合衆国議会議事堂
United States Capitol
西面
アメリカ合衆国議会議事堂(アメリカがっしゅうこくぎかいぎじどう、英: United States Capitol)は、アメリカ合衆国議会の議事堂[2]。地理的にはワシントンD.C.のやや東部に位置するが、首都の中心とみなされ、ワシントンD.C.の住所の東西南北は議事堂を基準に定められている。高さ88m(288フィート)、直径29m(96フィート)の巨大なドームが特徴的な新古典主義建築である。議事堂(キャピトル)を囲む一帯の住宅街や地域名はキャピトル・ヒル(英語版)(Capitol Hill)と呼ばれている。 英語の「Capitol」(キャピトル)は古代ローマの「カンピドリオの丘(ラテン語: Capitolinus Mons)」に由来している。また各州の議会も「State Capitol」と呼ばれる。 1774年 - 1785年の間に、13植民地の代表が集まった会議場が当時の連邦首都とみなされている。ペンシルベニア州フィラデルフィアのカーペンターズ・ホールや、メリーランド州アナポリスの現在州議会議事堂として使用されている建物が、各州代表者の議会議事堂として使用された。 アメリカ合衆国憲法の下でのアメリカ合衆国議会の議事堂としては、正確には3代目である。1代目として1789年?1790年はニューヨークのフェデラル・ホールが、2代目として1790年 - 1800年はフィラデルフィアのコングレス・ホールが使用された。 現在の議事堂の建設は、初代議事堂建築監ウィリアム・ソーントン(Dr. William Thornton)の設計により1793年に開始され、初代大統領となるジョージ・ワシントンが棟上式を行ったことで知られている。議事堂建設の多くは黒人奴隷が使用されたといわれている。当初は大工をヨーロッパから募集する予定だったが思うように集まらず、奴隷や元奴隷の黒人達が材木を切り、レンガを焼き、石を積む建設作業の大半を担った。
名称
沿革米英戦争で破壊された後の議事堂(1814年頃の図)1846年撮影の議事堂(現在の東側正面の中央部分にあたる)初代大統領のジョージ・ワシントンを神格化した天井画国立彫像ホール・コレクション
大陸会議・連合会議の議事堂
詳細は「アメリカ合衆国の首都の一覧#以前の首都」を参照
1 - 2代目の合衆国議事堂
議事堂の建設