アナウンサーたちの戦争
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アナウンサーたちの戦争
ジャンル
歴史
ドラマ
脚本倉光泰子
演出一木正恵
出演者森田剛
橋本愛
高良健吾
浜野謙太
大東駿介
藤原さくら
中島歩
渋川清彦
水上恒司
降谷建志
古舘寛治
眞島秀和
小日向文世
安田顕
ナレーター橋本愛
音楽堤裕介
時代設定1941年[1] - 1945年[2]
製作
制作統括新延明
制作NHK

放送
放送チャンネルNHK総合
放送国・地域 日本
放送期間 2023年8月14日
放送時間22:00 - 23:29
放送枠NHKスペシャル
放送分89分
回数1
アナウンサーたちの戦争
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『アナウンサーたちの戦争』(アナウンサーたちのせんそう)は2023年8月14日にNHK総合の『NHKスペシャル』枠にて放送されたテレビドラマ太平洋戦争下でのNHKアナウンサーたちの活動を、事実を元にドラマ化したもの。

2024年8月に映画版が公開予定[3]
概要

第二次世界大戦太平洋戦争)では、武器を持って戦う前線の戦士たちを後方支援するもうひとつの戦いがあった。ラジオ放送による「電波戦」。ナチスドイツが行うプロパガンダを手本に「声の力」で戦意高揚や国威発揚を図り、時には虚偽の情報を発信して敵を攪乱させる。行うのは、NHKの前身である社団法人日本放送協会とそのアナウンサーたち[4]。戦時中の彼らの活動を、取材して得られた事実を元にドラマ化し、放送と戦争の関わりを描いた。
あらすじ

日本放送協会のアナウンサーである和田信賢と館野守男は、太平洋戦争の開戦を告げる真珠湾攻撃の速報に携わり、その後も大本営から発表される日本軍の勝利を力強く放送して、国威の発揚を図る[4]。同僚のアナウンサーたちも日本国外に派遣され、現地の日本化を進める[5]。しかし戦況の悪化につれ、大本営の発表を疑問視する和田と、自分たちを国家の宣伝者と認める館野は、次第に衝突し始める[5]。和田は出陣学徒を送り出す実況を任されることに苦悩し、妻の実枝子に叱咤される[6]。館野も戦線の最前線で、戦争の現実を目にする[6]。やがて和田たちは戦争終結に向けて動き出すが、彼らにも銃口が迫る[7]
キャスト
日本放送協会アナウンサー
和田信賢
演 - 森田剛[8]戦前から全国的人気があった伝説のアナウンサー。
和田実枝子
演 - 橋本愛[8]女性アナウンサーの草分け。旧姓は大島。才媛の誉れ高かったが、開戦翌年に和田信賢との結婚を機に退職し、信賢の仕事を支えた。
館野守男
演 - 高良健吾[8]開戦臨時ニュースを読み一躍名をあげた若手アナ。インパール作戦に従軍し戦争の悲惨な現実を知り、姿勢が一変する。
今福祝
演 - 浜野謙太[8]1938年(昭和13年)入局。開戦時、長笠原アナと秘密裏にベトナムに派遣され、偽ニュースで敵軍を攪乱する謀略放送を実施。
志村正順
演 - 大東駿介[8]1936年(昭和11年)入局。出陣学徒壮行会では、担当の信賢の不調で直前に急きょ実況を交代した。
赤沼ツヤ
演 - 藤原さくら[8]学生時代は実枝子と同級生、入局も1939年(昭和14年)の同期だった女性アナウンサー。
川添照夫
演 - 中島歩[8]1937年(昭和12年)入局。アナウンサーの多くが戦争をあおる情熱的なアナウンス調になる中、「宣伝・情熱は危険だ」と勇気ある苦言を呈した。
長笠原栄風
演 - 渋川清彦[8]1929年(昭和4年)、集金係として入局。米良の個人指導を受け4年後アナウンサーに。潜水艇からの中継などアイデアマンとして頭角を現す。
中村茂
演 - 遠山俊也[8]大正14年に入局。二・二六事件では「兵に告ぐ」の名放送で投降を勧告した。
チャーリー吉井
演 - 降谷建志[8]ハワイ生まれの日系アメリカ人2世。1935年(昭和10年)、日本放送協会が国際放送を開始するにあたって英語アナウンサーとして来日した。
松内則三
演 - 古舘寛治[8]ラジオ放送開始の大正14年入局。野球や相撲など日本のスポーツ実況放送の原型を作る。
米良忠麿
演 - 安田顕[8]1931年(昭和6年)に入局した和田信賢の先輩アナ。開戦後に派遣されたマニラ局ではナンバー2として局長を支えた。
マニラ放送局職員
青山正信
演 -
古屋呂敏[8]台湾放送協会から比島放送管理局に派遣され、米良総務部長の下で庶務・経理業務を続けた。
深尾重正
演 - 水間ロン[8]マニラ局放送部職員として番組制作を行い、米良ともに最後までマニラにとどまり放送を続けた。
放送技術
保木玲子
演 -
石川恋[8]1943年(昭和18年)、女子技術員第一期生40人の一人として入局。終戦の8月15日早朝、降伏を拒む反乱軍が放送局を占拠した時、銃を持つ軍人たちと対峙する。
情報局
下村宏
演 - 小日向文世[8]1945年(昭和20年)4月、情報局五代目総裁に就任。ポツダム宣言受諾を働きかけ、天皇の「玉音放送」を実現させた。
水本吉郎
演 - 忍成修吾[8]情報局の第二部第三課長(放送担当課長)としてラジオ放送の指導監督を行い、国家の宣伝機関としての役割を求めた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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