アフターバーナー_(ゲーム)
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アフターバーナー
『アフターバーナーII』ダブルクレイドルタイプ筐体

『アフターバーナーII』(シングル)クレイドルタイプ筐体
ジャンル3Dシューティング
対応機種アーケード
開発元セガAM2研
発売元セガ
プロデューサー中山隼雄 (エグゼクティブプロデューサー)
ディレクター鈴木裕
浜垣博志[1]
デザイナー鈴木裕
プログラマー三船敏
音楽川口博史
美術鈴木裕
シリーズアフターバーナーシリーズ
人数1人
メディア業務用基板
(3.19メガバイト
稼働時期.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}

1987年7月18日 (1987-07-18)

対象年齢CERO:A(全年齢対象)
デバイスアナログスティック
2ボタン
筐体ダブルクレイドルタイプ
クレイドルタイプ
シットダウンタイプ
アップライト
システム基板X-BOARD
CPUMC68000 (@ 12.5 Mhz) ×2
サウンドZ80 (@ 4 Mhz)
YM2151 (@ 4 Mhz)
Sega (@ 4 Mhz)
ディスプレイラスタースキャン
横モニター
320×224ピクセル
パレット24576色
売上本数20ポイント
(1987年度大型筐体ゲームベストインカム第2位)[2]
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『アフターバーナー』(After Burner)は、1987年にセガ・エンタープライゼス(現:セガ)が発売したアーケードゲームセガAM2研制作で、ゲームデザインは鈴木裕が手掛けた。セガの体感ゲーム第6弾。キャッチコピーは「マッハで駆けるファイターよ、エア・ダンサーとなれ。」

本項ではマイナーチェンジモデルの『アフターバーナーII[注 1]』も併せて解説する。
概要

A国海軍のパイロットが最新鋭戦闘機F-14トムキャットXX(ダブルエックス)に搭乗し、Z国の包囲網を突破し機密兵器情報の入ったフロッピーディスクを輸送する。おびただしい数の敵機を機銃ミサイルで爽快になぎ倒し、地上攻撃や離着陸、空中給油をしながら、プロトタイプである『I』は18ステージ、完成版の『II』では23ステージを戦う。

アナログスティックとそれに取り付けられた2つのボタン(機銃、ミサイル)、アナログスロットルレバーで操作する。

映画トップガン』(1986年)にあやかったと思しき[注 2]ビジュアル、単純明快なゲーム内容が評価され世界的なヒットセールスに成功[3]。各国でゲーム関連の賞を受賞している。

後に完全3D、実名の戦闘機が登場する続編『アフターバーナー クライマックス』(2006年)がリリースされた。
開発
プロトタイプ

スケジュールの都合から初期のアフターバーナーはゲームバランスの調整が十分行われていなかった上、スロットルレバーがない状態でプロトタイプとして出荷された[3]

約3ヶ月後に、自機ミサイルがロックオンしてから敵に当たるまでのタイミング調整、BGMやスコアの加点方法などの改良、スロットルレバーの実装がされた『アフターバーナーII』が登場。一般的にアフターバーナーと言えば完成版である『II』のことを指している場合が多い。なお、加点方法は『I』では敵を倒すと加点されるが、『II』では加えて空を飛んでいるだけでも加点というシステムに変更された。

『II』のタイトルアトラクトでは『I』の文字をミサイルで破壊し、『II』が浮かび上がるという、開発者からのメッセージが残されている。
筐体

アーケードゲームにおける筐体にはいくつかの種類がある。日本で「体感ゲーム機」として公式にリリースされたのは下記2種類。

ダブルクレイドルタイプ - 二重振子構造の筐体に取り付けられた前後左右に揺れる座席に乗り込む。当時の感覚でも高価な筐体だったため、当初のプレイ料金は200円に設定されていた店舗が多かった。コマンドのセンサー入力はこのタイプでしか出来ない(無効にされている場合もある)。

クレイドルタイプ - シングルクレイドルタイプあるいはコマンダータイプとも。ダブルクレイドルよりも簡易な構造。一軸のみで左右にしか揺れない。

可動大型筐体はメンテナンス技術無くしては運用できず、手入れの行き届かない筐体は座席の可動の不具合のみならず、アナログスティックの中心軸がずれていてゲームが成立しない状態に陥る。こういったメンテナンスを常時要する特性と製造から数十年を経過していることもあり、2019年5月現在、日本の商業施設で実際にムービングする状態で稼働しているダブルクレイドルタイプは1ヶ所のみがweb上で確認出来るのみとなっている[4]。セガ自身は某所にある自社の専用倉庫に『II』のダブルクレイドルと(シングル)クレイドルタイプを一般非公開で保管している[5]

筐体が動かない、一般的なビデオゲームとして稼働できるようにしたものもいくつか存在している。

アップライトタイプ - 主に海外用に展開。プレイヤーは立ったままプレイする。

シットダウンタイプ - セガが当時汎用アーケードビデオゲームの筐体として用いていた「シティキャビネット(CITY筐体)」に、本作専用の操縦桿コントロールパネルを取り付けたもの(体感ゲーム筐体用の操縦桿とは異なる形状)。

これとは別に、セガ純正以外の一般的なゲーム筐体に他のゲーム作品で使った操縦桿のコントロールパネルを強引に取り付けて流用・運用しているケースも存在する。


ローリングタイプ - 本来は『スペースハリアー』用の筐体。これをベースに非公式改造したもの[3]

グラフィック

リアル志向が加速したコンピュータゲーム業界では、1990年代後期からポリゴンによる数学的な正確さを求める三次元表現が盛んになったが、本作などの大規模体感ゲーム時代においては拡大スプライト表現を多く使ったダイナミックさを特徴としている。
音楽

BGMエレキギターなどの楽器の音を意欲的にサンプリングし、ハードロックを奏でている。アフターバーナーのBGMは『あくまでBGMに徹する』という制作側の意図から製品版のROMにはメロディーパートが含まれていない[6]。最初に発売されたサウンドトラックCDに収録されたバージョンはメロディパートが入ったものだったが、これは実際の基板に搭載されていたデータでも、量産基板に書き込まれたデータでもなく開発基板向けに製作され、そこで再生されたものであった[6]。このメロディパート入りのサウンドトラックに次いで、実際のゲームに使われているメロディパート無し音源も改めて発売されている[3]。なおメロディパート入りのBGMデータは、ニンテンドー3DSで発売された『3DアフターバーナーII』にエクストラBGMとして収録された。
他機種版

2000年代の中頃までに発売された、国内・海外の主要な(据え置き型)ゲームハードの大半や、パソコンの一部機種に移植されている。移植初期にはオリジナルよりも大きく性能の劣る8ビット機にも移植されている。携帯機やフィーチャーフォン系の携帯電話にも移植された。

海外では『アフターバーナーI』と『アフターバーナーII』は別作品として販売されているため、それぞれに項目を設けた。AmigaとCommodore64に関しては、Activisionからリリースされた欧州版と、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}それを受けて[独自研究?]SEGAから別にリリースされた北米版の2つが存在する。また海外では『After BurnerIII』としてリリースされた『ストライクファイター』(1991年)の移植も存在するが本項では省略する。
アフターバーナーI

No.発売日対応機種タイトル開発元発売元メディア型式売上本数備考
1
1987年12月12日
1988年セガ・マークIII


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