アシガール
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アシガール
ジャンル
ラブコメディ[1]
漫画
作者森本梢子
出版社集英社
掲載誌Cocohana
レーベルマーガレットコミックス
発表号2012年1月号(創刊号[1]) - 2022年2月号
発表期間2011年11月28日[2] - 2021年12月27日[3]
巻数全16巻
話数全114話
漫画:たまのこしいれ ?アシガール EDO
作者森本梢子
出版社集英社
掲載誌Cocohana
発表号2023年4月号 -
発表期間2023年2月28日[4] -
小説:小説 アシガール
著者せひらあやみ
出版社集英社
レーベルオレンジ文庫
発売日2017年9月20日
ドラマ
原作森本梢子
監督森本航大
脚本宮村優子
演出中島由貴
伊勢田雅也
鹿島悠
制作NHKエンタープライズ
放送局NHK総合
放送期間2017年9月23日 - 12月16日
話数12
ドラマ:アシガールSP
?超時空ラブコメ再び?
原作森本梢子
監督森本航大
脚本宮村優子
演出中島由貴
伊勢田雅也
鹿島悠
制作NHKエンタープライズ
放送局BS4K
NHK総合
放送期間2018年12月24日 - 12月24日
話数1
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画テレビドラマ
ポータル漫画テレビ

『アシガール』は、森本梢子による日本少女漫画戦国時代を舞台にしたラブコメディ[1]。『Cocohana』(集英社)にて、同誌が『コーラス』から誌名を変更し新装刊された2012年1月号より連載[2][5]。12巻で第1部が終了したが、その後は新章「新婚編」を2022年2月号まで連載[3]。2021年11月27日に発売された同誌2022年1月号では、創刊10周年記念号の企画として、作者の森本とくらもちふさこによる初の合作漫画が掲載され、くらもちが本作の世界に登場する内容が描かれている[6]。2023年2月時点で電子書籍を含めた累計部数は430万部を突破している[7]

2023年2月、唯の弟の尊の子を主人公とした本作の続編『たまのこしいれ ?アシガール EDO』が『Cocohana』4月号より連載中[4]

NHK総合テレビの「土曜時代ドラマ」枠でテレビドラマ化され、2017年9月23日から12月16日まで放送された[8]。その続編となるスペシャルドラマが、2018年12月24日に放送された。
あらすじ
1巻
足は速いが授業にも部活にもやる気を出せない女子高生「速川唯」が、天才的頭脳を持つ弟・尊の実験室でうっかり
懐剣(タイムマシン起動スイッチ)を抜いたところ、敗走中の足軽隊に紛れ込んでしまう。時は永禄2年(1559年)、戦国時代であった。そこで偶然名乗った孫兵衛のせがれ「唯之助」として、孫兵衛の女房の吉乃(おふくろ様)の世話になり百姓の手伝いをしながら過ごすが、途中で出会い一目ぼれした若君様・羽木九八郎忠清にもう一度会おうと黒羽城へ赴く。しかし門前払いを受けた唯。帰り道で空を見上げた時、満月の日に元の世界に戻れることを思い出し、若君とニアミスをしつつ、現代に無事帰還。戦国時代では1か月過ごしたが、現代ではたった3分しか経っていなかった。だがその後、日本史の木村先生から、唯が行った永禄2年に黒羽城城主羽木家は宿敵・高山との戦に敗れ滅亡、若君も死亡することを聞く。「若君を助ける」と決意し、次の満月で戦国に戻った唯。そこでは、高山から小垣城を奪還するための戦いが始まろうとしていた。
