アナザヘヴン
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アナザヘヴン
著者飯田譲治、梓河人
発行日1999年
発行元角川書店
ジャンルSFホラー
日本
言語日本語
次作アナザヘヴン2

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『アナザヘヴン』は、角川書店から刊行されている飯田譲治と梓河人によるホラー小説(1995年から『小説ASUKA』(角川書店)で連載、連載時の挿絵は茶屋町勝呂)。またはそれを原作として2000年に公開された映画。その作品群は「アナザヘヴン・コンプレックス」(複合体の意)と総称される[1]
概要

二人の刑事が正体不明の犯人を追うスリラー作品。「SFホラー」というジャンルで人気を博した。

映画「アナザヘヴン」と世界観を共有した『アナザヘヴン?eclipse?』がテレビドラマとして放送された。さらにゲームソフト『アナザヘヴン?memory of those days?』も発売されている。大規模なメディアミックスが展開されたが、映画興行やテレビ視聴率は想定を下回る結果であった[1]

また、2003年から2004年にかけて続編の小説作品『アナザヘヴン2』が刊行された。
あらすじ

殺害した被害者の脳を料理し、食べるという猟奇殺人が起こる。ベテラン刑事・飛鷹健一郎とその部下・早瀬学は犯人を追うが、それをあざ笑うかのように次々と犯行は繰り返されていく。

ある被害者が書いた犯人の似顔絵を元についに犯人を逮捕するが、その犯人の頭内には脳などなにも入っていない状態だった。事件は解決したと思った矢先、また同じ手口の殺人事件が発生し、早瀬は「犯人は人間ではないのではないか」という疑問を抱き始める。
登場人物
早瀬 学
本編の主人公。警部補。かつては
犯罪マニアだった。料理はプロ並。父親は警視庁上層部の人間。映画版や続編では下の名前が片仮名でマナブと表記されている。
飛鷹 健一郎
警部補。妻の美冴と中学生の娘チカがいる。硬派で、UFOや心霊などの超常現象オカルトを信じない現実主義者。早瀬のことは下の名前で呼んでいる。
大庭 朝子
学の恋人を自称する女性。露出癖がある。白血球が異常に多い。行動や発言が子供っぽく幼稚だが、その純粋さが捜査に役立つこともある。グロテスクな写真を見ても笑い転げたりと感覚がズレている。
幕田 ユウジ
飛鷹の大ファンである未成年の犯罪マニア。盗聴器セールスで生計を立てる。
笹本 瑞紀
笹本クリニックの女医。第三の被害者。美人で早瀬好みの学のある女性。コンビニで偶然、早瀬と出会う。
赤城 幸造
検死官。82歳。早瀬、飛鷹とは仕事柄よく出会う。
柏木 千鶴
S大学文学部4年生。「ナニカ」の第一の被害者。性格は大人しく清楚。料理は得意だが魚をさばくのは苦手。美術館でアポロ像を鑑賞しているのを最後に行方不明となる。行方不明後は11人の男性を殺害。ゴリラのような強い力で物をひねり潰す。自分が殺害した者の脳みそでカルボナーラやシチューなどの料理を作っていた。
木村 敦
18歳。新入社員。アイドルのような容姿の美少年。「ナニカ」の第二の被害者。アクション物などよりも恋愛物のビデオソフトを好む。
両角 圭太
「モグラ」と呼ばれる新米刑事。ドジが多い。
ナニカ
脳味噌料理に始まる猟奇殺人事件の裏に潜む正体不明の存在。人間の脳に寄生する能力を持ち、相手の髪を触るだけで脳の中身がわかる。ナニカが「綺麗な脳」の持ち主と判断した人物の脳に寄生し、殺人を繰り返す。ナニカが好まない汚い脳の持ち主は容赦なく殺害するが、綺麗な脳の持ち主は欲しがる。また、汚い(悪いことを考えている)脳は味は美味しいと述べる。ナニカに寄生された人間は元の人格を失い、通常では考えられない力や身体能力を発揮する。しかし、身体の強度は人間のままであり活動限界に至ると目から血の涙が出始め次の身体を求める。ナニカが出て行った後の人間は脳みそが萎縮し、空っぽになる。寄生された人間は脳が萎縮することに伴い、その拒否反応として激しい頭痛が起きたり、通常の人間の肉体ではナニカが行動に必要としている身体能力に耐え切れず、骨折や怪我をして身体が脆くなるため、ナニカが長い期間同じ人間の中にいることは不可能である。ナニカは寄生された人間の性別となり、また、寄生された人間の趣味や嗜好が反映され、そこからナニカが学び取る事柄も多い。第二の被害者・木村敦に寄生していた際マナブの髪に触れ、綺麗な脳を持つマナブに恋い焦がれるようになる。ナニカは当初男女という概念を持たず、普通の人間は異性を好きになるという感覚を第二の被害者に寄生してから知る。そのため、第三の被害者はマナブに好かれるために美人であることと、鎮痛剤を自由に扱える立場にあることとの理由から医師の女性・笹本瑞紀を選ぶ。
刊行情報

