アムウェイ
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アムウェイ
Amway Corp

ミシガン州エイダの本社
種類非公開会社
設立1959年11月9日 (64年前) (1959-11-09)
創業者

リチャード・デヴォス

ジェイ・ヴァン・アンデル

本社 アメリカ合衆国ミシガン州エイダ
事業地域世界中
主要人物

スティーヴ・ヴァン・アンデル(共同会長

ダグ・デヴォス(共同会長

ミリンド・パント(CEO

製品日用品,食品(サプリメント含む),化粧品,調理器具,浄水器,空気清浄機ほか
売上高US$ 8.4 billion (2019年)[1][2]
従業員数約16,000人[3][2]
親会社アルティコア
ウェブサイトwww.amway.com

アムウェイ(Amway、"American Way "の略)は、家庭用日用品等の販売ネットワークビジネス(連鎖販売取引、MLM)が主事業であるアメリカ合衆国の企業[4][5][6][7][8]。1959年にジェイ・ヴァン・アンデルとリチャード・デヴォスによって設立され、ミシガン州エイダに本社を置いている[9]。世界100以上の国と地域で、多数の関連会社を通じてビジネスを行っている。アムウェイは、様々な国で、また米連邦取引委員会(FTC)などの機関で、ネズミ講(pyramid scheme)の疑いで調査を受けてきた。アムウェイはこれらの訴訟を解決するために数千万ドルを支払っている[10][11][12][13]

日本では1979年に営業を開始したが、2021年に勧誘者が逮捕され、2022年に消費者庁から一部業務停止命令が出た。[14][15][16][5][4][17]

ロゴマークは青赤の二色旗に横に長い地球と水平線の意匠の下にAmwayと書かれたものであったが、現在はAmwayの下に赤い放物線である。
概要
歴史

1949年、リッチ・デヴォスとジェイ・ヴァン・アンデルはダイレクトセリング(訪問販売連鎖販売取引)で栄養補助食品を販売するニュートリライトの販売ディストリビューターとして契約する。新しい販売業者を紹介するとその売り上げの一部を還元する仕組みなどを考案し、5000人を超える販売組織を構築した。

1959年、American Way AssociationとしてAmwayを設立。現在も出身地であるミシガン州グランドラピッズ東郊のエイダに本社を置いている。

なおアムウェイは、創業のきっかけとなったニュートリライトを1972年に買収している。
理念

リッチ・デヴォスは「成功を望むすべての人々にその機会を提供したい」という理念を持って会社を設立したと語っている[18]

1972年から使用している「SHOP WITHOUT GOING SHOPPING」(買い物に行かずに買い物が出来る)は、1975年に商標出願したが、2019年現在は失効している[19]
全米商工会議所との関係

全米商工会議所は、日本や欧州の商工会議所とは異なり民間の団体である。米国最大のロビイスト組織でもある。「en:United States Chamber of Commerce」も参照

アムウェイ創業者のジェイ・ヴァン・アンデルは、1979年に会頭を務めた。

アムウェイ会長のスティーブ・ヴァンアンデルは、2001年と2013年に会頭を務めた[20]

親子二代で会頭職を務めたのは初だった[21]
政治との関係
米国

創業者リッチ・デヴォスは共和党の財務委員長を務めた[22]

リッチ・デヴォスの息子であり元社長のディック・デヴォスは、2006年にミシガン州知事選挙に共和党代表として立候補したが、民主党現職候補に敗れた。

ディック・デヴォスの妻ベッツィ・デヴォスは、2017年から2021年1月まで11代目アメリカ合衆国教育長官を務めた[23][24]
日本

野田聖子元消費者行政担当相が日本アムウェイの総務と面会[25]し、1996年に「この(マルチ)業界こそ、ベンチャービジネスのさきがけ」とマルチ業界を擁護する国会質問をしていた。また日本アムウェイの本社で講演していた[26]
著名人との関係
野口健
アムウェイのシンポジウムで基調講演を行い、またパネリストとしてシンポジウムに参加した[27]。約2年間に渡り、アムウェイ主催の全国の海岸での清掃活動に参加[28]。エベレスト・富士山同時清掃登山においてアムウェイから協賛を受けた[29]
文化
宗教

いくつかの情報源は、アムウェイの組織内のキリスト教保守的なイデオロギーの推進についてコメントしている[30][31][32][33]。マザー・ジョーンズ誌は、「キリスト教の道徳と自由企業という二重のテーマによって大きく影響されている」、「私的政治軍のよう」に稼働するアムウェイのディストリビューターの力を説明した[30]。The Cult of Free Enterpriseでは、アムウェイ内のイェーガーグループで過ごしたスティーブンバターフィールドは、「集会や政治宗教リバイバルの熱烈な感情の雰囲気の中で、マーケティングと動機付けシステム、原因、生き方を販売している。」と書いている[31]。フィラデルフィアシティペーパー特派員Maryam Heneinは、「アムウェイの動機付けツールで使用される言語は、頻繁に共有されたキリスト教の視点の暗黙の前提で、聖書をエコーまたは直接引用している。」と述べた[32]

ビジネスウィーク誌のビル・ブラシックとベス・リーガンは、アムウェイの創業家たちを「熱烈な保守派、熱烈なキリスト教徒、そして共和党に多大な影響力を持つ」と特徴づけ、「リッチ・デボスは、キリスト教の信念とロックな保守主義のメッセージで部隊を充電した」と述べている[34]

リチャード・デボスとデクスター・イェーガーなどの高位アムウェイリーダーは、保守的なキリスト教徒に向けた映画や書籍の生産者、ゴスペルフィルムズの所有者と取締役会のメンバー、またゴスペル通信インターナショナルという右翼、キリスト教の非営利団体の共同所有者(一緒にセイラム・コミュニケーションズ)であった[35][36][37][38][39]。イェーガーは、1983年に60ミニッツのインタビューを受け、彼は自分のアムウェイグループを通じてキリスト教を推進していることを認めたが、これは他のアムウェイグループではそうではないかもしれないと述べた[40]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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