2巻
唯は天野信茂に頼み込み小荷駄隊として従軍したが戦の過酷な様を見て気絶し、羽木軍大勝利で沸き返る中無力さをかみしめる。その夜、鐘ヶ江ふきが若君の閨の相手に差し出されることをあやめから聞き、ふきと入れ替わりふくと名乗り若君と会うことに成功する。戦で命を落とした者や落ちゆく相手方の兵を思い気持ちが沈んでいた若君にとって「人はあんな風に殺しあっちゃイカンですよ」と言い切るふくは気になる存在であったが、同衾を怖がっているふく(唯)には手を出さず「腹が決まったら参れ」と言い残す。唯は戦の際に若君の傍近くで守るために、天野で雇ってもらえるよう再度信茂に頼み、悪丸との駆け比べに勝ち天野小平太の元で召し抱えられることになる。一方、人違いとは知らず黒羽城にふきが到着する。そして高山は野上衆と手を組み、小垣城を再び奪わんと3千対1千の、圧倒的に羽木が不利な戦が始まろうとしており、唯は尊に助けを求めるべく現代に戻っていった。
3巻
現代で1か月過ごす間に木村先生から戦術の指南を受け、尊が不眠不休で製作した秘密兵器を携えて、唯は消えた3分後の永禄2年に戻る。若君は単騎で敵陣中央を突こうとし、唯は若君の騎馬の(くつわ)を取り、「でんでん丸」を手に共に敵陣を駆け抜け、「まぼ兵くん」の兵を本物と勘違いした高山軍は敗走する。その功で唯は若君の御馬番となるが、馬を扱うことができず実質は馬糞運搬係であった。若君はふくによく似た唯之助を怪しんでいたが、遠乗りの際胸があることに気づき、紅梅餅を食べさせようと呼んだ時の振る舞いで、唯之助がふくであることを確信。「まだ腹は決まらぬか」と優しく微笑む。恥ずかしさから藁の中に隠れた唯は、如古坊と坂口信広の会話を漏れ聞き、和議の行われる吉田城で何か起こると察知する。和議に向かった若君は羽木成之の手の者により心臓付近を射抜かれ瀕死状態となり、唯の機転で若君は現代へと消える。(雑誌掲載時より一部加筆あり)
4巻
尊は、唯の代わりに現れた若君のために救急車を呼び、両親に唯が1か月戻らないことを告げる。若君は病院や車等に心底驚きつつも騒がずそれを受け入れるが、黒羽城跡を訪れ初めて450年後であることを実感し羽木が滅ぶことを知る。その時助けになったのは唯の変顔写真と、尊の言葉だった。若君は再手術のため次の満月の時に永禄2年(3分後)へ帰ることができず、永禄では成之の謀により、若君かどわかしの嫌疑が掛けられた唯は、逃亡生活を送っていた。その後天野家に匿われるも、吉乃が捕まったことにより城に出頭する。一方若君は順調に回復し、タイムマシンの燃料切れで若君が使った後は1回しか使えないことを聞き、「唯を必ず返す」と父母に約束し戦国に戻る。若君は牢で体調を壊した唯を抱きしめ、天野家で養生させ、タイムマシンはあと2度使えると唯に嘘を告げる。(雑誌掲載時と一部変更あり)
5巻
若君の警固番役に取り立てられた唯は、小平太の厳しい稽古を逃げ出し若君の元へ行くが、若君がその夜ふきのところに渡ることを知り落ち込む。次の日の夜、遠乗りの約束を反故にされた若君は心配して天野家に忍んでいき、唯が嫉妬していることを知る。永禄2年11月、高山が戦準備をしていることがわかり、羽木の先陣は成之が務めることになる。成之が高山と内通していることを知る唯はそれを若君に伝えようとするが、如古坊に連れ去られ媚薬を飲まされる。そして成之と見つめあっている所を探しにきた若君が目撃し、若君もまた嫉妬することを自覚する。満月の夜、唯は若君の頼みで「戦国の女性」姿となり、若君は唯を手許に置いておきたい心と葛藤しながら、「お前のことは生涯忘れぬ」と送り出す。戦国に戻れぬことを知った唯は嘆き悲しむが、木村先生から羽木家が永禄2年に滅んでなかったことを示す、松丸家から羽木家への詫び状が発見されたと聞く。(雑誌掲載時と一部変更あり)
