アブサン
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この項目では、アルコール飲料について説明しています。漫画作品については「あぶさん」をご覧ください。
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出典検索?: "アブサン" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2016年12月)
アブサン。グラスに添えられているのは専用のアブサンスプーン(英語版)

アブサンまたはアブサント、アプサン、アブシンス(: absinthe [aps??t])[1] 英語: [?abs?nθ, -sa?θ]))は、フランススイスチェコスペインを中心にヨーロッパ各国で作られている薬草リキュールの一つ。ニガヨモギアニスウイキョウなどを中心に複数のハーブスパイスが主成分である。

名前はギリシア語の "?ψ?νθιον(apsinthion、ヨモギの意)に由来する[2]

日本では、有名な商品名であるペルノー (: pernod) を一般名詞的に呼ぶ場合がある。ペルノーという呼び方は、同社のもう一つの有名な商品であるアニス酒を指すこともある。

また、フランスの老舗メーカーであるディスティルリー・エ・ドメン・ド・プロヴァンス社が製造するABSENTE / アブサント(日本の輸入代理店はマルカイコーポレーション)も近年、日本での取り扱いが増えている。

50年代から、90年代前半にかけて、サントリーモンデ酒造などの国内メーカーからも販売されていたが、現在では製造されていない。

2015年には、ニガヨモギの代わりに日本のヨモギを使用して作られた、和ぶさんがクラウドファンディングによって商品化されている。

2020年にディスティルリー・エ・ドメン・ド・プロヴァンス社はアブサンの裾野を広げるべく、アルコール度数26度のアブサントを商品化した。
特徴・飲み方ポンタルリエグラスの上に角砂糖を乗せたアブサンスプーンを渡し、その上にアブサン用のウォータードリップ(ファウンテン型)を使って水を滴下しているところ。

アルコール度数が高く70%前後のものが多い。低いものでも40%程度、製品によっては89%を超えるものもある。薄く緑色を帯びており 水を加えると非水溶成分が析出して白濁する。色と白濁の度合いは製品によって大きく異なる。

他のリキュール類と異なる、特殊な香りと味を持っている。本来は砂糖が入ってないためリキュールではなく、ジンと同じくスピリッツとして分類される。

そのまま飲むこともあるが、度数が高いため薄めて飲んだり、特異な香気があるためカクテル材料としても用いられる。

薄めて飲む場合、角砂糖に垂らす方法がよく知られており、しばしば「アブサンスプーンをグラスの上に渡してその上に角砂糖を置く」という形で供される。グラスの上に渡した角砂糖をアブサンで湿らせて着火し、ミネラルウォーターを注いで消火し、アブサンスプーンでよく混ぜたものをクラシックスタイルとして提供している。

この独特な飲み方をするために、アブサンには独特の道具が用いられることがある。アブサンの名産地の一つであったポンタルリエの名を冠したポンタルリエグラスは、球形の液溜めの上にグラス型の部分を乗せた独特な上げ底の脚付きグラスであり、液溜めの部分にだけアブサンを注いでから水を注ぐ。角砂糖を置くためにアブサンスプーンという穴が開いた、時に装飾的な形状のスプーンを使用する。水を滴下するために使用する水差しはカラフェやファウンテン、ブロウラー(ドリッパー)といったアブサン専用の独特な形状の物が存在する。「en:Absinthiana」も参照
誕生から禁止、解禁までヴィクトル・オリヴァ(英語版) 『アブサンを飲む男』(1901年)
禁止前

元々はスイスのヴェルト・トラ・ヴェルで作られていたニガヨモギを原料とした薬を医師ピエール・オーディナーレが蒸留を応用し独自の処方を発案、彼はその製法を1797年にアンリ・ルイ・ペルノーに売却。ペルノーが商品化した。特に、19世紀フランス芸術家たちによって愛飲され、作品の題材とされた。

安価なアルコールだったために多数の中毒者・犯罪者を出したことでも知られる。アブサン中毒で身を滅ぼした有名人としては、詩人ポール・ヴェルレーヌや画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックフィンセント・ファン・ゴッホがいる。
禁止

ニガヨモギの香味成分であるツジョンにより幻覚などの向精神作用が引き起こされるとされ、1898年にベルギーの植民地であったコンゴ自由国で禁止されたのに始まり、20世紀初頭にはスイス・ドイツ・アメリカなどでアブサンの製造・流通・販売は禁止された[3]。アメリカでは、1997年に国内への持ち込みが可能になったが、ツジョンの含有率による制限は残っている[4]

一方で、ツジョンが原因によるアブサン中毒は疑問視されている。

このため、ニガヨモギを用いないアブサンの代替品として、パスティス: se pastiser 似せる、を由来とする)が製造された。販売を目的としない小規模な製造についてはほとんど取り締まりがなかったため、フランス・スイスなどを中心とする欧州の各地に自家用のアブサン醸造家が存在した。

一方、スペインなど禁止されていない国もあった。日本でもニガヨモギ抽出物が食品添加物既存添加物)として使用が許可されていたため、ペルノーが一般的な流通ルートで輸入されており、国産製ではサントリーがカクテル用に一般流通させていたヘルメス・リキュール・シリーズのラインナップとしてアブサンを販売していたことから、洋酒販売店やバーにおいてはそれほど珍しい酒ではなかった。
解禁

その後、1981年に世界保健機関 (WHO) が、ツジョン残存許容量が10ppm以下(ビター系リキュールは35ppm以下)なら承認するとしたため、製造が復活。禁止国であったスイスでも2005年3月1日に正式に解禁された。
作品の中のアブサン
日本の映画

多羅尾伴内 十三の魔王(1958年) -
多羅尾伴内扮するインドの魔術師がバーで口に含んで火を吐く手品を披露する。

女体渦巻島(1960年) - 主人公・大神(吉田輝雄)がバーで注文する。ただし、出された物は無色透明の蒸留酒と見られる。

いつかギラギラする日 - 安岡力也演じる武器密売人が主人公の神埼(演:萩原健一)と共にアブサンを飲み交わす。「最後に?」との台詞から、規制前の古酒、あるいは密造品と推測される。

科捜研の女 第4シリーズ 最終話(2002年) - 沢口靖子演じる榊マリコが物語序盤、京都市内でアブサンを扱っている上に京都タワーの窓のない面が見える店を洗い出し、誘拐監禁されていると思われていた少女を、京都府警の刑事・新山 智美とともに救出する。

日本以外の映画


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