アパートの鍵貸します
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アパートの鍵貸します
The Apartment
ポスター(1960)
監督ビリー・ワイルダー
脚本ビリー・ワイルダー
I・A・L・ダイアモンド
製作ビリー・ワイルダー
製作総指揮ウォルター・ミリッシュ
出演者ジャック・レモン
シャーリー・マクレーン
フレッド・マクマレイ
音楽アドルフ・ドイチュ
撮影ジョセフ・ラシェル(英語版)
編集ダニエル・マンデル
配給ユナイテッド・アーティスツ
公開 1960年6月15日
1960年10月8日
上映時間120分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$3,000,000[1]
興行収入 $24,600,000[1]
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『アパートの鍵貸します』(アパートのかぎかします、The Apartment)は、1960年アメリカ合衆国ロマンティック・コメディ映画。監督はビリー・ワイルダー、出演はジャック・レモンシャーリー・マクレーンなど。出世の糸口として、アパートの部屋を上役の情事の場に提供する独身サラリーマンの悲哀をユーモアとペーソスを絡めて描いている[2]第33回アカデミー賞にて、作品賞監督賞など5部門受賞した。

1968年には、本作を原作としたブロードウェイミュージカルプロミセス・プロミセス』が、脚本ニール・サイモンにより、公演された。
ストーリー

ニューヨークの保険会社に勤めるバド(バクスター)は、昇進のため、4人の部長と愛人の密会用に自分のアパートの部屋を時間貸しし、毎夜遅く帰る生活をしていた。ある日、シェルドレイク部長に呼び出され、彼にも部屋を貸すことになる。課長補佐に昇進したバドは会社のエレベーター係のフランをデートに誘うが、実は彼女はシェルドレイクの愛人で、バドとのデートの約束をすっぽかしてしまう。

クリスマス・イブの会社でのパーティで、フランはシェルドレイクの秘書・オルセンから彼の女性遍歴を聞いて落ち込む。また、バドはふとしたことからフランがシェルドレイクの愛人であることに気付き、ショックを受ける。シェルドレイクに部屋を貸したバドはバーで閉店まで時間をつぶす。シェルドレイクと別れ話になったフランは、彼が帰ったあと睡眠薬自殺を図る。帰宅したバドは倒れているフランを見つけると、隣の部屋のドレイファス医師を呼んで介抱する。翌日、フランの看病のため、会社を休んだバドだったが、フランを迎えに来た義兄のカールにバドがフランの自殺未遂の原因と誤解されて殴られる。

翌日、出社したバドは、シェルドレイクにフランを引き取ると持ち掛けようとするが、シェルドレイクは解雇したオルセンに女性関係をばらされて離婚することになったと打ち明け、バドを部長補佐に昇進させる。大晦日、スポーツクラブに泊まっていたシェルドレイクはフランと過ごすため、バドにアパートの鍵を要求するが、バドは要求をはねつけて会社を退職し、アパートから引っ越す準備をはじめる。

新年をレストランのパーティで迎えたフランは、シェルドレイクからバドが会社を辞めたと聞き、彼の気持ちにようやく気付くと、彼のアパートに急ぐ。ひとりでシャンパンを開けていたバドのもとにフランがやってくる。バドは街を出るつもりであると語り、フランに愛を告白する。フランはそれに答えず、バドにトランプを配り、カードゲームに誘う。
キャストジャック・レモン(左)とシャーリー・マクレーン(予告編から)

役名俳優日本語吹替
NETテレビ
C・C・バクスター(バド)ジャック・レモン愛川欽也
フラン・キューブリックシャーリー・マクレーン市川和子
シェルドレイク部長フレッド・マクマレイ近藤洋介
ジョー・ドービッシュレイ・ウォルストン
ドレイファス医師ジャック・クルーシェン早野寿郎
アル・カークビーデヴィッド・ルイス(英語版)
ミス・オルセンエディ・アダムス
マージー・マクドゥーガルホープ・ホリデイ(英語版)
シルヴィアジョーン・ショウリー(英語版)
ミルドレッド・ドレイファスナオミ・スティーヴンス(英語版)
カール・マツーシュカジョニー・セブン(英語版)
ヴァンダーホフウィラード・ウォーターマン(英語版)
アイケルバーガーデヴィッド・ホワイト
不明
その他宮地晴子
真木恭介
和田文夫
森ひろ子
富田耕生
前田敏子
寺島幹夫
沢田和猫
荘司美代子
田中康郎
文部おさむ

演出内池望博
翻訳篠原慎
効果
調整
制作東北新社
解説
初回放送1968年4月28日
日曜洋画劇場

※2015年9月2日発売の『吹替の名盤』シリーズ <テレビ吹替音声収録>HDリマスター版DVDに収録[3]。約93分。
作品の評価
映画批評家によるレビュー

Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「ビリー・ワイルダー監督のいつもの皮肉は、優しいユーモア、ロマンス、そして偽りのないペーソスによって本作ではより興味を引くものになっている。」であり、71件の評論のうち高評価は93%にあたる66件で、平均点は10点満点中8.73点となっている[4]Metacriticによれば、21件の評論のうち、高評価は20件、賛否混在は1件、低評価はなく、平均点は100点満点中94点となっている[5]
受賞歴

賞部門対象者結果
第33回アカデミー賞作品賞受賞
監督賞ビリー・ワイルダー
主演男優賞ジャック・レモンノミネート
主演女優賞シャーリー・マクレーン
助演男優賞ジャック・クルーシェン
脚本賞ビリー・ワイルダー、I・A・L・ダイアモンド受賞
録音賞ゴードン・E・ソーヤーノミネート
美術賞 (白黒部門)アレクサンドル・トローネ、エドワード・G・ボイル(英語版)受賞
撮影賞 (白黒部門)ジョセフ・ラシェル(英語版)ノミネート


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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