アムピクテュオーン
[Wikipedia|▼Menu]

アムピクテュオーン (古希: ?μφικτ?ων, Amphikty?n) は、ギリシア神話の人物で、アテーナイの王である。アンピクテュオーン、長母音を省略してアムピクテュオン、アンピクテュオンとも表記される。

プロメーテウスの子デウカリオーンとピュラーの子で、ヘレーンプロートゲネイア[1]、オレステウス[2]と兄弟。アムピクテュオーンは大地から生まれたともいわれ[3]、アテーナイ王クラナオスの娘と結婚し、息子イトーノスのほか[4][5][6]ケルキュオーントリプトレモスの母になった娘がいた[7]

アムピクテュオーンは義理の父クラナオスを追放して自ら王となり、12年間アテーナイを支配したが、その後エリクトニオスによって王位を追われた[3][8]

一説にアムピクテュオーンはポーキスイオニア、ドロピア、テッサリアー、アイニアーネス、マグネーシア、マリス、プティオーティス、ドーリス、ポーキス、ロクリスの諸族を集め、デルポイの聖域を維持するための隣保同盟を創設した。この同盟の参加者はアムピクテュオーンにちなんでアムピクテュオネスと呼ばれ[9]、その会議場があったボイオーティアのアンテーレー付近にはアムピクテュオーンとデーメーテール・アムピクテュオネスの聖域があったという[10]
系図

ウーラノス ガイア オーケアノス テーテュース
    
                 

  イーアペトス     クリュメネー  
      
                       
      
  プロメーテウス エピメーテウス パンドーラー        
  
                        

  デウカリオーン   ピュラー           
    
                           
                   
ヘレーン オルセーイス   アムピクテュオーン   プロートゲネイア ゼウス 
    
                            
               
ドーロス クスートス クレウーサ アイオロス エナレテー     
    
                          
      
    イオーン アカイオス   カリュケー アエトリオス 
  
                    

                エンデュミオーン 



脚注^ アポロドーロス、1巻7・2。
^ パウサニアス、10巻38・1。
^ a b アポロドーロス、3巻14・6。
^ パウサニアス、5巻1・4。
^ パウサニアス、9巻1・1。
^ パウサニアス、9巻34・1。
^ パウサニアス、1巻14・3。
^ パウサニアス、1巻2・6、31・3。
^ パウサニアス、10巻8・1-8・2。
^ ヘロドトス、7巻200。

参考文献

アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波書店(1953年)

パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍渓書舎(1991年)

高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)










ギリシア神話
神々

オリュンポス神

オリュンポス
十二神


ゼウス

ヘーラー

アテーナー

アポローン

アプロディーテー

アレース

アルテミス

デーメーテール

ヘーパイストス

ヘルメース

ポセイドーン

ヘスティアー

ディオニューソス

下位神

アスクレーピオス

エイレイテュイア

イーリス

ヘーベー

ヘーラクレース

ハルモニアー

ムーサ

カリオペー


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:49 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef