アメリカ海兵隊
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アメリカ海軍」とは異なります。
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出典検索?: "アメリカ海兵隊" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2021年11月)
アメリカ海兵隊紋章

アメリカ海兵隊(アメリカかいへいたい、英語: United States Marine Corps、略称:USMC)は、アメリカ合衆国海兵隊である。アメリカ軍の6つの軍種の1つ。アメリカ合衆国に8個ある武官組織の1つ。

2020年時点で約18万人の現役将兵と約3万8500人の予備役を擁している。Marines、Devil Dogs とも呼ばれることがある。
概要「トイフェル・フンデン(デビル・ドッグズ)、ドイツでの合衆国海兵隊の仇名」。海兵隊の募集ポスター(1914年 - 1918年)。ピッケルハウベを被ったダックスフントがドイツ軍、追いかけるブルドッグが海兵隊である。エジプトで上陸作戦の演習を行う第22海兵隊遠征隊

アメリカ海兵隊(本稿にてしばしばアメリカとつけず単に「海兵隊」とよぶ。アメリカ陸海空軍や他の機関についても同様)は、アメリカ合衆国の法律に基づき、海外での武力行使を前提とし、アメリカ合衆国の国益を維持・確保するための緊急展開部隊として行動する。また、必要に応じ水陸両用作戦(上陸戦)を始めとする軍事作戦を遂行することも目的とする。本土の防衛が任務に含まれない外征専門部隊であることから海兵隊は「殴り込み部隊」とも渾名される。

独自の航空部隊を保有することで航空作戦も実施でき、航空機をヘリコプターや艦載機とすることで海軍航空母艦強襲揚陸艦などを利用し、さらに活動範囲を広げることができる。地上戦用装備も充実しており、陸軍と同様の主力戦車も配備している。戦闘艦艇は保有しないが、独自の物資輸送船を保有する。

今でこそアメリカ海兵隊は「陸海空軍の全機能を備え、アメリカ軍が参加する主な戦いには最初に、上陸・空挺作戦などの任務で前線に投入され、その自己完結性と高い機動性から脚光を浴びている緊急展開部隊」と認識されているものの、後述するように第二次世界大戦の直前に海軍によるテコ入れがあるまでは、アメリカ軍部内で組織としてのアイデンティティや独自の存在価値を設立当初から問われ続けており、幾度となく消滅の危機に立たされた組織であった。

海兵隊の任務に関しては、在外公館を含む海外の拠点の警備も含むため、比較的戦闘に巻き込まれやすい要件を備えているが、海兵隊も陸海空軍と同じく戦争権限法による拘束を受け、海兵隊が戦闘を行ったことがそのまま「戦争」になるわけではない。つまり、議会の承認を受けずに大統領命令のみに基づいて出撃した場合、事後48時間以内に下院議長上院臨時議長宛の書面での報告が必要であり、議会が宣戦布告についての審議をする。宣戦布告が議決されない場合、開始した戦闘は議会への報告後60日以内のみが認められ、さらに30日以内の撤兵が義務付けられている[1]。このため、アメリカの法解釈上では、「海兵隊が警備している在外公館などの防衛のためにやむを得ず行う」戦闘行為は同法による拘束の下に行われる自衛行為といえる。

軍政面からみると海兵隊は海軍省下の部局であり、装備の調達などは海軍省が行う。軍令面では法律によって単独の軍としての独立性が保障されている[注 1] ことから、指揮系統において海軍省内では海軍と並列になっている[注 2]。海兵隊は海軍の艦船で共に勤務するなど、連携した活動を行っている[2]

海兵隊は、大統領搭乗時にマリーンワンのコールサインを使用する大統領専用ヘリコプターの運用をも担当している。
モットー

公式の標語は、ラテン語の “Semper fidelis”。英語では Always faithful. 直訳すれば「常に忠誠を」となり、通常口語体では Semper Fi!(センパーファーイ)と言う。この標語は、紋章のスクロールにも記されている。

“The Few, The Proud.”(誇り高き少数精鋭)や Once a Marine, Always a Marine.(一度なったら、常に海兵)といった標語もあり、「一度海兵隊に入隊したなら、除隊しようとも一生『海兵隊員としての誇り』を失わず、アメリカ国民の模範たれ」とされている。
沿革
創設期1826年に採用された士官向けの軍刀ブルードレスを着用した一等兵

アメリカ海兵隊はアメリカ独立戦争中の1775年11月10日大陸会議によって設立された[注 3]大陸海兵隊 (Continental Marines) を起源としている。この組織が創設されたのは、本国のイギリス軍海兵隊という組織があったから単に同様のものを設置しただけのことであり、海兵隊という組織ならではの特別な創設理由や責任任務は無かった。ジョージ・ワシントンは、自らが率いる大陸軍から兵士を引き抜かれるのに反対したため、大陸海兵隊は部隊設立の人員を新たに募集しなければならなかった。この募集は「タン・タバーン (Tun Tavern)」という居酒屋で、その所有者のキャプテン・ロバート・ムラン (Robert Mullan) によって始められた。この居酒屋は今も海兵隊の誕生の地とされている。しかし、大陸会議で承認された公式の軍事組織であったとはいえ、得体の知れない大陸海兵隊などという組織への入隊希望者はいなかったので、酒場で若者を泥酔させたところで入隊のサインをさせてそのまま入営させるようなことも行われたという。こうして創設時に集めることができたのは、10人の将校と約200人の兵卒に過ぎなかった。彼らの大半は取り立てて技能のない移民であり、戦闘についての知識を持っている者は皆無に近かった。初代海兵隊総司令官となるサミュエル・ニコラスも居酒屋経営者だったが、フィラデルフィア社会で顔が利くという理由から抜擢された[3]

大陸海兵隊は、当時の艦船乗り組みの海兵隊員の一般的な任務であった荒々しい水兵達の海上での反乱防止など、艦内秩序の維持を目的とする警備任務などを普段は行い、戦闘時には強行接舷した敵艦に斬り込み隊として白兵戦を行ったり、接近した敵艦の乗組員を小銃で狙撃したりする任務をこなした他、コマンド部隊としてイギリス軍の物資集積所を海から上陸して襲ったりしていたが、これらは言わば大陸海軍や大陸軍の助っ人的な立ち回りをしていたに過ぎず、アメリカ独立戦争が大陸側勝利で目処がついた1783年に解散した。

その後、フランス革命の影響による「擬似戦争」と呼ばれるフランスとの緊張状態の発生により、1798年7月11日にアメリカ海兵隊 (United States Marine Corps) として再建された。

総司令官にはウィリアム・W・バローズ少佐が任命され、その当時の構成は次の通りであった。

大尉:4名

少尉:28名

軍曹:48名

伍長:48名

鼓手:32名(当時必須の兵士)

兵卒:720名
将校上院による任命制で、兵の任期は3年であった。

再建時に海兵軍楽隊が組織され、1801年1月1日に第2代アメリカ合衆国大統領ジョン・アダムズの求めに応じて大統領府における演奏会を行って以来、大統領の面前で演奏できる唯一の軍楽隊としての栄誉を与えられた。


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