アノマロカリス
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この項目では、ラディオドンタ類(アノマロカリス類)の一属について説明しています。本属を代表にした分類群(狭義のアノマロカリス類)については「アノマロカリス科」を、ラディオドンタ類(広義のアノマロカリス類)全般については「ラディオドンタ類」をご覧ください。

この項目では、古生物について説明しています。小惑星については「アノマロカリス (小惑星)」をご覧ください。

アノマロカリス
生息年代: 518?499 Ma[1][2] Pre??OSDCPTJKPgN
Anomalocaris canadensis の復元図
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
古生代カンブリア紀第三期 - ガズハンジアン期(約5億1,800万[1] - 4億9,900万年前[2]
分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
上門:脱皮動物上門 Ecdysozoa
階級なし:汎節足動物 Panarthropoda
:(ステムグループ[3]
節足動物門 Arthropoda
:†恐蟹綱 Dinocaridida
:†ラディオドンタ目
放射歯目)Radiodonta
:†アノマロカリス科 Anomalocarididae
:†アノマロカリス属 Anomalocaris

学名
Anomalocaris
Whiteaves, 1892 [4]
タイプ種
アノマロカリス・カナデンシス
Anomalocaris canadensis
Whiteaves, 1892 [4]



Anomalocaris canadensis
Whiteaves, 1892 [4]

Anomalocaris daleyae
Paterson et al., 2023 [5]
その他未命名種複数[6]本文参照)

アノマロカリス(Anomalocaris[4])は、約5億年前の古生代カンブリア紀に生息したラディオドンタ類アノマロカリス類)の節足動物の一。ラディオドンタ類の中で最も有名な属であり[7][8]、長い前部付属肢と扇形の尾部をもつ[9][7][10]遊泳性捕食者であったと考えられる[9][11][10][12][13][14]

カンブリア紀の代表的動物としてカナダバージェス頁岩バージェス動物群ウリューアン期)から発見された模式種タイプ種)であるアノマロカリス・カナデンシス[15](Anomalocaris canadensis[4])が有名であるが、アメリカ[16]中国[17][18][19][20][6]オーストラリア[21]など、カンブリア紀の異なる時代と地域に生息した種類もいくつか発見されている[6]

特異な形態によって、かつては現存する動物の分類群に収まらない「プロブレマティカ」(未詳化石)の代表例として語られてきた古生物である[22][23]。後に研究が進み、他のラディオドンタ類と共に基盤的な節足動物として広く認められるようになった[7][8]
名称

アノマロカリスの原記載(Whiteaves 1892)での語源説明部分

学名「Anomalocaris」は古代ギリシア語の「?ν?μαλο?」(anomalos、奇妙な・異常な) と「καρ??」(caris、カニもしくはエビの意、水生節足動物の学名に常用される接尾辞[24])の合成語で[4]、すなわち「奇妙なエビ」を意味する[25]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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