アドベンチャーワールド
アドベンチャーワールド正面入口
施設情報
前身南紀白浜ワールドサファリ
事業主体株式会社アワーズ
管理運営株式会社アワーズ
面積約800,000平方キロメートル
来園者数943,100名(2021年度)[1]
開園1978年4月22日
所在地〒649-2201
和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399 南紀白浜空港の東にアドベンチャーワールドがある
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯33度40分0.16秒 東経135度22分22.49秒 / 北緯33.6667111度 東経135.3729139度 / 33.6667111; 135.3729139
アドベンチャーワールド(英語: ADVENTURE WORLD)は、和歌山県西牟婁郡白浜町にある動物園、水族館、遊園地が一体になったテーマパークである。
大阪府松原市に本社を置く株式会社丸末の関連会社である株式会社アワーズ (AWS) が運営している。
1978年4月22日のオープン当初は「南紀白浜ワールドサファリ」という名称であった。 「人間(ひと)と動物と自然とのふれあい」をテーマに、日々新たなことに取り組み挑戦する。動物園・水族館・遊園地の3つを併せ持つテーマパークである。 園内には数々の施設があるが、ジャイアントパンダの飼育展示、広大な敷地に放し飼いにされた動物たちの中をケニア号が進むサファリツアー、イルカやアシカのショー、食事タイムなど、自然界を代表する動物が総覧できる。 ゴールデンウィークや夏休み期間中には夜間営業も行われており、昼間とは違う動物たちの姿を見ることができる。また、夜間営業中は夜間感動ののイルカショー「LOVESナイトマリンライブ」が開催され花火が打ち上げられるなど、昼間のショーとはまた違った趣向で楽しめる。 パーク内では動物をテーマにしたレストランやカフェがあり、園内の動物たちや白浜半島にちなんだ土産物も多数販売されている。子供たちだけでなく大人でも楽しめるイベントや学術的なツアーもあり、2?3世代のファミリー・カップル・夫婦などが楽しむ姿の目立つ施設である。 アドベンチャーワールド 広大なサファリゾーンでは、1周約1500m(約25分)の列車型牽引バス「ケニア号」・1人?3人乗りの自転車・2階建てバス・ゴルフ用カートやジープなどの乗物を使って周遊する。ケニア号以外はすべてオプションであり、窓口で料金を支払う必要がある。徒歩でも1.5kmほどのコースを自由に散策することができる。ただしライオンやクマなどの猛獣ゾーンへはゲートがあり、徒歩・自転車・カートでの立ち入りができない。 事前予約すれば、キリンやサイなど様々な動物とふれあったり、ライオンなど肉食動物を見学するなど、様々なツアーに参加することができる。また、ツアーに参加しなくても、サファリの草食動物ゾーンで自動販売機で有料のエサを購入すれば、キリン、ムフロン、ラクダ、エミュー、カンガルーなどにエサを与えることができる。また、指定時間に当該場所に行けば、予約なしでアフリカゾウ、サイ、ライオンへのエサやりイベント(有料)にも参加できる。 夜間営業期間中には「ナイトサファリツアー」もある。 ふれあい広場だけでも小規模な動物園と同程度規模があり、人間が歩く部分にマーラ、シカ、クジャク、アヒルなどが放されていて、エサを与えたり(有料)ふれあいを楽しむことが出来る。また、柵の中にいるケープペンギンやカピバラなどの動物も、非常に近い距離で見ることが出来る。 アドベンチャーワールドは、中国成都市の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地日本支部として活動している[3]。同基地との協力で進められているジャイアントパンダの繁殖研究事業(ブリーディングローン)では、2018年9月までに17頭の繁殖実績があり、2017年6月までに15頭育成している[4]。これは、出産頭数、成長した子供の数、ともに中国本土を除けば世界最多である。また、中国国内以外で、双子のジャイアントパンダを両方とも育てることに成功した初めての施設である(2010年9月7日に、アドベンチャーワールドと同じく、成都大熊猫繁育研究基地と提携しているスペインのマドリード動物園で双子のジャイアントパンダが生まれた。この2頭は2011年1月10日現在、無事に生育している)[5]。 日本では、2021年8月18日現在、東京都恩賜上野動物園の4頭、神戸市立王子動物園の1頭、アドベンチャーワールドの4頭を合わせて9頭のジャイアントパンダが飼育されていて、アドベンチャーワールドでは屋根の無い空間で自由に過ごすジャイアントパンダを見ることもできる。