アナザーフェイス_(小説)
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『アナザーフェイス』は、堂場瞬一による警察小説のシリーズ。2010年から文春文庫より書き下ろしで刊行されている。

2012年仲村トオル主演でテレビ朝日系にてテレビドラマ化された。

育児と仕事を両立するために捜査一課から刑事総務課に異動させてもらったシングルファザーの大友鉄は、能力を惜しまれ、上司の命令で特捜本部に加えられる。
作品リスト

すべて
文春文庫

#タイトル発行日ISBNあらすじ
1アナザーフェイス2010年07月10日発行ISBN 978-4-16-778701-1銀行員の息子(6歳)の誘拐事件が発生する。かつての上司の要請で特別に捜査本部に加わった大友は、警戒心を抱かせないその特性で家族の緊張を解きほぐしていく。ところが、犯人が身代金の受け渡し場所として指定してきたのは後楽公園。同日、すぐ傍の東京ドームでは、人気アイドルグループのコンサートが行われ、身代金を手に入れた犯人は5万人の客の中に紛れ込み、まんまと逃げおおせる。子どもは無事に返されるが、事件のショックで言葉を失ってしまっていた。
2敗者の嘘2011年03月10日発行ISBN 978-4-16-778702-8神保町で発生した強盗放火殺人事件の容疑者が任意捜査中に自殺する。被疑者死亡で終わると思われていたこの事件に、女性弁護士が自分が真犯人だと名乗り出てくる。上司の福原の命令で特捜本部に入った大友が取調べを始めるが、確固たる証拠は得られず、本部は彼女を愉快犯だと決める。
3第四の壁2011年12月10日発行ISBN 978-4-16-778703-5大学時代に所属していた劇団「夢厳社」の20周年記念公演を観覧していた大友の目の前で、劇団の主宰者が刺殺される。独裁者とも呼ばれた彼には敵が多く、テレビの世界に進出し成功を収めた元劇団員たちとの間にも少なからず確執があった。かつての仲間たちの中に犯人がいるという特殊な状況下で、大友は苦しい捜査を進める。
4消失者2012年11月10日発行ISBN 978-4-16-778705-9捜査三課からの要請で老練のスリ・平山の逮捕に協力することになった大友は、至近で自殺を図ろうとした青年の救助を優先し、サラリーマンからアタッシュケースをひったくっていった平山を取り逃がしてしまう。ひったくりの被害者が名乗り出ないまま、平山の足取りを追う大友だったが、翌日平山の他殺体が発見される。遅々として捜査が進まない中、平山の弟子を名乗る青年が接近してくる。
5凍る炎2013年12月10日発行ISBN 978-4-16-778706-6「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレートの研究施設で、密室殺人事件が発生した。中国人窃盗団による宝石店爆破事件の捜査に当たっていた大友鉄も、応援要因として捜査に参加する。被害者が研究していた「ある技術」を調べていく中で大友は、メタンハイドレートを巡る最悪の謀略に巻き込まれていくこととなる。本作は『警視庁追跡捜査係』シリーズの『刑事の絆』とのコラボレーション作品で、物語の「前編」にあたる。
0親子の肖像
アナザーフェイス 02014年10月10日発行ISBN 978-4-16-790197-4妻が亡くなり、シングルファザーとなった若かりし日の大友の姿を描く6編が収録されている。
第88代警視総監池田克彦との対談を巻末に収録。
6高速の罠2015年03月10日発行ISBN 978-4-16-790312-1メタンハイドレート事件で銃撃された大友鉄は、長野の実家で療養していた。優斗は父を訪ねるため高速バスで長野に向かうが、休憩のために立ち寄ったパーキングエリアで行方不明になってしまう。鉄も現場に急行し自ら捜索に加わり、遅延していたバスを先に送り出すが、バスは間もなく大事故を起こしてしまう。警視庁の権限が及ばない地で鉄が息子のために奮闘する。
7愚者の連鎖2016年 3月10日発行ISBN 978-4-16-790564-4
8潜る女2017年3月10日発行ISBN 978-4-16-790803-4

登場人物
主人公とその家族
大友鉄(おおとも てつ)
警視庁刑事部刑事総務課刑事特別捜査係主任。階級は巡査部長。35歳(第1作)→38歳(第4作)。町田市のアパートで一人息子の優斗と二人暮らし。2年前まで捜査一課の刑事だったが、妻・菜緒が交通事故で亡くなり、育児との両立のために捜査の現場を離れ、総務課への異動を希望した。学生時代は芝居に打ち込み、演じる役になりきることかけては人一倍上手く、当時身に付けた、自在に涙を流せる能力と、どこにいてもその場にとけ込める能力は今なお健在である。スポーツ全般が不得手な運動音痴。不思議と他人に警戒心を与えないタイプで、質問すると相手がつい話してしまう能力は度々羨ましがられる。イケメンと評されることが多いが、今なお亡き妻を想っている本人にその自覚はなく、知人の女性たちからは「無意識過剰」と言われる。荒事が苦手な優男で、一課時代の容疑者逮捕時には大抵一歩下がっていた。菜緒とは学生時代からの付き合いで、仕事が終わるまで優斗を預かってくれる義母の聖子とも付き合いは長いが、菜緒の存命時は深い交流はなかった。聖子の無遠慮な態度にはいつまで経っても慣れず、どちらかというと苦手意識を持っている。愛車は3リッターオーバーの真っ赤なアルファロメオ・147で、元々は菜緒の愛車だった。高校教師だった実父は定年退職後、趣味で目覚めた農業に試行錯誤しながら励んでいる。
大友優斗(おおとも ゆうと)
大友の長男。小学2年生(第1作)→小学5年生(第4作)→小学6年生(第6作)。ピーマンと小魚が苦手。サッカーが好きだが、父親譲りの運動音痴。
大友菜緒(おおとも なお)
2年前に交通事故で亡くなった大友の妻。「美人だった」ということは大友も優斗も否定しない。体を動かすのが好きで、大学時代はラクロススキーのサークルを掛け持ちしていた。結婚後はジョギングに目覚め、ホノルルマラソン出場を目標にしていた。意外にスピード狂だった。
矢島聖子(やじま せいこ)
大友の義母(菜緒の母)。65歳(第1作)。5年前に夫を胃がんで亡くしてからは、町田市の自宅で茶道を教えながら悠々自適に暮らしている。優斗の学校が終わった後、大友の仕事が終わるまで優斗を預かってくれる。菜緒が亡くなり、大友が一人で優斗を育てると宣言した時、食事は家で作って一緒に食べることを条件にサポートを申し出た。「お婆ちゃん」と呼ばれることを嫌がり、「聖子さん」と呼ばせている。大友が仕事で帰れなくなった時は、渋々ながら優斗の面倒を見てくれる。大友に見合いを薦める。


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