『アラジン・セイン』
デヴィッド・ボウイ の スタジオ・アルバム
リリース1973年4月13日
録音1972年12月 - 1973年1月24日
Trident Studios, London, UK
ジャンルロック
時間40分47秒
レーベルRCA
プロデュースデヴィッド・ボウイ
ケン・スコット
専門評論家によるレビュー
All Music Guide ⇒link
Rolling Stone ⇒link
チャート最高順位
1位(全英アルバムチャート)
17位(Billboard 200)
ゴールドディスク
ゴールド(アメリカ)
デヴィッド・ボウイ アルバム 年表
ジギー・スターダスト
(1972年)アラジン・セイン
(1973年)ピンナップス
(1973年)
『アラジン・セイン』収録のシングル
「ジーン・ジニー
アラジン・セイン(原題:Aladdin Sane)は、イギリスのミュージシャンであるデヴィッド・ボウイの6枚目のアルバム。
1973年4月13日にRCAレコードよりリリースされた。その後、1990年にEMI(米国ではRYKO)よりCD化され再リリースされている。また、1999年にはEMIより24ビット・デジタル・リマスタリング盤として、2003年には30thアニバーサリー・エディションとして再リリースされており、その際は2枚組で10曲がボーナストラックとして追加収録されている。 基本的なバック・ミュージシャンは、前2作と同様スパイダーズ・フロム・マーズ
解説
前作『ジギー・スターダスト』のツアーで初めて本格的に乗り込んだアメリカの風土や文化からの刺激を多分に受けており、またイーヴリン・ウォーの長編小説『Vile Bodies』もコンセプトの一旦として据えられている。
アルバム・タイトルは、『A Lad In Vain(空虚な若者)』、『A Lad Insane(狂気の若者)』、『A Land Insane(狂気の国)』といったドラッグを思わせる候補に二転三転したと言われているが、最終的には隠語的でパントマイムの神秘性や混乱した精神という意味も含んだ『Aladdin Sane』に落ち着いた。
タイトル曲の副題(1913-1938-197?)は第一次、第二次世界大戦勃発のそれぞれ前年を指しており、最後はベトナム戦争から世界は破滅を辿るとの暗示だったという。
「プリティエスト・スター The Prettiest Star」は、以前シングルで発表された曲(この時のリード・ギターはマーク・ボランだった)のリメイク。
本作のセッションでは、モット・ザ・フープルによるヒットで知られる「すべての若き野郎ども (All The Young Dudes)」もレコーディングされていた。
先行シングル「ジーン・ジニー (The Jean Genie)」は全英2位の大ヒットとなるが、全米では71位止まりであった。しかしアルバムの方は、ボウイ初のワールド・ツアーの終了に合わせて発売されたこともあり、念願の全英1位を5週連続で記録。全米でも初のトップ20入り(最高17位)を果たした。
ピエール・ラロシュによるジャケットの稲妻を思わせる独創的なメイクは、ナショナル(松下電器、現在のパナソニック、 日本)の炊飯器に付いていたマーク(Nマーク)がモチーフである。
『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、279位にランクイン[1]。
英音楽誌NMEは、本作から「ドライブインの土曜日」(26位)、「薄笑いソウルの淑女」(32位)、「ジーン・ジニー」(33位)、「アラジン・セイン」(38位)の4曲を「NMEが選ぶデヴィッド・ボウイの究極の名曲1?40位」に選んでいる。本作と同時期にレコーディングされ1995年に発表された「全ての若き野郎ども」も28位に選ばれている[2]
収録曲A面#タイトル作詞・作曲時間
1.「あの男を注意しろ」(Watch That Man) 4:25
2.「アラジン・セイン (1913・1938・197?)」(Aladdin Sane) 5:07
3.「ドライヴ・インの土曜日」(Drive In Saturday) 4:28
4.「デトロイトでのパニック」(Panic In Detroit) 4:23
5.「気のふれた男優」(Cracked Actor) 2:58
B面#タイトル作詞・作曲時間
6.「時間」(Time) 5:13
7.「プリティエスト・スター」(The Prettiest Star) 3:27
8.「夜をぶっとばせ」(Let's Spend the Night Together)ミック・ジャガー、キース・リチャーズ3:06