アッシュールバニパル
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アッシュルバニパル
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アッシリア王

シュメールとアッカドの王(英語版)

全土の王(英語版)

四方世界の王(英語版)

世界の王

アッシュルバニパルの獅子狩り
在位前668年-前631[1][2][3]/627年頃

出生前685年[4][5]

死去前631年[6]、おおよそ54歳頃

配偶者リッバリ・シャラト(Libbali-sharrat)
子女アッシュル・エティル・イラニ
シン・シャル・イシュクン
ニヌルタ・シャル・ウツル(Ninurta-sharru-usur)
王朝サルゴン王朝
父親エサルハドン
母親不明[7]、アッシリア出身の女性[8]
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アッシュルバニパル(Assurbanipal[9]、在位:前668年[注釈 1] - 前631/627年頃)は、古代メソポタミア地方の新アッシリア帝国の黄金期最後のである。軍事遠征を積極的に行った。学問への関心も高く、アッシュルバニパルの図書館は有名。治世第17年に、バビロン王である兄、シャマシュ・シュム・ウキンが反乱を起こし、内戦が勃発。これを制した。死後、時を置かずアッシリア帝国は滅亡するが、治世末期の情報は少なくアッシュルバニパルの治世が帝国の崩壊とどのように関連するのかは不明瞭である。

アッシュルバニパルは、新アッシリア時代の楔形文字表記では アッカド語ではA??ur-b?ni-apli(アッシュル・バニ・アプリ)[10]またはA??ur-b?ni-habal(アッシュル・バニ・ハバル)と綴られ、「アッシュル神は後継者を賜れり」[11]を意味する。
概要

アッシュルバニパル治世中のアッシリアは世界最大の帝国であり、その首都ニネヴェもおそらく世界最大の都市であった。アッシュルバニパルの王太子任命の頃から彼の治世前半にかけての時期は、アッシリアの歴史上最も豊富な史料が残されており、詳細な歴史が復元されている[12]

彼は長兄ではなかったが、父親のエサルハドンによって前672年に王太子に指名され、前668年にアッシリア王位を継承した。アッシュルバニパルの王位継承における大きな特徴として、彼の兄であるシャマシュ・シュム・ウキンがアッシリア帝国の南部において同時にバビロンの王(英語版)(バビロニア王)位を継承したことがあげられる。

アッシュルバニパルは各地に遠征を行ってアッシリアの支配地を拡大した。最も大規模な遠征は古くからの敵国エラムに対するものと、最終的には反乱を起こしたシャマシュ・シュム・ウキンに対するものである。アッシュルバニパルは前665年と前647-前646年の一連の遠征によってエラムを撃破し、その国土を破壊した。アッシュルバニパルに劣後する地位に不満を持っていたであろうシャマシュ・シュム・ウキンは前652年に反旗を翻し、アッシリアの敵国を糾合してアッシュルバニパルと戦ったが、敗れ去り自害した。

アッシュルバニパルの最も有名な業績は、アッシュルバニパルの図書館と呼ばれる古代オリエントにおいて最も良く知られた図書館の建設である。彼自身、この図書館を、自分の最も偉大な業績と考えていた。宗教的文書・手引書・メソポタミアの伝統的な物語など様々なジャンルの30,000点もの粘土板文書を集めたこの図書館によって、『ギルガメシュ叙事詩』のような古代の文学作品が数多く今日に伝えられ、近現代のアッシリア学の発展に多大な影響を与えている。
年表

年(紀元前)年齢(*)出来事
685年頃0アッシュルバニパル、誕生
672年13エサルハドンによる後継者指名
669年16エサルハドン死亡。アッシュルバニパルが王となる
667年18エジプト遠征。ネカウ1世をファラオに据える
666年19反乱を受け、エジプト再遠征。
665年20プサムテク1世をファラオに据える
652年33エラム遠征(1回目)。兄のシャマシュ・シュム・ウキン、反乱を起こす
650年35バビロンを包囲
648年37バビロン陥落。シャマシュ・シュム・ウキン死亡
647年38エラム遠征(2回目)
636年49アッシュルバニパルの年代記における記述がこの年で終わる
631年54死亡?(前631年死亡説)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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