アメリカンウォーターフロント(American Waterfront、略称:AW、A/W、AWF)とは、東京ディズニーシー(TDS)にあるテーマポートの一つである。 20世紀初頭のアメリカ合衆国の街並みや港、田舎町などを再現したテーマポートで、大都会ニューヨークを再現した「ニューヨーク」と、マサチューセッツ州にある同名の田舎町をモチーフにした素朴な港町「ケープコッド」、古き良き遊園地をテーマとした「トイビル・トロリーパーク」の3つのエリアに分かれる。 テーマポート別のレストランやスナックワゴンの設置数がTDSで最も多く、ショップの数は「メディテレーニアンハーバー」に次いで多い。ショーなどのエンターテイメントの公演数も最多である。 グランドオープンして以来、「タワー・オブ・テラー」「タートル・トーク」「トイ・ストーリー・マニア!」と3つのアトラクションが新規導入されており、これはTDSのテーマポート別では最多である。 ニューヨーク(New York)は、1912年頃のニューヨークの街並みを再現したエリア[1]。 東京ディズニーランドのワールドバザールも同様に20世紀初頭のアメリカの街並みを再現したテーマランドであるが、ワールドバザールが郊外の町であるミズーリ州マーセリンを再現したものであるのに対し、アメリカンウォーターフロントは都会のニューヨークを再現しているため、建築様式などが異なる。
概要
エリア
ニューヨーク
ブロードウェイ
ブロードウェイを再現したエリアのメインストリート。劇場や店舗、企業のオフィスなどが数多く軒を連ね、路面電車と地下鉄の混在や[注釈 1]、マンホールの水蒸気、電気灯などといった繁華街として隆盛を誇った当時の文化が再現されている。ウォーターフロントパークに隣接する劇場「ブロードウェイ・ミュージックシアター」では、『アンコール!』(2006年7月4日まで)『ビッグバンドビート』(2006年7月14日から)といったエンターテイメントが開催されており、建物の側面の上部にはオペラ『アイーダ』のポスターが描かれている。
港
ハドソン川に面する地域を再現。桟橋には多くの帆船や蒸気船、貨物船などが停泊しており[注釈 2]、そこから荷揚げされた木箱や荷が積み上げられている。中にはトリケラトプスの頭部化石など、ロストリバーデルタのインディアナ・ジョーンズから国立自然史博物館宛に送られてきたものもある。繁華街であるブロードウェイが全面的に電気灯を導入しているのに対して、一部ガス灯が用いられている。ハドソン川に架かるディズニーシー・エレクトリックレールウェイの橋は「オールドアーマーブリッジ」といい、橋の東側に古い武器庫があることから名づけられている。
S.S.コロンビア号
54番埠頭には「S.S.コロンビア」という豪華客船が停泊しており、このテーマポートのシンボルとなっている。「S.S.」は、Steamship(蒸気船)の略である。当初、埠頭では処女航海を控えるS.S.コロンビアを讃える祝賀パーティが開かれているという設定であり、そのパーティの中心となっている貨物倉庫を改装したレストラン「セイリングデイ・ブッフェ」の店内には1912年2月のカレンダーがかかっていた[注釈 3]。S.S.コロンビアの横にあるドックサイドステージでは、エンターテイメントショーが開催される。この船には実際に乗船することができ、地上と同じ階(1階)をDデッキ、2階をCデッキ、3階をBデッキ、4階をAデッキと称している。