希少動物センターPANDA LOVEとブリーディングセンターに分かれて暮らしている。 なお、前述の通り、アドベンチャーワールドは成都大熊猫繁育研究基地の日本支部を兼ねているので、現在飼育されているジャイアントパンダは、子供も含めてすべて中国の成都大熊猫繁育研究基地本部の所有である。 和歌山県警では、交通安全意識向上のため、2019年(令和元年)7月11日にジャイアントパンダの彩浜に「交通安全和歌山夢大使」を委嘱。彩浜は、ポスターやグッズに登場して交通安全を啓発した。2022年7月からは、「わかやま夏の交通安全運動」に合わせ、彩浜に変わって妹の楓浜が「交通安全和歌山夢大使」に就任した[6]。 また、白浜町では、このジャイアントパンダを最大の集客材料と位置づけており、白浜町役場には「パンダの町白浜」の掲示が行われている。 地元を走る特急くろしおに使用されていた381系にパンダシート(撮影用の席)が設置されていたり、2018年8月1日現在ジャイアントパンダのイラストが描かれた列車が運行されている[7]。また、路線バスを運行する明光バスでは、ジャイアントパンダのイラストが描かれたバスを運行している(2010年10月9日現在、1台運行)。 【 】内は、アドベンチャーワールドで誕生したパンダの誕生順で、名前は全て2文字目を「浜」に統一している。1番目の良浜と6番目の生後すぐ死去したパンダを除き、永明は14頭の父親。永明には梅梅の双子の姉(蜀蘭、シューラン)との間で人工授精により、2002年に中国・蘭州動物園で生まれた子(蘭宝、ランバオ、雄)もいたが、2012年8月30日死去している。 ※1 良浜は梅梅が中国で妊娠し日本で出産した子なので、永明との血縁関係は無い。※2 彩浜はNHK総合テレビで放送された『ファミリーヒストリー』でパンダの家系が紹介された。 (死去もしくは移送とは関係なく誕生順に記載) ※幸浜の双子の弟は、2005年8月24日午前4時9分に誕生。出生時の体重が66gと非常に小さかったこともあり、翌8月25日午前2時27分に死去。わずか24時間にも満たない生涯であったが、AWでは愛浜と明浜をAW生まれの7頭目・8頭目と公式発表しており、名前はないもののこの亡き弟ジャイアントパンダは、AWで生まれた歴とした6頭目のジャイアントパンダである。 ※2008年9月13日に生まれた双子の梅浜と永浜は、日本初の飼育下3世代目(梅梅?良浜?梅浜・永浜)のジャイアントパンダである。 ※永明・良浜・梅梅の3頭には、2011年3月に和歌山県より「和歌山県勲功爵(くんこうしゃく=わかやまでナイト)」の称号が贈られている。和歌山電鐵貴志川線貴志駅のたま駅長に続いて2例目で、パンダの家族を増やしたことで和歌山県の魅力を全国に発信した功績をたたえてのものである[15]。 アドベンチャーワールド
概要
沿革南紀白浜空港から見た全景
1977年 - 株式会社ワールドサファリ設立。
1978年4月22日 - 動物園と水族館を合わせたレジャー施設「南紀白浜ワールドサファリ」として開園。
1979年 - 遊園地施設を導入、日本動物園水族館協会加盟。
1983年 - 「アドベンチャーワールド」に改名。
1986年 - 日本博物館協会加盟。
1988年 - 成都動物園よりジャイアントパンダ2頭を導入。
1990年 - 株式会社アドベンチャーワールド設立。
2000年 - ワールドサファリとアドベンチャーワールドを合併しアワーズに社名変更。
2020年5月 - みさき公園(大阪府泉南郡岬町)内の動物園と水族館が3月31日で閉園したことに伴って、園内で飼育されていた動物の受け入れを開始[2]。
2021年2月24日 - みさき公園からの動物の受け入れを完了。受け入れた動物は37種(およそ300頭)[2]で、閉園の時点で飼育されていた動物の総数(およそ450頭)の2/3に相当する。
2022年11月11日 - 鳥インフルエンザ発生。同月25日営業再開。
動物園
ADVENTURE WORLD
施設情報
専門分野サファリパーク・ジャイアントパンダの繁殖
所有者民間
管理運営株式会社アワーズ
開園1978年
テンプレートを表示
サファリワールド - 肉食動物ゾーン、草食動物ゾーンのツアー
パンダラブ - ジャイアントパンダの展示施設
ブリーディングセンター - ジャイアントパンダの繁殖施設
わんわんガーデン‐イエイヌ
ふれあい広場 - コビトカバ、カピバラ、小型サル、チンパンジー、家禽、インコなどがいる。
ふれあいの里 Red Wood Images
フラミンゴ広場 - フラミンゴの他にレッサーパンダもいる。
ゾウふれあい広場 - アジアゾウがいる。
