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アデリーペンギン
アデリーペンギン Pygoscelis adeliae
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン:真核生物 Eukaryota
界:動物界 Animalia
門:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
綱:鳥綱 Aves
目:ペンギン目 Sphenisciformes
科:ペンギン科 Spheniscidae
属:アデリーペンギン属 Pygoscelis
種:アデリーペンギン P. adeliae
学名
Pygoscelis adeliae
(Hombron & Jacquinot, 1841)[1]
和名
アデリーペンギン[2][3]
英名
Adelie penguin[1][3]
黄緑色がアデリーペンギンの分布域、赤色が繁殖地。 中央は南極大陸
アデリーペンギン(Pygoscelis adeliae)は、鳥綱ペンギン目ペンギン科アデリーペンギン属に分類される鳥類。中型のペンギン。南極大陸で繁殖するペンギンはこの種とコウテイペンギンのみである[4]。
種名は、1840年に南極に上陸したフランス人探検家デュモン・デュルヴィルの妻・アデリー (Adelie) への献名で、彼が上陸した場所はアデリーランドと名付けられ、そこで発見された本種にもアデリーの名が付けられた。 アデリーランドやヴィクトリアランド・ウィルクスランド・マック・ロバートソン・ランド・アデア岬・クロージア岬・ロイズ岬・南極半島(グレアムランド、パーマーランド、ホープ湾)・サウス・シェトランド諸島などで繁殖し、サウス・オークニー諸島やサウス・サンドウィッチ諸島などでも繁殖する[2]。ペンギン類で南極半島より南で繁殖する種は本種(最南でロイズ岬の南緯77度)とコウテイペンギンに限られ、コウテイペンギンのみ本種よりも南方でも繁殖する[2]。 虹彩は褐色[3]。嘴は黒く、基部は橙色[3]。後肢は白やピンク色で、足裏は黒い[3]。 体長60-70cm、体重5kgほど。羽毛は腹側が白く、頭部と背中側が黒いが、目の周りには白いアイリングがある。足はピンク色をしている。くちばしの根元から先端近くまで羽毛でおおわれているのも特徴で、くちばしが短いように見えるが、口を開けると目の前まで開く。これは南極の厳しい寒さに適応した結果羽毛が無い部分が少なくなったと考えられる。 また、他のペンギンに比べて尾羽が長いが、これはヒゲペンギン、ジェンツーペンギンにも共通する特徴である。ペンギンの分類ではこの3種類をまとめてアデリーペンギン属(Pygoscelis属)として扱う。 オキアミ類、魚類などを食べる[2]。食性は地域・年・性別などによって変動があることもある[2]。一例としてメスはオキアミ類を主に食べ、オスはメスと比較すると魚類の比率が大きいとする複数の報告例もある[2]。成鳥や巣立ち後の雛の捕食者としてヒョウアザラシ、卵や雛の捕食者としてオオトウゾクカモメやミズナギドリ類が挙げられる[2]。 非繁殖期は南極大陸の周辺海域で群れを作って生活し、オキアミなどの甲殻類や魚類を捕食する。海での天敵はシャチやヒョウアザラシ[5]などである。近年の地球温暖化の影響を受け、生息数が減少傾向にある。 南極大陸の海岸部および周辺の島々に、大きなコロニーを形成する。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}なお南極大陸内におもな繁殖地をもつペンギンは、アデリーペンギンとコウテイペンギンのみである[要出典]。 繁殖地は海岸にほど近い岩場で、夏になると雪が解けて岩石が露出する場所に限られる。スコット探検隊が越冬したロス島には約50万羽からなる巨大なコロニーが存在する他、日本の昭和基地付近にも営巣地がある。 南極の初夏にあたる10月になるとアデリーペンギンが繁殖地に集まり、小石を積み重ねて火山のような形の巣を作る。南極では夏といえども冷たい雨や雪が降り、卵が冷たい雪解け水に浸ると死んでしまう。このため親鳥たちはできるだけ高い巣を作る必要がある。しかし岩が露出する場所は少なく、巣材の小石は貴重品である。
分布
形態
生態
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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