アネクドート
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この項目では、ロシアの小話であるアネクドートについて説明しています。逸話・秘話の意味のアネクドートについては「逸話」をご覧ください。
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出典検索?: "アネクドート" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2023年5月)

アネクドート(ロシア語: анекдо?т、ラテン文字転写: anekdot)とは、ロシア語では滑稽な小話全般を指す。本来この言葉はギリシャ語のアネクドトス(αν?κδοτο?、anekdotos)に由来し「公にされなかったもの」の意を表した[注釈 1]。同根の言葉である英語のアネクドート(anecdote)や、多くの言語での対応する言葉は逸話の意味で用いられている[要出典]。


なお、本項の意味でのアネクドートは英語ではRussian joke(s)(ロシアンジョーク)ないしは Russo-Soviet joke(ロシア・ソ連ジョーク)と呼ばれることが多いが、ロシア語の表記をラテン文字に転写した"Anekdotが用いられることもある[1]
概要
風刺としての「アネクドート」の成立

専制的なロシア帝国時代から、ロシアにおいて政治風刺を口にすることは危険なものだと考えられてきた。旧ソ連時代には、公的に発行されていた風刺雑誌『クロコジール』(『クラカジール』とも。クロコダイルの意。Крокодил、Krokodil)で当時の政治的出来事を風刺することが少なからず認められていたものの、個人でそれを行うことはそのほとんどの時期を通じてやはり非常に際どいものであった。そうした抑圧的環境にもかかわらず、あるいはむしろそれゆえロシアにおけるユーモアは開放感をもつ文化として、またエリート層に対する対抗と冷やかしの手段として花開くこととなった。

論文集『アネクドート』(1989年)を編纂したアレクサンドル・ベロウーソフによれば、アネクドートという言葉がヨーロッパからロシア語に取り入れられたのは18世紀のことで、元々は「新しさと面白さで人々の興味を引き、実際に起こったこと、真に歴史的事件とみなされたありとあらゆる“行為”や“出来事”についての報告」という意味に理解されていた。ここからいわゆる歴史アネクドート、すなわち「歴史上の人物や有名な事件についての短い、波乱に富んだ筋を持つ、しばしば滑稽な話」が生まれた。19世紀頃には歴史性を重視しない「愉快な出来事についての短い話」程度の意味に変わり、機知に富んだ結末を持つ短編小説に近い「風俗アネクドート」が生まれた。また、従来のアネクドートはもっぱら口承されるものだったが、文学的に加工され記述されることも増え始め、風俗アネクドートの形式に倣って記述される「文学アネクドート」という形式も生まれた。口承のアネクドートの起源を辿ると、魔術師を巡る神話的な伝説に至り、すなわち伝説が昔話化する過程において、アネクドートの形式が確立されていったのだという[2]
1980年代後半以降のアネクドート

1980年代後半のペレストロイカ開始、そして1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故発生を契機とした言論統制緩和により、ソ連での公の場での体制批判・政治的議論に対する制限は大幅に緩和され、公然とした議論の場がソビエト社会の中に生まれた。しかし、このような言論の自由化は、皮肉にも風刺文化としてのアネクドートの衰退を招くことになった。アネクドートという口伝文化そのものが、1986年以前のソビエト社会における公の議論の場の欠如に担保されたものであったからである。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン准教授のセス・グラハムは、このような社会情勢の変化に伴うジョーク文化の変遷について「鋭い風刺からより軽い皮肉とノスタルジーへの移行」であると論じ、1986年から2000年代までを「アネクドートの衰退期」と位置付けている[1]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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