この項目では、甲殻類の動物について説明しています。同名の漫才コンビについては「アメリカザリガニ (お笑いコンビ)」をご覧ください。
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アメリカザリガニ
分類
界:動物界 Animalia
門:節足動物門 Arthropoda
綱:甲殻綱 Crustacea
目:エビ目(十脚目) Decapoda
下目:ザリガニ下目 Astacidea
科:アメリカザリガニ科 Cambaridae
属:アメリカザリガニ属 Procambarus
亜属:アメリカザリガニ亜属 Scapulicambarus
種:アメリカザリガニ P.(S.) clarkii
学名
Procambarus(Scapulicambarus) clarkii
(Girard, 1852)
和名
アメリカザリガニ
英名
Red swamp crawfish
ハサミを持ち上げ威嚇するアメリカザリガニ抱卵するアメリカザリガニ
アメリカザリガニ(亜米利加?蛄(蜊蛄・躄蟹)、学名:Procambarus clarkii)は、エビ目(十脚目)ザリガニ下目アメリカザリガニ科に分類されるザリガニの一種。学名は Scapulicambarus clarkii とされることもある。アメリカ合衆国原産で世界各地へ分布を広げる。 日本において本来「ザリガニ」といえば、北日本に分布する固有種のニホンザリガニ(Cambaroides japonicus)を指しており、図鑑などで「ザリガニ」が和名として通用もしていた。 しかし本種が移入され定着したことにより、産地を冠した和名として「ニホンザリガニ」「アメリカザリガニ」と呼び分けられるようになり、昭和期以降では、より身近になったアメリカザリガニの方を「ザリガニ」と称する場合が多くなった。特に西日本において単に「ザリガニ」といえば本種のことをいう。 また、元々関東地方以西にはザリガニ下目そのものが全く生息していなかったため、エビのような身体構造とカニのような大きな鋏を持つ特徴をもって、本種を特に「エビガニ」と呼ぶ場合がある[1]。 頭胸甲の上は"Y"の字で区切られている。5対の歩脚のうち、第1脚は大きな鋏脚になっていて、特にオスの鋏脚は大きく発達する。また、第2脚と第3脚にも小さなはさみがある。
和名
形態は赤色か褐色の2色である。アメリカザリガニは体色が赤いことからマッカチンという別名もあるが、色素変異などが原因により青色や白色をしている個体もいる。
平衡器官として平衡胞(英語版)を持つ[3]。平衡胞は内側に感覚毛が並ぶ袋状の器官であり、外界と通じており、胞内には重みで感覚毛を刺激する役割を持つ平衡石を含む。平衡石は脱皮のたびに抜け落ちるが、砂浴び行動によって砂が平衡石として再び取り込まれる。 ミシシッピ川流域を中心としたアメリカ合衆国南部を原産地とする[4]。 アメリカ合衆国(南部以外)、メキシコ、ドミニカ[要曖昧さ回避]、日本(北海道から沖縄本島)、フランス、スペイン[4]、ドイツ[5]などに外来種として移入分布する 平野部の水田、用水路、池など、水深が浅くて流れの緩い泥底の環境に多く生息し、流れの速い川には生息しない。湿地に穴を掘って生息し、夜になると出歩いて餌を探す。雨天では日中もしばしば活動し、岸辺に上陸して動き回る姿も見られる。冬は穴に潜んで冬眠する。水質汚染にも比較的強い。 食性は雑食性で、藻類、水草、落葉、小魚、オタマジャクシ、水生昆虫、動物の死骸など何でも食べる。飼育下では共食いをすることで知られる他、長期間サバなどのカロチンを含まない食品を与えると体色が青くなる[6]。 このように食べる餌に偏りがある場合や周囲の環境などによっては、体色が青色や緑色、橙色等になったりするが、自然界でこのようなアメリカザリガニを見ることはあまり無い。 天敵はオオクチバス、ライギョ、ナマズ、ドンコ、ウシガエル、サギ類、カラス、モズ[7]、イタチ、カメ、ウナギ、タガメなど。餌が少ない場合や個体密度が高い場合、脱皮中の個体と他個体が遭遇した場合等には共食いもする。 繁殖期は夏で、交尾を終えたメスは直径2mmほどの大粒の卵を数百個産卵し、腹肢に抱えて保護する。
生態
分布
生息環境
食性
天敵
ライフサイクル
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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