アフリカン・ブラックウッド
Dalbergia melanoxylon
保全状況評価[1]
LOWER RISK - Near Threatened
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類(APG IV)
アフリカン・ブラックウッド(英語: African blackwood; 学名:Dalbergia melanoxylon Guill. & Perr.)は、アフリカの熱帯季節林に育つマメ科ツルサイカチ属の被子植物である。セネガル共和国から@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}東はエリトリア国[要出典]、南は南アフリカ共和国のトランスヴァール共和国にかけてを原産とする。楽器業界におけるグラナディラ(grenadilla)や木材業者が名付けたアフリカコクタン[2]、またムピンゴ(スワヒリ語: mpingo[3])という名称でも知られている。
種小名 melanoxylon はギリシア語で〈黒い〉を表す形態素 melano-(参照: 古典ギリシア語 μ?λα?、現代ギリシア語 μελαν??)と〈木〉を表す形態素 xylon(参照: 古典ギリシア語 ξ?λον)との合成であり、英名の blackwood とほぼ同義である。
ワシントン条約附属書IIの適用対象である(参照: #他の木材との関係)。
概要アフリカン・ブラックウッド
木材の濃さや光沢は、赤みを帯びたものから純粋な黒まである。この木材は、乾燥をゆっくり進ませて割れが発生するのを抑えるために、心材とははっきりと区別できる明るい黄白色の辺材をつけたままで製材されるのが一般的である。質の良いアフリカン・ブラックウッドは工業用木材市場で高値で取引される。
この木はババナス (Babanus) やグラナディラ(グレナディラ、Grenadilla)とも呼ばれており、これらの名称は様々な地方の英語の方言において借用語としてみられる。
過度の伐採が原因で、アフリカン・ブラックウッドの木はケニアで深刻な状況にあり、タンザニアとモザンビークでは注意喚起の段階とされている。アフリカン・ブラックウッドの木は持続不可能な速さで伐採されている。これは一部はケニアへの違法な密輸のため、また、成熟するのに60年以上かかるためでもある。 アンゴラ、ウガンダ、エチオピア、カメルーン、ケニア、コートジボワール、コンゴ民主共和国、ザンビア、ジンバブエ、スーダン、セネガル、タンザニア、チャド、中央アフリカ共和国、ナイジェリア、ナミビア、ブルキナファソ、ボツワナ、マラウイ、マリ、南アフリカ共和国(ムプマランガ州、リンポポ州)、南スーダン、モザンビークに自生する[1]。 低木あるいは高木で、7メートルの高さに達し、灰色の樹皮ととげで被われた枝を持つ[4]。葉は、乾季には落ち、互生葉序で、6-22センチメートルの長さがあり、羽状であり[要出典]、9-13枚の[4]交互に配列した小葉を持つ。花は小さくて白く甘い香りを持ち[4]、密集した房状に咲く。実には灰色で紙状の莢があり細長く扁平、長さは7センチメートルまでで両端が尖っており、種子が1-2個入っている[4]。 アフリカン・ブラックウッドの備える音色の特性は、主にクラリネット[2]、オーボエ、ハイランド・パイプ、ノーサンブリアン・パイプ
分布
特徴
他の木材との関係
アフリカン・ブラックウッドは現在では黒檀とは同一視されない。黒檀という名称は、現在は限られた数の樹木であるカキノキ科カキノキ属(Diospyros
ツルサイカチ属には、ブラジリアン・ローズウッド(ダルベルギア・ニグラ Dalbergia nigra)、キングウッド(D. cearensis)やココボロ(主にダルベルギア・レトゥサ D. retusa)といった、他の木材の得られる樹木が複数種含まれる。また、ケニアには同属の植物としてダルベルギア・ラクテア
用途
グレッソ(Gresso、ロシアに拠点を置く携帯電話端末の製造業者)は、アフリカン・ブラックウッドで仕上げた高級な携帯電話の販売を最近始めた[7]。