アナザヘヴン 上 (1999年12月、
ISBN 4043493010

アナザヘヴン 下 (1999年12月、ISBN 4043493029)

アナザヘヴン Comic(2000年6月、ISBN 978-4048532051

コミカライズ担当は小野双葉。


映画

アナザヘヴン
監督
飯田譲治
脚本飯田譲治
原案飯田譲治、梓河人
『アナザヘヴン』
出演者

江口洋介

原田芳雄

市川実和子

岡元夕紀子

音楽岩代太郎
主題歌「gravityLUNA SEA
撮影高瀬比呂志
編集阿部浩英
制作会社オメガ・プロジェクト、アナザヘヴンカンパニー
製作会社アナザヘヴン・フィルムパートナーズ(オメガプロジェクト・ホールディングス、松竹、オフィス・トゥー・ワンポニーキャニオン博報堂テレビ朝日、ヤン・エンタープライズ、衛星劇場
配給松竹
公開2000年4月29日
製作国 日本
言語日本語
興行収入6.5億円
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ポータル 映画
プロジェクト 映画

『アナザヘヴン』は、2000年4月29日日本で製作・全国松竹系で公開されたホラー映画。上映時間131分。当初は映倫審査によりR15+版指定を受けて公開されたが、上映期間中に死体などの残酷な描写の画面を暗くするなど修正されたPG12版に差し替えられた[1]。映像ソフトはR15+指定のノーカット版[2]興行収入は6.5億円[3]

主演の江口洋介と、木村敦役の柏原崇とのキスシーンがあることで話題となった。しかし、地上波放送では鍋で煮詰められているのシーンやキスシーンはカットされている。

脚本・監督:飯田譲治

原作:飯田譲治、梓河人

撮影:高瀬比呂志

美術:斎藤岩男

編集:阿部浩英

音楽:岩代太郎

特撮:尾上克郎

主題歌:「gravityLUNA SEA (テレビドラマ版も同一)

配給・宣伝:松竹

制作:オメガ・プロジェクト、アナザヘヴンカンパニー

宣伝協力:ギャガ

製作:アナザヘヴン・フィルムパートナーズ(オメガプロジェクト・ホールディングス、松竹、オフィス・トゥー・ワンポニーキャニオン博報堂テレビ朝日、ヤン・エンタープライズ、衛星劇場

