アブラハヤ
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アブラハヤ

分類

:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:条鰭綱 Actinopterygii
上目:骨鰾上目 Ostariophysi
:コイ目 Cypriniformes
:コイ科 Cyprinidae
亜科:ウグイ亜科 Leuciscinae
:アブラハヤ属 Rhynchocypris
:カラアブラハヤ R. lagowskii
亜種:アブラハヤ R. l. steindachneri

学名
Rhynchocypris lagowskii steindachneri
Sauvage, 1883
英名
Amur Minnow

アブラハヤ(油鮠、Rhynchocypris lagowskii steindachneri)はコイ目コイ科ウグイ亜科に属する淡水魚。体表のぬめりが強いことからアブラの名がある[1]
名称

ハヤ(本種以外にも様々な淡水魚を指す)、ミノー、ヤマガオ、ムギクソ、ドロクソ、クソッパヨ、アッパヘなどの地方名がある[2]
分布

日本固有亜種であり、本来の分布域は、日本海側では青森県から福井県にかけて、太平洋側では青森県から岡山県まで広がる。北海道では国内外来種として定着している[3]
形態

通常大きくても全長15 cm程だが、最大20 cm程度まで成長する[3]。体は細長く、体表にはぬめりがある[4]。体色は黄褐色で、腹面は白色。体側面には中央に黒色と金色の縦帯が入り、その付近に細かな黒斑が散らばる[1]。雄は生殖突起が鋭く、雌は丸みを帯びる。繁殖期になると雌の吻が伸びる。同属のタカハヤと比べて鱗が小さく、黒色縦帯が明瞭である。またタカハヤよりも尾柄が細長く、尾鰭が深くまで切れ込む[3]
生態

山地の湖沼河川の中上流域の淵や淀みに生息する。低水温を好み、雑食性で底生生物や流下物、付着藻類などを食べる[1]。産卵期は4月から7月であり、淵や平瀬の砂礫底に多くの個体が集まり集団産卵する[3]。幼魚は浅く流れのゆるやかな所で群れて生活し、成長すると淵や淀みに移動する[1]
人為放流と交雑

1970年代後半には北海道での生息が報告されている[5]が、琵琶湖産コアユの稚魚放流に伴い移入された個体と考えられ、2000年代には道南の安野呂川(厚沢部川水系)に定着したことが北海道大学の研究グループにより報告された[6]

2001年から2003年にかけて横浜市鶴見川水系、大岡川水系、境川水系で行われた調査によれば、本来は調査を行った水系に生息しないタカハヤが見つかったほか、タカハヤとの交雑を示すDNAを持つ個体が捕獲されているが、タカハヤとの交雑が一代雑種なのか戻し交配を経た経代個体なのかは不明である[7]

エゾウグイウグイ属)との間で属間雑種の存在が報告されている[8]
利用
漁・釣りルアーで釣れたアブラハヤ

一本釣りまたは、サビキ釣りで釣られる。餌は、サシ赤虫がよく使われる。小河川にも生息し子供でも容易に釣ることが出来る。泳がせ釣り用の活き餌として釣られることもある。また、小型のルアーでも釣れる。
料理

成長した親魚では骨が太くて硬いが、小ぶりなものは骨も細くて柔らかく、多少の苦みがあるが丸ごと食べられる。内臓を取り除き天ぷらフライから揚げマリネ南蛮漬けなど、いろいろな料理にされる[2]
脚注^ a b c d 『山渓カラー名鑑 日本の淡水魚』270 - 273頁
^ a b “アブラハヤ”. 市場魚貝類図鑑. 2024年3月22日閲覧。
^ a b c d 『増補改訂 日本の淡水魚』122頁
^ 『小学館の図鑑Z 日本魚類館』108頁
^ 北海道から初めて採集されたアブラハヤ 水産孵化場研究報告(1979) No.34 p.57-61
^ 田城文人、尼岡邦夫、三上淳史、矢部衞:北海道南部で初めて定着が確認された国内外来魚アブラハヤ 魚類学雑誌 2010年 57巻 1号 p.57-61, doi:10.11369/jji.57.57
^ 樋口文夫、渡辺勝敏:横浜市を流れる河川におけるアブラハヤの遺伝的多様性と交雑 魚類学雑誌 Vol.52(2005) No.1 P.41-46, doi:10.11369/jji1950.52.41
^ 酒井治己、斉藤貴行、竹内基 ほか、 ⇒東北地方におけるコイ科エゾウグイとアブラハヤの属間雑種 (PDF) 水産大学校研究報告 J Nat Fish Univ 55(2) 45-69 (2007)

参考文献

板井隆彦(アブラハヤ部分)『山渓カラー名鑑 日本の淡水魚』山と渓谷社、1989年。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}
ISBN 4-635-09021-3。 

藤田朝彦(アブラハヤ部分)『小学館の図鑑Z 日本魚類館』小学館、2018年。ISBN 978-4-09-208311-0。 

細谷和海『山渓ハンディ図鑑15 増補改訂 日本の淡水魚』山と渓谷社、2019年。ISBN 978-4-635-07043-0。 

関連項目

魚の一覧

ヤマナカハヤ:アブラハヤの別亜種または地域個体群


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