HORSE CAMP‐ウマ、猛禽類
サファリゾーン&ナイトサファリ
ふれあい広場
ジャイアントパンダの育成ジャイアントパンダの海浜と陽浜
現在飼育されているジャイアントパンダ
良浜(ラウヒン)雌・2000年9月6日アドベンチャーワールドにて誕生【1】(父:哈藍、母:梅梅)
結浜(ユイヒン)雌・2016年9月18日アドベンチャーワールドにて誕生【16】(父:永明、母:良浜)
彩浜(サイヒン)雌・2018年8月14日アドベンチャーワールドにて誕生【17】(父:永明、母:良浜)双子で生まれたが、1頭目出産から約29時間後の16日未明に2頭目の死産が判明[8][9]。
楓浜(フウヒン)雌・2020年11月22日アドベンチャーワールドにて誕生【18】(父:永明、母:良浜)性別は雄と判定されたが、生後1か月となる12月22日に雌に訂正。24日から来年2月23日まで名前を募集[10]。2021年3月2日、3つの名前候補(「光浜(コウヒン)」「咲浜(ショウヒン)」「楓浜(フウヒン)」)を発表し、翌々日の4日から11日までインターネットで投票を実施。3月18日に最も得票数の多かった楓浜に決定した[11][12]。
過去飼育されていたジャイアントパンダ
辰辰(シンシン) 雄・一時借用、1988年9月19日からアドベンチャーワールド(以下、AW)で飼育(1989年1月10日に中国へ帰国)
慶慶(ケイケイ) 雌・一時借用、1988年9月19日からAWで飼育(1989年1月10日に中国へ帰国)
蓉浜(ヨウヒン) 雌・1992年9月4日成都動物園にて誕生(1997年7月17日にAWにて死去)
永明(エイメイ)雄・1992年9月14日北京動物園(中国)にて誕生、1994年9月6日からAWで飼育(2023年2月22日(水)に成都へ)
梅梅(メイメイ)雌・1994年8月31日成都大熊猫繁育研究基地(中国)にて誕生、2000年7月7日からAWで飼育[13](2008年10月15日(水)午前5時29分にAWにて死去)
雄浜(ユウヒン) 雄・2001年12月17日AWにて誕生【2】(父:永明、母:梅梅、2004年6月21日に成都大熊猫繁育研究基地本部(以下、成都)へ)
隆浜(リュウヒン)雄・2003年9月8日AWにて誕生【3】(父:永明、母:梅梅、2007年10月27日に成都へ)
秋浜(シュウヒン)雄・2003年9月8日AWにて誕生【4】(同上/隆浜と双子、2007年10月27日に成都へ)
幸浜(コウヒン)雄・2005年8月23日AWにて誕生【5】(父:永明、母:梅梅、2010年3月15日に成都へ)
(名前なし) 雄・2005年8月24日AWにて誕生【6】(父:永明、母:梅梅、2005年8月25日に死去:幸浜と双子※)
愛浜(アイヒン)雌・2006年12月23日AWにて誕生【7】(父:永明、母:梅梅、2012年12月14日に成都へ)
明浜(メイヒン)雄・2006年12月23日AWにて誕生【8】(同上/愛浜と双子、2012年12月14日に成都へ、2014年に柳州(リュウシュウ)動物園へ[14])
梅浜(メイヒン)雌・2008年9月13日AWにて誕生【9】(父:永明、母:良浜、2013年2月26日に成都へ)
永浜(エイヒン)雄・2008年9月13日AWにて誕生【10】(同上/梅浜と双子、2013年2月26日に成都へ)
海浜(カイヒン)雄・2010年8月11日AWにて誕生【11】(父:永明、母:良浜、2017年6月5日に成都へ)
陽浜(ヨウヒン)雌・2010年8月11日AWにて誕生【12】(同上/海浜と双子、2017年6月5日に成都へ)
優浜(ユウヒン)雌・2012年8月10日AWにて誕生【13】(父:永明、母:良浜、双子だったがもう1頭は死産、2017年6月5日に成都へ)
桜浜(オウヒン)雌・2014年12月2日アドベンチャーワールドにて誕生【14】(父:永明、母:良浜、双子の姉、2023年2月22日に成都へ)
桃浜(トウヒン)雌・2014年12月2日アドベンチャーワールドにて誕生【15】(父:永明、母:良浜、双子の妹、2023年2月22日に成都へ)
水族館
ADVENTURE WORLD
施設情報
専門分野水族館
事業主体民間
管理運営株式会社アワーズ
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⇒海獣館 - 屋内型水族館でホッキョクグマ、ペンギン、オットセイ、アザラシなどの展示
ビッグオーシャン - イルカやクジラのショーなど
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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