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界:動物界 Animalia
門:節足動物門 Arthropoda
綱:昆虫綱 Insecta
目:カメムシ目(半翅目) Hemiptera
亜目:カメムシ亜目(異翅亜目) Heteroptera
下目:アメンボ下目 Gerromorpha
上科:アメンボ上科 Gerroidea
科:アメンボ科 Gerridae
学名
Gerridae Leach, 1851
和名
アメンボ
英名
water striders
亜科[1]
Rhagadotarsinae
Trepobatinae
ウミアメンボ亜科 Halobatinae
Ptilomerinae
Cylindrostethinae
Charmatometrinae
Eotrechinae
アメンボ亜科 Gerrinae
水面で交尾するアメンボ
アメンボ(水黽、水馬、飴坊、飴棒)は、昆虫綱半翅目アメンボ科の総称である[2][3][4]。
別名、ミズグモ(水蜘蛛)[5]、カワグモ(川蜘蛛)[2][6][5]、スイバ(水馬)[7]、ミズスマシ(水澄・水馬)[8]、チョウマ(跳馬、江戸時代の江戸の方言)[9]、アシタカ[5]。ただし現代の標準和名では、ミズグモは水生のクモの1種、ミズスマシは水生甲虫の一群を意味する。水あめのような香りがする。
「アメンボ」は、アメンボ科の1種 Aquarius paludum (旧 Gerris paludum) 別名ナミアメンボの和名でもある[3][10][11]。
和名に「アメンボ」を含む種はアメンボ科の他に、同じアメンボ下目のカタビロアメンボ科 Veliidae ・サンゴアメンボ科 Hermatobatidae イトアメンボ科 Hydrometridae に広がる。さらに同下目で同様に水生のミズカメムシ科 Mesoveliidae とケシミズカメムシ科 Hebridae を加えた6科をアメンボ類と総称する[10]。 本来の意味は「飴棒」で、「飴」は、臭腺
語源
「雨」と関連付けるのは民間語源である[9]。 水面で活動するカメムシ目としては最大で、体長は3mm?26mm[12]。 中脚と後脚が非常に長く[2]、特に中脚は体長を著しく超えるほど[12]。前脚は短い。脚の付け根は、中脚と後脚は接しているが、前脚は離れている[3]。脚先には短い毛が密生している。 多くは細長い棒状[2]の体型を持つが、海生のウミアメンボ亜科は卵型[3]。なお、同じ海生でも Trepobatinae 亜科の Stenobates は棒状である。 体色は地味な黒ないし赤褐色[2]。淡色の条紋をもつこともあるが目立たない[12]。 ほとんどは淡水生だが、例外が少数ある。ウミアメンボ亜科
特徴
形態
生態
足先の毛だけを水面につけて、毛が水を撥く表面張力を利用して水面に浮かぶ。脚の先端部からは油を分泌している[14]。表面張力は、雌が雄を背に乗せても沈まない程度に強い[12]。跳躍の40倍高速度撮影 実時間0.18秒 中脚の運動で推進し、後脚で方向を定めて、水面を滑走する[2]。全て肉食で、水面に獲物となる小動物や死骸が落ちると、すばやく接近して前脚で捕獲し、針のように尖った口器を突き刺して消化液を注ぎ込み、溶けて液状になった体組織を吸汁する(体外消化)。