キャスト
主要人物
早瀬マナブ
演 -
江口洋介本作の主人公。
飛鷹健一郎
演 -
原田芳雄マナブの上司でバディを組む警部。ベテラン刑事で脳みそ料理を見ても冗談を飛ばせるほど表面的には冷静を装えるプロ。口は悪いが事件を追う情熱は人一倍で、犯人を追うためなら自身が足を怪我していても捜査を行い、市民の安全のためにマナブに木村を撃つよう指示している。超能力や超常現象は「刑事が一番信じてはいけないもの」としている。
大庭朝子
演 -
市川実和子元キャバクラ嬢。違法キャバクラの摘発のため自身が勤めていた店を訪れたマナブに一目惚れし、以降はマナブにつきまとっている。少し頭が弱く、グロテスクなものが平気だったり、超能力を信じたりと一見幼稚な発言ばかりするが、マナブが考えつかないような第六感的な発想を持つ。純粋で全てを受け入れ、誰かが傷つくのを嫌がる。ナニカによる第四の被害者。
ナニカによる被害者
柏木千鶴
演 -
岡元夕紀子女子大生。第一の被害者。アポロ像を見ているのを最後に行方不明となった。普段はおとなしく地味で真面目な女性だったが、ナニカに憑依されてからは猟奇的な性質になり服装も派手になり男性に快楽を求めるようになる。料理好きや生花好きなこと・指紋が小さいことから当初は猟奇殺人の加害者は女性と思われたが、怪力とも評される非常に強い力が加わらないと不可能な手口から警察は、加害者が女性であるとの説を否定したが、朝子は「料理が全部花嫁学校で作る基本的なもの」と加害者が若い女性であることを指摘する。ナニカが体を酷使し過ぎたせいで木村たちに初めて会ったバーでついに目から血を流してしまい、さらに木村の先輩たちに暴力を振るった際に足が捻れるほどの大怪我をしたため、ナニカに見切りをつけられ、脳みそが空っぽのまま遺体で発見される。
木村敦
演 -
柏原崇美形だが気弱で女性に興味がない(ゲイにも近いものはある)サラリーマン。自分の先輩2人が千鶴の誘惑に負けて連れられていくのを見て、面倒に巻き込まれないために苦手な酒を飲みながらそのままついて来たが、目の前で先輩を殺害される。しかし自身は純粋さと女性っぽさからナニカに殺害されず、すでに身体に限界が訪れていた千鶴の代わりにナニカに憑依され第二の被害者となる。マナブと飛鷹健一郎に発見された当初は子犬のように震えながら飛鷹を見るなり、狂気じみた高笑いをするが、マナブの髪を優しく撫でて、自分が惚れた脳みそを確かめる。千鶴への憑依時と異なり木村への憑依後のナニカは男女問わず殺害対象とする。ただし木村の美貌目当てについてきた女性を殺害するのもマナブを愛するためであり、ついてきた女性そのものに興味はない。ナニカは木村への憑依後は殺人を犯す前にテレビやビデオから現代の犯罪を学び「人殺しは悪いことかな?」と考えるようになり、さらにマナブから愛されようとして、また愛するがあまりにマナブにキスをする。能の一文を引用するなど、ナニカの憑依以前から美術や文学に造詣があると思わせる描写がある。またナニカの憑依後は千鶴の思考が残っていたため、生花を好む。しばらくの間、木村の身体に憑依するも腫瘍による頭痛と逃走の際に2発の銃弾を撃たれ、満身創痍の身体となり、血塗れでマナブの前から姿を消した。また「動くな!」と言って銃口を向けたマナブに「日本の警察は撃てません」と余裕に満ちた表情で言った。再びナニカが千鶴と同じく体を酷使し過ぎたことと、ナニカがマナブは男には興味がないことを学んだためにナニカに体を捨てられる。しかし千鶴とは違い、男性の肉体だったため、笹本に寄生したナニカに殺害され、笹本の愛車のトランクで遺体となって発見される。ナニカに憑依された人物で唯一、目から血を流す描写がなかった。
笹本美奈
詳細は「#笹本美奈」を参照
大庭朝子
詳細は「#大庭朝子」を参照
警察関係者
笹本美奈
演 -
松雪泰子警察病院に勤務している女医。ナニカによる第三の被害者。赤いシボレー・カマロコンバーチブルに乗っている。マナブに好意を見せる。マナブの家に駆け込んだ飛鷹と赤城からナニカの憑依を疑われた際に「なんなの!?」と憑依されていない素振り(ナニカが男性やマナブについて学習したと思われる)をするが、マナブの家に置き忘れた大量の鎮痛剤のから袋を朝子に見つけられる。木村敦の犯行に見せかけて大量殺人を起こす。
赤城幸造
演 -
柄本明検死官。年老いているが仕事はベテラン。飛鷹より冷静。今まで一番酷いと感じた事件は「男性器を口に入れられた男性」の遺体が見つかった事件としている。いつも死んだものばかり見ているため「たまには生きたものと接したい」という理由から熱帯魚を飼っている。
坂木
演 -
六平直政警部。飛鷹と仲が良い強面。しかしグロテスクなものに弱い。超常現象は信じないタイプで、ビルから飛び降りた木村が生きていたことに対し「嘘だろ!?」と絶叫する。
両角
演 -
井田州彦坂木とバディを組む刑事。笹本に憑依したナニカに投げ飛ばされて、棚に全身を強打した時の痛みで涙を流していたのを笹本から抜け出したナニカが憑依したと勘違いしたマナブと飛鷹に右足と右耳を撃たれる。
熊倉
演 -
康喜弼刑事。
池上
演 -
塩屋俊検死医。
田口
演 -
諏訪太朗鑑識。
溝口
演 - 山本密鑑識。
事件関係者
幕田ユウジ
演 -
加藤晴彦盗聴マニアで警察無線を盗聴している。飛鷹に憧れているが、犯罪レベルの盗聴も行っている。木村の犯行現場である団地にいた。その盗聴技術や一般市民との立場から飛鷹に協力させられるが、マナブの救出などで飛鷹に助力できたことや、飛鷹と直接顔を合わせたことにより刑事を志すようになる。
大野慎次
演 -
阿藤快第一の事件のアパートの住人。精肉店を経営しており、店でシチューも作っている。シチューは味に定評があり本人もそれを誇りに思っている。


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