アメリカン・ヒーロー
The Greatest American Hero
ジャンル
Sci-fi
Comedy-drama
『UFO時代のときめき飛行 アメリカン・ヒーロー』(原題:The Greatest American Hero) は米国の特撮コメディドラマ。ひょんなことからスーパーヒーローとなった平凡な男の活躍と騒動を描く。
1981年から1983年まで3シーズン、パイロット版+全42話が制作された。原則として一話完結型の1時間テレビ番組(パイロット版は2時間)。 冴えない高校教師ラルフはある日、たまたま居合わせたFBI捜査官ビルと共にUFOに遭遇。異星人から地球を救うスーパースーツを授けられるが、その取扱説明書を失くしてしまい、手探りでヒーロー活動する羽目になる。 UFOに乗る謎の異星人からラルフが授けられたコスチューム。着用している間さまざまな特殊能力が身につく。 「取扱説明書」を紛失したため全ての能力や最大効果は不明だが、試行錯誤により徐々に明らかとなり、使い方も多少上達する。 上にコートを羽織るなど、スーツを別の衣服で隠していると十分に能力を発揮できない。しかしスーツ姿は目立つため、使用は時と場所を選ぶ。 スーツの能力を公然にしたり、平和目的以外に用いることは異星人に禁じられている。 ラルフは、本編で「取扱説明書」を2冊紛失しており、続編の「アメリカン・ヒロイン」では引継ぎのため異星人に、再度「取扱説明書」(3冊目)を求めるが断られている。 頭部を除く全身を包む赤いユニタードと、黒いマントからなる(マスクはない)。いわゆるスーパーヒーローの典型スタイルである。 漢字の「中」によく似たシンボルマークが胸とベルトのバックルについている。異星人のユニフォームに描かれているのと同じもの。
ストーリー
主な登場人物
ラルフ・ヒンクリー
演:ウィリアム・カット、吹替:富山敬金髪パーマが印象的な主人公。問題児ばかりの特別学級を担任させられる、熱心だが平凡な代理高校教師。異星人からスーパースーツを授かり、スーパーヒーローとして活躍する。パイロット版では幼い一人息子の親権を巡る離婚裁判中だったが、シリーズ本編ではほとんど触れられていない。
ビル・マックスウェル
演:ロバート・カルプ、吹替:小林修ベテラン落ちこぼれFBI捜査官。粗野で傲慢な皮肉屋だが正義感は強い。異星人公認のラルフの相棒。ラルフの特殊能力を捜査に活かそうとするなど、毎回の事件を持ち込む役回り。
パム・デビッドソン
演:コニー・セレッカ、吹替:戸田恵子有能な女性弁護士。ラルフの離婚裁判を扱っていたが、事件に巻き込まれてスーツの秘密を知り、仲間に加わる。ラルフの恋人となり、のちにラルフと結婚し「パム・ヒンクリー」となる。彼の活動を私生活面で支える。
スーパースーツ
デザイン
特殊能力
怪力
乗用車を軽々持ち上げる腕力。ただしコンクリート壁を一発で破壊するには及ばない。
強靱性
弾丸を弾き返し、炎にも耐える強固な防御力。
飛翔
わずか三歩の助走で空を飛ぶ。ただし飛び方は自己流のため不安定で、目的地まで一気に飛べるとは限らず、着地はいつも失敗する。
超速力
常人を遥かに超える速度で地を駆ける。
透視
物体を透かして内部や向こう側を見る。音も聴こえる。
サイコメトリー
触れた物体の残留思念を通じて持ち主の現況を知る千里眼。ただし対象の衣服や帽子は実際に着用しなければならない。未来を幻視したり、スーツに触れた第三者とビジョンを共有できる場合もある。
パイロキネシス
離れた物体を発火させる。ただし狙った対象とは限らない。
発熱
手から高熱を発する。
透明化
全身を透明化し姿を隠す。ただし意思にかかわらず突然解除されることがある。
ブレス
強力な息吹で炎を吹き消す。また煙幕をすべて吸い込み無効化する。
ホログラム
虚像を見せ動物を操る。
マインドコントロール
心理に働きかけ他者を操る。
磁化
強力な磁気を帯びる。
察知
他の特殊能力者を察知する。
収縮
全身を豆粒大に縮める。所持品も同様に縮まるが、手放していると原寸に戻らない。
放映リスト
パイロット版
「ワンダーフライト」
テレビシリーズ本編
「強烈殺人カーVSずっこけUFOマン」
「もう大変!!消えたジェット戦闘機とボク自身」
「落ちこぼれ高校生のスパイ大作戦」
「熱中先生!潜水艦に激突」
「僕はいつの日もTVヒーローに夢中」
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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