アメリカ合衆国下院議長
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アメリカ合衆国
合衆国下院議長
Speaker of the United States
House of Representatives
下院議長章
下院議長旗
現職者
マイク・ジョンソン
就任日 2023年10月25日
組織立法府
種類合衆国下院議員
所属機関アメリカ合衆国下院
任命合衆国下院
根拠法令アメリカ合衆国憲法
初代就任フレデリック・ミューレンバーグ
創設1789年4月1日
継承第2位
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アメリカ合衆国下院議長(アメリカがっしゅうこくかいんぎちょう、英語: Speaker of the United States House of Representatives)は、アメリカ合衆国下院議長。現在開会されている第118連邦議会(英語版)(2022年1月3日 -)における下院議長は、共和党のマイク・ジョンソンである。

下院議長は大統領権限継承順位について、副大統領上院議長に次ぐ第2位にあり、第3位の上院仮議長より上席である[注釈 1]。このため下院議長は、大統領が万が一執務不能に陥った際、副大統領が欠けている、あるいは副大統領も揃って執務不能に陥った場合には大統領権限を継承することになる極めて重要なポストである[注釈 2]イギリス庶民院(下院)議長などとは異なり、アメリカの下院議長は通常自ら議事を主宰・進行することはせず、自身の所属する政党の他の議員にその任務を委託する。下院と多数派政党の代表者に関わる任務以外に、管理的および手続に関する機能も遂行し、またその選挙区の代表でもあり続ける。
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下院議長はアメリカ合衆国議会の新しい会期初日に選出される。下院書記官が点呼投票を取り仕切り、順番に指名点呼された各議員が投票先を宣言していく。点呼に対して「出席」(present)と答えて棄権することもできる。慣例上、棄権を除く票数の過半数を得た候補がいない場合は投票をやり直す。過半数票を得て当選した候補は、下院議員の中で最も議員歴の長い者、下院長老 (Dean of the House) の媒介で宣誓就任する。

アメリカ合衆国憲法には、下院議長が現職下院議員でなければならないという規定はなく、非議員への投票も有効票として記録されるが、これまで選出された下院議長は全て現職議員であった。実際には多数党と少数党の両会派でそれぞれ指名する自会派所属議員に対してほとんどの議員が投票し、多数党会派の指名候補が当選することになる。

現代のやり方では、通常下院議員選挙から2、3週間後には多数党の指名候補が内定して誰が新しい下院議長になるか明らかになっている。下院議員は所属する政党の候補者に投票すると考えられている。そうしない場合は、通常所属政党の他の誰か、あるいは「現職」に投票する。他の政党の候補者に投票することは大変重大な問題として扱われる。例えば、2001年の下院議長選挙で民主党のジム・トラフィカントが共和党デニス・ハスタートに投票したとき、民主党はトラフィカントの序列を剥奪した。
解任

2023年1月9日に下院規則が改正され、下院議長解任動議の提出に必要な人数が1人に引き下げられた。これは、前年の中間選挙において僅差で多数党を奪還した共和党内で、実質的なキャスティングボートを握っていた保守強硬派がケビン・マッカーシー院内総務の議長就任を認める条件としてマッカーシーに要求したものであった[1]。それから9ヶ月後の10月2日、マッカーシーが政府閉鎖を回避するため超党派で暫定的な予算案を通過させたことに反発した共和党保守強硬派のマット・ゲーツ議員がマッカーシーを議長から解任する動議を提出、翌3日に行われた採決では民主党だけでなく共和党からも8人が造反して賛成に回り、賛成216票、反対210票で動議は可決されマッカーシーは議長就任から僅か9ヶ月足らずで議長の任を解かれる事となった。これが米下院における議長解任の唯一の事例である[2]
歴史

初代下院議長はフレデリック・ミューレンバーグであり、連邦議会最初の4会期で連邦党員として選出された[3]。しかし、当初の下院議長は大変影響力のある役職ではなく、ヘンリー・クレイが就任(1811年-1814年、1815年-1820年、および1823年-1825年)して変わった。クレイはその多くの前任者達とは対照的に、幾つかの議論に参加し、支持する手段を成立させるために影響力を使った。例えば、米英戦争の宣戦布告やクレイの「アメリカ・システム」に関わる様々な法律がそうだった。さらには、1824年アメリカ合衆国大統領選挙でどの候補者も選挙人選挙の過半数を取れなかったとき、大統領は下院で選出されることになった。下院議長のクレイは最大多数を得ていたアンドルー・ジャクソンの代わりにジョン・クィンシー・アダムズへの支持を表明し、それによってアダムズの当選を確実にした。1825年にクレイが議長職を引退した後、再度下院議長の権限は減退した。しかし、それと同時に下院議長選挙は激しいものになっていった。南北戦争が近付くと、幾つかの会派がそれぞれ候補者を指名し、しばしばどの候補者も過半数を獲得するのが難しくなった。例えば1855年とさらに1859年、下院議長の指名争いは落ち着くまでに2ヶ月間も続いた。下院議長の任期は大変短くなる傾向があった。例えば、1839年から1863年の間に、11人の下院議長が存在し、1期を超えて務めた者は1人だけだった。ヘンリー・クレイはその下院議長としての影響力を駆使して好む手段の成立を確実にした。

19世紀の終わり近くなって、下院議長職は大変強力なものに変わり始めた。下院議長の権限の最も重要な源泉は議院運営委員会委員長職を兼ねたことであり、この委員会は1880年にその仕組みが作られた後は、下院の中でも最も強力な位置にある委員会となった。さらに、何人かの下院議長は所属政党の中で指導的人物となった。例えば、民主党のサミュエル・J・ランドール、ジョン・グリフィン・カーライルおよび、チャールズ・フレデリック・クリスプ、共和党ではジェイムズ・G・ブレイン、トマス・ブラケット・リードおよびジョーゼフ・ガーニー・キャノンがいた。

