つの連合国を舞台にしている。

2002年のシリーズ最初の作品である『アリソン』が刊行され、2002年から2004年にかけて『アリソン』シリーズが完結。その後、『アリソン』シリーズの十八年後を舞台にアリソンの娘リリアを主人公とする続編『リリアとトレイズ』シリーズが2005年から2007年にかけて刊行され、またリリアの友人メグミカと彼女に想いを寄せる少年セロンを主人公としたスピンオフメグとセロン』シリーズが2008年から2012年にかけて刊行された。そして2013年、シリーズの完結編となる『一つの大陸の物語』の上下巻が刊行され、上巻のあとがき内でシリーズの総称が『一つの大陸の物語シリーズ』に決定したことが説明された。

2008年には『アリソン』と『リリアとトレイズ』を原作としたテレビアニメ『アリソンとリリア』が放送された。同作品についても本記事で解説を行う。
目次

1 世界設定

1.1 技術

1.1.1 航空機

1.1.2 鉄道

1.1.3 船舶

1.1.4 小火器

1.1.5 通信


1.2 国家・地名

1.2.1 ロクシアーヌク連邦

1.2.2 ベゼル・イルトア王国連合


1.3 組織


2 年表

3 シリーズ既刊一覧

3.1 アリソン

3.2 リリアとトレイズ

3.3 メグとセロン

3.4 一つの大陸の物語


4 テレビアニメ『アリソンとリリア』

4.1 キャスト

4.2 スタッフ

4.3 主題歌

4.4 各話リスト

4.5 放送局

4.6 ドラマCD

4.7 サウンドトラック


5 外部リンク

6 脚注

世界設定

物語の舞台は大きな大陸が一つだけある世界となっている。は世界暦。

大陸のある惑星はその約9割が海であり、両極は氷におおわれている。衛星は1つで、月と呼ばれる。この月は公転周期が8日と短く、かなりの大きさを持っているように見える。白い月は反射率が高く、満月の時には夜でも農作業もできるほどの明るさとなる。さらに、この月は頻繁に皆既日食を起こす。その際は昼間にもかかわらず星が見えるほど暗くなり、「真昼の夜」「夜」とも呼称される(逆に皆既月食は「夜の昼の夜」とも呼ばれる)。

大陸は惑星の北半球に位置し、低緯度地方は砂漠地帯、高緯度になるほどに木々が多くなる。最南端は赤道付近、最北端は北緯60度ほどに達する。形はジャガイモに似たいびつな楕円形。またそのほぼ中央を、北緯30度弱までは中央山脈によって、それよりも北はルトニ河によって二分されている。中央山脈のほとんどは1万メートル級の山だが、大陸の他の部分には大きな起伏はなく、平坦な土地が続いている。

大山脈と大河によって、川の両岸どうしの交易は発達しなかった。また人類の起源をめぐり、ルトニ河を挟んでロクシアーヌク連邦とベゼル・イルトア王国連合(いずれも後述)の戦争が長きにわたって続いていた。だがそれも『アリソン』での壁画発見によって終結し、両国は和解。『リリアとトレイズ』時点では、列車や飛行機を利用した交流がされている。また、宗教上の理由による対立などはない様子。
技術
航空機

全作通じてレシプロ機が登場するが、まれにヘリコプターも登場。
鉄道寝台列車や、大陸横断鉄道がある。
船舶

緑島戦争の時などはルトニ河でガンボートが使用された。又、『リリアとトレイズ』シリーズではスーベーイル軍が大型戦艦を保有している。
小火器

ボルトアクション小銃からAKS-47ドラグノフ狙撃銃まで登場する。
通信

トランシーバー (無線機)の他に電話機が存在するが、電話機は高価でようやく一般家庭への普及が始まった段階。また一般家庭への放送はラジオ放送の他にテレビ放送も行われており、富裕層ではないリリアの家にもテレビはある。
国家・地名
ロクシアーヌク連邦

通称ロクシェ。以降もそう記述する。

ルトニ河の東岸に位置する、14の国と2つの特別地域の連合体。物語はほとんどロクシェにて展開する。

約200年前に成立した。セロンの槍と呼ばれる文様が正式紋章。名前の後に姓が来る。公用語のロクシェ語[1]は、首都特別地域の周辺の文字と言葉を基にした人工言語。かつては構成国それぞれの国の言葉があったが(イクス語、カスナ語、ラプトア語など)、現在ではすべて廃れている。またそれぞれの構成国は独自の警察機構を持ち、国境をまたいだ事件には連邦警察が対応する。車は右側通行で運手席は左側にある。免許は二輪が14歳、四輪が16歳から取得できる。飲酒は二十歳から可能。個人での武器所有が認められている。

現在判明しているロクシェ構成国・地域は以下の通り。
首都特別地域
ロクシェの首都。大陸北東部に位置する、どの構成国にも属さない独立地域。直径30kmほどの円形で、中心部は官庁街、商業街、周縁部はアパートの立ち並ぶ住宅地となっている。北からの乾いた風で夏は過ごしやすく、季節風と海流で冬の寒さも緯度の割には厳しくない。
イクス王国
単にイクスとも呼ぶ。以降はそう記述する。現地名はイクストーヴァ。首都はクンスト。中央山脈にある、ロクシェ最西端にしてロクシェ唯一の山岳国。険しい山と氷河による深い谷が目立つ。町は、標高1500mにある長さ100km、幅数十kmのラス湖の岸に2つほど。山奥などの小規模な集落で暮らす人も多い。ロクシェともベゼル・イルトア王国連合とも交流を持たずに過ごしてきたが、ロクシェ成立時言語を理由に最後まで反対しつつも加盟した。(その後、イクス語は衰退)王族は子供を一人しか生まず、その子供が王位を継承する。その慣習のため、双子として生まれたものは、どちらかのみが王族として称されることとなっている。王族には、その人専用の紋章(男性は動物、女性は植物)が刻まれたペンダントが与えられる。また王・女王以外の王族は決して表舞台には立たない。立憲君主制に移行してからも王家の求心力は衰えず、王の一家が暗殺されてからも王族に関する法などは残されたままであった。酪農と林業、ラス湖での漁業のほかに、金細工で有名。その精巧な細工品は高く評価される。また観光客が多数訪れ、それも国の収入源となっている。
イクストーヴァ回廊
人間には越えられないとされてきた中央山脈に存在する長い谷間で、これを使用すれば、東西を行き来することが出来る。イクス王国は、これが戦争に利用されるのを避けるため、この回廊の存在を隠し、王家の秘密としてきた。しかし戦争の危機が去ったこともあり、世界暦3306年に公表された。「メグとセロン」で、歴史好きなニコラス・ブラウニングは、「イクス王家はこれを隠すために誕生したのではないか」、また「西側(スー・ベー・イル)からやってきた人々が王家の元になったのではないか」と仮説を立てている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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