アドルフ、アードルフ
Adolf, Adolph, Adolphe
性男性
地域北ヨーロッパ
意味高貴なる、狼
派生ドルフ
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アドルフ(Adolf, Adolph、英語発音: [?d?lf]、ドイツ語発音: [a?d?lf]
(アードルフ))は、ゲルマン起源のヨーロッパの男性名。短縮形はドルフ(Dolph)。古高ドイツ語で「高貴なる(Edel, athal, adal)狼(Wolf)」を意味する[1]。主にドイツ、北ヨーロッパなどで用いられる。ラテン語形はアドルフス(Adolphus)、フランス語形はアドルフ(Adolphe)、イタリア語形はアドルフォ(Adolfo)、スペイン語形はアドルフォ(Adolfo)、ロシア語形はアドリフ(Адольф)。
なお、ラテン語形を英語読みしたアドルファスも英語圏に見られる他、七王国時代のイングランドにおいて"Athel?"という名前の王侯貴族はよく見られ、アドルフと同語源の英語形エゼルウルフ(Athelwulf)の名を持つ国王も存在した。
第二次世界大戦頃まではよく名付けられる名前であったが、ナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーの影響により避けられるようになり、ドイツを含め各国においては、第二次世界大戦後命名されることはまれになった[2]。ただしスペインや中南米諸国ではナチスによる占領を経験せず、悪いイメージが定着しなかったためか、今日でもしばしばみられる名前である。
日本では、ドイツ人の名の読み・表記に対しても、英語やフランス語に従う「アドルフ」が多く用いられ、ドイツ語に従い第1音節を長音とする「アードルフ」は多く用いられない。
王侯貴族
アドルフ・フォン・ナッサウ (曖昧さ回避)
アドルフ (神聖ローマ皇帝) - ナッサウ家の出身。
アドルフ (ルクセンブルク大公) - ナッサウ公、後にルクセンブルク大公。ナッサウ=ヴァイルブルク家の出身。
アドルフ (ライン宮中伯)
アドルフ (シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゴットルプ公)
アドルフ1世ゲオルク (シャウムブルク=リッペ侯)
アドルフ2世 (シャウムブルク=リッペ侯)
アドルフ・ファン・エフモント - ゲルデルン(ヘルレ)公。
アドルフ・ツー・シャウムブルク=リッペ - アドルフ1世ゲオルクの息子。
アドルフ・フレドリク (スウェーデン王) - ホルシュタイン=ゴットルプ王朝の初代国王。
グスタフ2世アドルフ (スウェーデン王) - スウェーデン王。グスタフ・アドルフとも呼ばれる。
アドルフ (ユーリヒ=ベルク公)
その他の人物
アドルフ・アイヒマン - ナチの親衛隊中佐。ホロコースト執行の中心人物。
アドルフ・ヒューンライン - ナチの突撃隊大将、国家社会主義自動車軍団の軍団指導者。
アドルフ・アダン - フランスの作曲家。
アドルフ・アンデルセン - ドイツのチェス選手。
アドルフ・フリードリヒ・ヘッセ - ドイツのオルガニスト、作曲家。
アドルフ・ヴィークルンド - スウェーデンのピアニスト、作曲家、指揮者。
アドルフ・ヴェーバー (曖昧さ回避)
アドルフ・エングラー - ドイツの植物学者。
アドルフ・ガーランド - 第二次世界大戦におけるドイツ空軍エース・パイロットの一人。
アドルフ・サックス - ベルギーの楽器製作者。サクソフォーンの発明で知られる。
アドルフ・チェフ - オーストリア=ハンガリー帝国(現・チェコ)の指揮者。
アドルフ・ヒトラー - オーストリア生まれのドイツの政治家。ナチ党を率いた。
アドルフ・ウォールブルック(英語版) - オーストリア生まれの俳優。同郷のヒトラーを嫌ってアントンに改名した。
アドルフ・ブッシュ - ドイツのヴァイオリニスト。
アドルフ・マンジュー - アメリカの俳優。
アドルフ・マルクス - マルクス兄弟次男ハーポ・マルクスの改名前(改名後はアーサー)の本名。ヒトラーを嫌ってという都市伝説があるが、改名は1911年であり無関係。
アドルフ・ル・ヒトラー・マラク - インドの政治家。
アドルフ・ヒトラー・ウノナ - ナミビアの政治家。
アドルフ・ドルッカー - ウィーン大学教授(経済学)、ピーター・ドラッカーの父。
アドルフ・ダスラー - アディダス社の創業者。
アドルフ・ティエール - フランスの政治家。
アドルフ・プルート - アメリカ合衆国の元プロボクサー。
アドルフ・フレンケル - イスラエルの数学者。
アドルフ・ブロンニャール - フランスの植物学者。