この項目では、アジアスイギュウについて説明しています。その他のスイギュウについては「アフリカスイギュウ」、「ウシ族」をご覧ください。
スイギュウ
保全状況評価[a 1][a 2]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書III類
(ネパール)[注釈 1](野生種)
分類
スイギュウ(水牛)は、哺乳綱ウシ目(偶蹄目)ウシ科アジアスイギュウ属に分類される偶蹄類。
同じウシ族で水辺を好むアフリカスイギュウなどと区別するため、アジアスイギュウ、インドスイギュウともいう。 インド、タイ、ネパール、バングラデシュ、ミャンマーに自然分布[1][2]。家畜と交雑したと考えられている個体群がインド、インドネシア、カンボジア、スリランカ、タイ、バングラデシュ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスに分布[2]。家畜が野生化した個体群がアルゼンチン、オーストラリア(ノーザンテリトリー)、チュニジア、ヨーロッパなどに分布[1][2]。 有史以前はアフリカ大陸北部から黄河周辺にかけて分布していたと考えられている[2]。 体長240-300センチメートル[2]。尾長60-100センチメートル[2]。肩高150-190センチメートル[2]。体重700-1,200キログラム[2]。喉から胸部にかけて垂れ下がった皮膚はなく、また肩から背中にかけて隆起しない[2]。頸部腹面に三日月状の白色斑が入るが[1]、個体変異や地域変異が大きい[2]。四肢下部の体毛は白い[1][2]。 最大角長194センチメートル[2]。角の断面は三角形[2]。 スイギュウは成長すると体重最大1200kgになり、一般的にオスは1000kg前後、メスは750kg前後であるが、体重は近縁にあっても大きく変動する。「沼沢型」のスイギュウはアジアの東半分で主に見られ、48本の染色体をもつ。「河川型」はアジアの西半分でよく見られ、50本の染色体をもつ。この2タイプ間では一代雑種を儲けられる[3]。60本の染色体をもつ家畜のウシとの交雑では受精卵の卵割が開始されることもあるが、妊娠まで至った報告は無い[4]。 河畔林、草原、沼沢地、河川やその周辺などに生息する[1][2]。1-2頭のオスと複数頭のメスで10-30頭からなる群れを形成して生活するが、100頭以上に達する大規模な群れを形成することもある[2]。オスの若獣のみで約10頭の群れを形成する[2]。
目次
1 分布
2 形態
3 生態
4 人間との関係
4.1 アジア
4.2 オーストラリア
4.3 欧州・近東
4.4 乳
4.5 肉
4.6 革
4.7 角
4.8 糞
5 脚注
5.1 注釈
5.2 出典
6 関連項目
7 外部リンク
分布
形態
生態
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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