アスリート
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この項目では、「スポーツなどに習熟している人」という一般概念を指す用語について説明しています。作品名、番組名、空港名などについては「アスリート (曖昧さ回避)」をご覧ください。

アスリート(英語: Athlete)とは、スポーツや、他の身体運動に習熟している人である[1]。スポーツや、身体的強さや俊敏性やスタミナを要求されるゲームについて、トレーニングを積んだり、技に優れている人のこと[2]。運動選手(うんどうせんしゅ)、スポーツ選手(スポーツせんしゅ)、スポーツマン(英: sportsman)ともいう。
概説

オックスフォード辞典では「スポーツや、他の形式の身体運動に習熟している人[1]」という定義を、メリアム=ウェブスター辞典は「スポーツや、身体的強さや俊敏性やスタミナを要求されるゲームについてトレーニングを積んだり技に優れている人のこと[2]」という定義を、それぞれ掲載している。

アスリートという言葉は、「競技会やコンテストの参加者」を意味するギリシャ語の「?θλητ??(athl?t?s アスレーテース)」に由来している。この語は「競技」を意味する「?θλο? (athlos アスロス)」「?θλον (athlon アスロン)」からの派生語である[注 1]

イギリス英語では、athleteには「競技的トラック&フィールド・イベントに参加する人」(A person who takes part in competitive track and field events (athletics)という用法も(2番目の用法として)ある[3]大辞泉では、主として陸上競技水泳球技などの選手について言う、との説明文を掲載している[4]

日本では「スポーツ選手」の語が一般的であったが、1990年代後半から英語の「アスリート」が使われることが増えた。当初、アスリートは「陸上競技選手」の意味で用いられたが、後に「プロ/アマ」という文脈での使用、そして「障がい者」「プロ選手一般」「国際的に活躍するプロとアマ」「スポーツ愛好家」全般を含めた使用へと拡大していった[5]。この変遷には、プロとアマの競技の平等化、障がい者と健常者の競技における平等化、身体の自己管理、スポーツ権の向上や拡大および自己表現としてのスポーツといった新しいスポーツ観が反映されている[5]
アマチュアとプロ

アスリートや競技について「アマチュア」と言う場合、愛好家、愛する人という意味で、もともと基本的には、競技以外にしっかり本職をもっていて、競技を生活の糧を得る手段に使わず純粋にそれを愛好する人のことを指した。それに対して「professional プロフェッショナル」(略して「プロ」)とは、競技に参加することを職業とし、それで生活の糧を得る(お金を得る)人のことを指す。詳細は「アマチュアリズム」および「アマチュア」を参照

プロアスリートであれば、必ず金銭的対価を得られるわけではない。『フォーブス』が発表する世界のスポーツ選手上位50人の年収順リスト(スポーツ選手長者番付)では、アメリカンフットボールバスケットボールサッカーのプロが8割近くを占めており[6]、同じプロでも収入に多寡があることがうかがえる。

日本のスポーツイベント市場規模は、競馬(40%)・競艇(16.4%)・競輪(12.9%)・野球(9.6%)・サッカー(5.9%)・ゴルフ(3.1%)となっており、一部のスポーツを除いた市場規模は小さい[7]プロゴルファー上田桃子が、プロアスリートとして収入を得られないスポーツを「先がないスポーツ」と発言したり[8][9]武井壮が「業界のシステムとして給与体系がしっかりしている競技以外の、日本一になってもサラリーマン程度のお給料しかもらえない競技だったら、僕はその競技の協会とか業界が成熟するのを待っていても、自分の選手人生には間に合わないだろうな、と思っています」[10] と発言したりもしている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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