下院議長の権限は、共和党のトマス・ブラケット・リードの任期(1889年-1891年および1895年-1899年)の間に大きく強化された。リードはその敵対者から「リード皇帝」とも呼ばれており[4]、特に「消滅する定足数」と呼ばれる戦術に対抗することで、少数党による法案の妨害を終わらせようとした[5]。動議に関する採決を拒否することで、少数党は定足数が満たされないようにすることができ、採決結果は無効になった。しかし、リードは議場にいるが投票を拒んだ者も定足数を決定するときに勘定に入れられると宣言した。リードはこのことや他の規則を通じて、民主党が共和党の議事日程を妨害できないようにした。下院議長職は共和党のジョーゼフ・ガーニー・キャノンの任期(1903年-1911年)でその最高点に達した。キャノンは法案成立の過程を異常なくらい統制した。下院の議事日程を決定し、全委員会の委員を指名し、委員長を選択し、議院運営委員会を主宰し、またどの委員会がどの法案を審議するかを決定した。共和党の提案が下院を通過することを確実にするために、活発にその権限を使った。しかし1910年、民主党と共和党の不満分子何人かが結託し、下院議長から委員会委員を指名することや議院運営委員会委員長を含め多くの権限を奪った。この役職の失われた影響力全てではないが、その多くは15年以上後の下院議長ニコラス・ロングワースが復活させた。ジョーゼフ・ガーニー・キャノン(英語版)は、下院史上最も強力な下院議長だと考えられることが多い

20世紀半ば、歴史上でも最大級の影響力を持った下院議長は民主党のサム・レイバーン(英語版)だった[6]。レイバーンは歴史の中でも最も長期間下院議長職にあった者であり、1940年-1947年、1949年-1953年、および1955年-1961年を務めた。多くの法案の形成に貢献し、下院委員会には背後で静かに働きかけた。フランクリン・ルーズベルトハリー・S・トルーマン各大統領が提唱する幾つかの国内政策や海外援助計画成立を確実にすることにも貢献した。レイバーンの後継者、民主党のジョン・ウィリアム・マコーマック(1962年-1971年)は幾分影響力の薄い下院議長だったが、これは民主党の若手議員の間にあった不満が特別な原因になった。1970年代半ば、民主党のカール・アルバートの下で下院議長の権限は再び大きくなった。議院運営委員会は1910年の改革以来そうであった半独立的委員会であることを止めた。その代わりに、再度党指導層の武器になった。さらに1975年、下院議長は議院運営委員会の委員過半数を指名する権限を認められた。一方、委員長の権限は抑えられ、下院議長の相対的影響力を増すことになった。

アルバートの後継者、民主党のティップ・オニールはロナルド・レーガン大統領の政策に公然と反対したことで著名な下院議長となった。オニールは中断なく下院議長を務めた期間(1977年-1987年)では最長となった。オニールはレーガンの国内計画や防衛費に異議を唱えた。共和党員は1980年と1982年の選挙運動でオニールをその標的にした。それでも民主党はどちらの選挙も多数派を維持できた。党の役割は1994年に逆になった。共和党は40年間少数派に甘んじた後、下院多数派を奪い返した。共和党の下院議長ニュート・ギングリッチは、常にビル・クリントン大統領と対決した。特にギングリッチの掲げる「アメリカとの契約」が争いの元だった。ギングリッチは共和党が1998年の議会選挙で敗北し、わずかに多数派を守った時に失脚し、その後継者デニス・ハスタートはかなり目立たない役割を演じた。2006年中間選挙で民主党が下院の多数派となった。2007年1月4日に招集された第110議会(英語版)でナンシー・ペロシが下院議長になり、初めての女性議長となった。ペロシは2019年1月13日に下院議長に再任された。
著名な議長選挙
1839年

歴史を振り返ると、1839年の議長選挙のように幾つかの議論の多い下院議長選挙が行われた。1839年の場合、議会は12月2日に招集されたが、「ブロードシール(州章)戦争」と呼ばれるニュージャージー州での選挙論争のために12月14日まで下院議長選挙を始められなかった。2つの競争関係にある議員団、1つはホイッグ党でもう1つは民主党がニュージャージー州政府の異なる部門から選出されたと証明されていた。問題は、論争の結果がホイッグ党と民主党のどちらが多数派を握るかを決めることになるために複雑だった。どちらの党も敵対する党の代表団が出席している時に下院議長の選挙を認めようとはしなかった。最終的に選挙からどちらの代表団も外すことになり、下院議長は12月17日に選出された。
1855年

また、1855年の第34議会(英語版)ではさらに長い戦いが起こった。ホイッグ党は奴隷制への賛否をめぐる内部対立によって党勢が凋落し、設立されたばかりの共和党はまだ十分に浸透しておらず、元ホイッグ党員の奴隷制反対派を中心とするグループは民主党政権への反対を強調するため反対党(英語版)を称して立候補した。選挙の結果、反対党が下院の最大党となり、議員数234に対し、反対党100、民主党83、およびアメリカ党(ノウ・ナッシング党)51となった。ノウ・ナッシング党のために、反対党も民主党もその候補者が過半数を得られなかった。妥協のために反対党がノウ・ナッシング党の非主流派であるナサニエル・バンクスに投票することで決着したが、バンクスの選出までに下院史上最多の133回の投票が繰り返された。バンクスの選出により、反対党とノウ・ナッシング党の両会派(後に共和党も参加)で多数党会派を形成することとなり、これは合衆国議会両院で初めて連立体制ができた例となった。


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