「アトランティス大陸」とは異なります。
約20億年前のアトランティカ大陸。太古代のクラトンは灰色で表示される。
アトランティカ大陸とは、約20億年前の原生代にこの大陸を構成するクラトンが形成され、だいたい15億年前の地球上に存在したと考えられている大陸である。「アトランティカ」という名称は、Rogers[注釈 1]が1996年に提唱したもの。現在の大西洋の南部は、アフリカ大陸と南アメリカ大陸とが分裂したことによって形成されたため、この名称が与えられた[1]。 この大陸を構成していたクラトンは、現在のアフリカ大陸の西部と南アメリカ大陸の東部に存在している[2]。Rogersによれば、アトランティカ大陸の主要なクラトンは約19億年前に形成され、これはヌーナ大陸の形成と同時期であるという。なお、ここで言うアトランティカ大陸の主要なクラトンとは、現在の南アメリカ大陸に存在するアマゾニアクラトン(Amazonia Craton)と、現在のアフリカ大陸に存在するコンゴクラトン(Congo Craton)、西アフリカクラトン(West Africa Craton)、北アフリカクラトン(North Africa Craton)である[3]。 アトランティカ大陸がヌーナ大陸から分離したのは、約16億?14億年前だと考えられている[1]。これは、ちょうどコロンビア大陸が分裂した時期にあたる。コロンビア大陸とはいわゆる超大陸であり、このアトランティカ大陸の他、ヌーナ大陸、ウル大陸
アトランティカ大陸のクラトン
歴史5億5千万年前の地球を再構成した図。西ゴンドワナを形成するアトランティカ大陸のクラトンを示す。
地球
北半球
南半球
東半球
西半球
陸半球/水半球
北極/北極圏
赤道
回帰線(北回帰線・南回帰線)
南極/南極圏
アフリカ大陸
南極大陸
アジア大陸
オーストラリア大陸
ヨーロッパ大陸
北アメリカ大陸
南アメリカ大陸