アムステルダム・スキポール空港
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アムステルダム・スキポール空港
Luchthaven Schiphol
Amsterdam Airport Schiphol


IATA: AMS - ICAO: EHAM
概要
国・地域 オランダ
所在地北ホラント州 ハーレマーメール
母都市アムステルダム
種類商業
運営者スキポールグループ
拠点航空会社KLMオランダ航空
マーティンエアー
トランサヴィア
デルタ航空
敷地面積2787 ha
標高-3 m (-11 ft)
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯52度18分31秒 東経04度45分50秒 / 北緯52.30861度 東経4.76389度 / 52.30861; 4.76389座標: 北緯52度18分31秒 東経04度45分50秒 / 北緯52.30861度 東経4.76389度 / 52.30861; 4.76389
公式サイト ⇒http://www.schiphol.nl/
地図
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滑走路

方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
18L/36R 有 3,400×45 舗装
18C/36C 有 3,300×45 舗装
18R/36L 有 3,800×60 舗装
09/27 有 3,453×45 舗装
06/24 有 3,500×45 舗装
04/22 有 2,014×45 舗装

リスト
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地図第二次世界大戦前のスキポール空港管制塔 1960年上空から 2018年ピアE

アムステルダム・スキポール空港(アムステルダム・スキポールくうこう、: Amsterdam Airport Schiphol)は、オランダ最大の国際空港である[1][2]アムステルダムから10km南西の北ホラント州ハーレマーメール基礎自治体に位置する。旅客数においてはロンドン・ヒースロー空港パリ=シャルル・ド・ゴール空港に次いで欧州第3位であり、「ヨーロッパの空の玄関口」とも称される[3]

「スキポール」は英語読み([?sk?p(h)?l])に基づくカタカナ表記で、オランダ語での発音は「スヒップホル」または「シポール」[?sx?p(?)?l, sx?p???l]に近い。
概要

スキポール空港は、 KLMオランダ航空マーティンエアートランサヴィアなどオランダの航空会社や、KLM と提携するデルタ航空(旧ノースウエスト航空路線)が拠点としている。6本の滑走路を持ち、欧州の代表的なハブ空港の一つとして機能している。干拓地にあるため、海面下に位置している。

現在、スキポールがある位置にはレイク (Rijk) と呼ばれる村があり、スキポールの名は東スキポール (Schiphol-Oost)、スキポールレイク (Schiphol-Rijk) といった地名共々使われていた。

スキポール空港はスキポールグループ(Schiphol Group、旧スキポール空港株式会社 (NV Luchthaven Schiphol))の資産で、株主は国、アムステルダム市、ロッテルダム市などである。
歴史

"Schip" は船、"hol" は穴という意味が示す通り、昔一帯はだった。スキポールと言う地名は1447年9月11日付の古文で Sciphol と記されている。由来ははっきりしないが、木(scip;ゴート語)のある沼地を意味するという説や、羊飼いがハーレマーメーア(メーアは湖の意)の北東の角にあり、ラーハーヴァル(冷たい海風)が強く吹くこの土地を羊の地獄 (Scheeps-hel) と呼んで避けたことから名づけられたと言う説がある。

1848年にハーレマーメーアの干拓が始まり、1852年に完成した。この新しいポルダーの北東の角には世界遺産に登録されているアムステルダムの防塞線1880年から1920年ころに作られたアムステルダムを防御するための 135 キロメートルに及ぶ堤防・要塞網)のための要塞が作られ、スキポール要塞 (Fort Schiphol) と呼ばれた。

1916年に陸軍大臣 (Minister van Oorlog) がアムステルダムの防塞線の端に位置するスキポール要塞に面した土地を、軍用空港のために購入することを了承した。同年8月には最初の航空機が16.5ヘクタールの空港に着陸している。しかしこの空港は狭すぎることがすぐに明らかになり、76ヘクタールまで拡大された。

第一次世界大戦後は郵便、貨物、さらには旅客までもが、不要な軍用機を小改造して輸送されるようになった。オランダも当然この状況を静観していたわけでなく、1919年10月にプレスマンによりオランダ及び植民地の王立航空株式会社(Koninklijke Luchtvaart Maatschappij voor Nederland en Kolonien N.V.;KLMオランダ航空の前身)が設立された。1920年5月17日より KLM によるアムステルダムからロンドンへの定期旅客便の運航便が始まり、スキポールがアムステルダムにおける離着陸箇所となった。

1921年には乗客用の宿泊施設が完備され、きちんとした部屋を手配することが可能になった。多くの路線が開設され、より多くの、より大きな航空機が発着するようになった。しかしこれにより次第にこの空港の問題点が表面化する。十分な排水が行われていなかったため、飛行機が頻繁に泥湿地に沈んだのである。

しかし市民にとってこの空港はますます重要になっており、1926年4月1日にスキポール空港はアムステルダム市に買収される。市はすぐに空港の改良に取り組み、敷地や周辺道路の排水を良くしたほか、50×100メートルの舗装エプロンを整備し、緑地が30ヘクタールまで増やされた。さらに旅客ターミナル管制塔も建設された。

1935年には空港が180ヘクタールまで拡大され、高度の高い区域が増えたほか、200キロメートルの排水溝が整備された。夜間の離着陸に備え照明が整えられ、舗装滑走路4本を備える空港に発展した。

1940年5月にはスキポールはナチス・ドイツによる空襲の対象となった。ドイツ軍は空港を占領し、さらにここを基点に軍を展開した。またドイツ軍はハーレマーメーア鉄道(英語版)から直接空港内に乗り入れる鉄道を建設した。スキポール空港は戦争中に幾度となく連合国の攻撃対象となり、使用不能となった。1945年5月ドイツの敗戦によりスキポール空港はオランダの手に戻り、集中的な修復工事により1945年7月8日DC-3 が再びスキポールに着陸できるようになる。数ヵ月後には空港は完全に修復された。

スキポールの需要は戦後急速に伸び、敷地不足は明らかであった。このため、南部への拡大が決定される。

2007年、テロ対策として、搭乗手続きを行う施設に全身スキャナー(ミリ波パッシブ撮像装置)の導入が行われた[4]

2020年代になり環境対策としてオランダ政府による空港発着数制限が検討され、22年6月に空港周辺の騒音問題、周辺住民の健康や自然環境に及ぼす影響を懸念し、23年の年間発着回数50万回から46万回、24年には44万回ヘの段階的削減する「グリーンキャップ」政策が決定したが[5]、本拠地とするKLMグループや拠点としているデルタ航空、イージージェットTUIなどは規模維持しつつ騒音や二酸化炭素排出量を削減できると主張し異議申し立てを行うことを合意し、業界団体のAirlines for Europe(A4E)やEuropean Regions Airline Association(ERA)、BARINのほか、国際航空運送協会(IATA)もこれを支持した[6]


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