アリアクモン川
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アリアクモン川

延長322 km
水源ピンドゥス山地
河口・合流先エーゲ海
流域ギリシャ
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衛星写真を着色したアリアクモン川の流路図セルビア近くのアリアクモン川をせきとめて出来た人造湖、ポリフィトス湖にかかる1352mの橋

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アリアクモン川(ギリシア語: ?λι?κμων、Aliakmon or Haliakm?n)は、ギリシャ最長の川。全長322km。かつての公用語であるカサレヴサでの名称で、多くの文献がこの名称を採用しているが、現在の公用語であるディモティキではアリアクモナス川 (Αλι?κμονα?, Aliakmonas) という。また、英名にしたがってハリアクモン川 (Haliacmon) ともいわれる。スラヴ名はビストリツァ川 (Бистрица) [1][2][3]西マケドニアカストリア県グレヴェナ県コザニ県)と中央マケドニアイマティア県ピエリア県)の各地方を流れる。


目次

1 流路

2 歴史

3 脚注

4 外部リンク


流路

アルバニア国境に近い、北ギリシャのグラモス山地に源流がある。上流部はおおよそ東に流れた後、カストリア付近で南東に向きを変える。ヴリノス山地で大きく湾曲し、パリウリア村の近くで北東方向になる。ヴェリア南東の人造湖、ポリフィトス湖を経て、一大農業地帯である中央マケドニア平原に入る。港町メトニの北東、アクシオス川デルタの西でテルマイコス湾にそそぐ。

上流から順にネストリオ (Nestorio) 、アルゴス・オレスティコ (Argos Orestiko) 、ネアポリ (Neapoli) 、パリウリア (Paliouria) 、ヴェルヴェントス (Velventos) 、アレクサンドレイア (Alexandreia) などの町々を通る。
歴史

ギリシア神話では、同名の川の神、ハリアクモーンの土地である。古くはヘシオドスの『神統記』にその名がみえる[4]。地理学者のプトレマイオスはこの川が源を発する山並み(ピンドゥス山地北部)をカナロヴィイ (Canalovii) と呼んだ。ユリウス・カエサルによれば、アリアクモン川はマケドニアテッサリアの境界線をなしていた。上流部でエリミオティス地域を南東に通過し、灌漑した後、北東に流れ、ピエリア、エオルデア、イマティアの境となる。ヘロドトスの時代にはルディアス川と合流し、ペッラ湖をうるおしていたことが明らかになっているが、その後ルディアス川の流路が変わり、アリアクモン川と合流することがなくなったため、直接エーゲ海に至るようになった。下図に示す二つの川の分水嶺となっている風隙が古代、アリアクモン川の流路であった可能性が高い。


脚注^Encyclopedia of the Languages of Europe, Glanville Price, Blackwell Publishing, 2000, p. 316., ISBN 0-631-22039-9.
^Die Jungturken und die mazedonische Frage(1890-1918), Mehmet Hac?saliho?lu, Oldenbourg Wissenschaftsverlag, 2003, s. 42., ISBN 3-486-56745-4.
^A History of the Crusades, Volume IV The Art and Architecture of the Crusader States, Kenneth M. Setton, Harry W. Hazard, Edition: University of Wisconsin Press, 1977, p.368., ISBN 0-299-06824-2.
^ Hesiod, Theogony, line 341.

外部リンク

Axios - Loudias - Aliakmons Management Authority


更新日時:2016年12月18日(日)14:24
取得日時:2017/06/02 00:53


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