アスリートの性的画像問題
[Wikipedia|▼Menu]

.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この項目には性的な表現や記述が含まれます。免責事項もお読みください。

アスリートの性的画像問題(アスリートのせいてきがぞうもんだい)とは、競技中のアスリートが性的な目的で撮影・盗撮され、その画像や動画が拡散される社会問題である[1][2][3][4][5]。アスリート盗撮ともいう[6]
解説

女性アスリートが性的な目的で撮影され、その画像や動画が拡散される被害は長らく問題視されてきた[2]。2020年に陸上の現役女子選手がその被害をアスリート委員会に相談したことをきっかけに表面化し、社会問題として本格的な調査・対策が始まった。

調査により多くの事例が確認されたことから、関係団体は事態を重くみた。日本オリンピック委員会(JOC)や日本スポーツ協会などの関係7団体は2020年11月、これらの行為を「卑劣な行為」「アスリートへの写真・動画による性的ハラスメント」と非難し、被害防止に向けた共同声明を発表した[7][2]。JOCは公式サイトに被害通報窓口を設置し[8]、競技会場での盗撮や、画像や動画の悪用、悪質なSNS投稿などの情報提供を呼びかけている。

こうした性的な盗撮画像は、商品として流通することもあり、その販売サイトも存在する[9][4]

明治大学教授の高峰修は、「アスリートとチアリーダーの盗撮問題は昔からあったが、表沙汰になったのはこの2・3年前でしかない。スポーツ連盟組織や大会の主催団体に、性被害の問題に正面から取り組もうという意識が低く、対応が後手後手になっている」と指摘している[10]
被害実態

例えば次のような調査結果が報告されている。この他、有名選手の個別事例も多く報告されている。また、男性アスリートの被害も確認されている[11]

JOCが2020年11月から公式サイトに開設している被害通報窓口に、2021年7月時点で約1,300件の被害情報が寄せられている[12][13]

日本陸連の2021年の調査では、37の加盟・協力団体のうち20団体が、直近3年で警察への通報・相談していた[14]

共同通信の2021年の調査では、その年の春の甲子園チアリーディングを予定する15校のうち8校が、被害を把握していた[15]

チアリーダーの盗撮被害

選手を応援するチアリーダーの盗撮の被害もしばしば報告されている[10]。例えば、大分県明豊高等学校では、過去の阪神甲子園球場のアルプススタンドで応援していたチアリーディング部員が、保護者席に座っていた男からスカートの中にスマートフォンを入れられていた[10]。試合後に学校関係者が被害届を提出したものの、男の消息は不明なままである[10]。チア部の顧問は「被害の翌日、部員の顔が真っ青で夜眠れなかったと聞き、すぐに動かなければ」と判断、学校も事態を重く受け止め、チア部のユニフォーム見直しを提案した[10]。その結果、同校は半袖シャツとスカートにアンダーパンツのユニフォームを改め、夏はスカートにレギンス、冬はスキニーパンツに変更した[10]。この変更には保護者から反感もあったが、盗撮が実際に起きたこととデジタルタトゥーの問題を説明すると、保護者にはすぐに受け入れられた[10]。レギンスとスキニーパンツは日焼け・寒さの対策としても、部員から受け入れられている[10]

2023年度の夏の甲子園では、盗撮被害を防ぐために少なくとも4校がスカートではなく野球のユニフォーム風のコスチュームを採用した[16]

日本高校野球連盟も、大会期間中には何件か被害の報告があり、出場校の関係者や保護者には対策を行っているが、一般の来場者には対策を行っていない[10]
反応
メディア

メディアが性的な意図で画像を使用することは何十年も前から行われており、メディアの報道姿勢が問われることもある[17]。一例として、元体操日本代表の田中理恵は、競技中の写真が「週刊誌の袋とじになっていた」ことがあると明かした[17]。チアリーディングにおいても、「メディアによって、理想のチアリーダー像が作り上げられている」「結局、実力主義ではない」と現役部員によって指摘されている[17]

スポーツとジェンダー問題を研究する関西大学准教授の井谷聡子は、商業化されたスポーツ界におけるマーケティングにおいて、「男性目線から見て、どうやって男性のオーディエンスに受ける形で女子スポーツを提供するか」に主眼が置かれており、女性のオーディエンスが軽視されていると指摘した[17]。その上で、「次の世代の女子選手たちが、希望と夢を持ってスポーツに取り組んでいくためには、小さい子供たち、女の子たちの目から見ても、かっこいい、すてきだと、ああいう選手になりたいというものを見せてほしい」としている[17]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:51 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef