アラビノース
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アラビノース

IUPAC名

アラビノース
識別情報
CAS登録番号28697-53-2 (D体), ⇒87-72-9 (L体)
KEGGC00216 (D体)
C00259 (L体)
特性
化学式C5H10O5
モル質量150.13 g mol?1
外観白色粉末
融点

D体 152?160 ℃
L体 160?163
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アラビノース (arabinose, Ara) は、五炭糖及びアルドースに分類されるの一種である。

他の単糖とは異なり、自然界にD体よりもL体の方が多いという特徴を持つ。キシロース主鎖にα1,3結合したアラビノキシランの構成成分としてカラマツイネ科植物等に多く含まれるほか、ペクチンにも含まれている。

L-アラビノースは、植物の細胞壁を構成するヘミセルロース などに豊富に存在し、小麦などの穀類の繊維質に特に多く存在する[1]

またアラビノース同士がα1,5結合し、アラビアガムシュガービートパルプなどの成分であるアラビナンを構成している。

砂糖の50%程度の甘味を持ち、小腸で吸収されにくく、α-グルコシダーゼの活性を抑えるためグルコースの吸収を抑える作用があり、血糖値の上昇を抑制する作用がある。味噌パンビール緑茶紅茶などにアラビノースが少量含まれている。D-キシロースにもL-アラビノースと同様の活性が認められる[1]。アラビノースはダイエットに利用されている。
脚注

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^ a b 檜作進、「L-アラビノースの栄養・生理的機能と用途」 『Journal of Applied Glycoscience』 1999年 46巻 2号 p.159-165, doi:10.5458/jag.46.159, 日本応用糖質科学会

外部リンク

アラビノース
- 「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所










炭水化物
一般構造

アルドース

ケトース

ピラノース

フラノース

立体構造

エピマー

アノマー

変旋光

単糖

トリオース

ケトトリオース(ジヒドロキシアセトン

アルドトリオース(グリセルアルデヒド

テトロース

ケトテトロース(エリトルロース

アルドテトロース(エリトロース - トレオース

ペントース

ケトペントース

リブロース

キシルロース

アルドペントース

リボース

アラビノース

キシロース

リキソース

デオキシ糖

デオキシリボース

ヘキソース

ケトヘキソース

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ソルボース

タガトース

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アロース

アルトロース

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マンノース

グロース

イドース

ガラクトース

タロース

デオキシ糖

フコース

フクロース

ラムノース


ヘプトース

セドヘプツロース


マルチプル

二糖

スクロース

ラクトース

マルトース

トレハロース

ツラノース

セロビオース

三糖

ラフィノース

メレジトース

マルトトリオース

四糖

アカルボース

スタキオース

その他のオリゴ糖

フラクトオリゴ糖 (FOS)

ガラクトオリゴ糖 (GOS)

マンナンオリゴ糖 (MOS)

多糖

グルコース由来

グリコーゲン

デンプンアミロース - アミロペクチン

セルロース

デキストリン

グルカンβ1,3-グルカン

フルクトース由来

フルクタンイヌリン - レバンβ2→6

N-アセチルグルコサミン由来

キチン




主要な生体物質
炭水化物アルコール糖タンパク質配糖体脂質エイコサノイド脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体リン脂質スフィンゴ脂質ステロイド核酸核酸塩基ヌクレオチド代謝中間体タンパク質タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体テトラピロールヘムの代謝中間体


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