6巻
姉が悲しむ姿に心痛めた尊は無茶をして燃料を作り、戦国との行き来が一往復のみ可能となる。5か月振りに戦国に戻った唯は、黒羽城へ向かう阿湖姫の一行をそうとは知らず助ける。吉乃から、若君の活躍で高山との戦いに勝ったことを知らされ、「若君が羽木家領民のために承知した婚礼を邪魔してはならぬ」と諭された唯は、梅谷村に引き籠ろうするが、途中偶然にも若君と会い二人は抱きしめ合う。若君に出会ったら2度と戻らないと決めていた唯は懐剣を投げ捨て、若君もまた「お前がこれほどの覚悟で戻ったからには他の者を娶ろうとは思わぬ」と告げる。婚礼が日延べになり気落ちしている阿湖姫は気の合う唯之助と城下に忍んでいくが、そこで高山の手の者に襲われ、阿湖姫と着物を取り換えた唯が身代わりにさらわれる。そして、高山宗熊と阿湖姫との縁組の承諾を求める手紙が松丸家に届いたことを知った若君は、高山の城に松丸義次を名乗って潜入することを決意する。
7巻
若君は、尊の発明した道具を持った悪丸だけを伴い長沢城に入るが、阿湖姫(唯)と宗熊との婚儀がすぐ行われることを知り「けむり玉」で唯の奪還を急ぎ、牛背山に入り道に迷う。一方黒羽城では若君が高山領へ行ったことで騒ぎになり、羽木忠高の命を受けた小平太と成之とが国境の小垣城に向かい、長沢城に来たのが忠清だと知った高山宗鶴も激怒して山狩りを命ずる。山奥の荒れ寺で一息ついた唯は、星空の下、「こちらへ参れ」と誘う若君に腹を決めたことを告げ、初めてのキスを交わす。しかし追っ手が迫っていると判明。寺の和尚とその弟子・奇念を伴い、一行は急遽出立する。高台から、両軍が川で睨みあい羽木軍形勢不利と見た若君は、自身が高山に投降することで戦を回避しようとするが、唯は反対し「でんでん丸」で若君を失神させ、羽木軍目指して駆けだし撃たれながらも高山に伏兵がいることを伝え倒れる。そして成之から、唯之介が忠清の大事な女子(おなご)であることが、一部の家臣に伝えられた。
8巻
無事羽木軍に合流した若君は、自分の浅慮で始まった戦の陣頭指揮を執り、川を挟んで対峙する高山軍の攻撃を次々と防ぎ、数百の舟で高山軍が川を渡ろうとしたときも「まぼ兵くん」を使い窮地を脱する。一方唯は熱が下がらぬまま小垣城から黒羽城奥御殿へと運ばれ、若君の寵姫として似つかわしくない風貌、立ち居振る舞いに困惑する藤尾や侍女たちからいじめを受けることになる。戦は双方とも援軍を繰り出し膠着状態となっていたが、強硬派の宗鶴が倒れたことから、宗熊と忠清(若君)の間で和議が交わされた。その後若君はすぐ唯に会いに戻り、若君と共に乱世で生きることに微塵の迷いも無いことを聞くと「唯、この忠清の妻になれ」と告げ、今度は長いキスを交わす。忠高は驚き反対するが、お方様の説得もあり承諾する。若君の許嫁となった唯は、若君の命を守り抜くことが一番の目的だったことを思い出し、戦のときは共に行くと決意を告げる。その直後、奇念から修行の旅に出ることを聞いた唯。感涙と共に、その後ろ姿を見送った。
9巻
松丸に帰ろうとする阿湖姫に成之が求婚、野上衆も忠清(若君)と和睦、無事四家の同盟が成立し、後に天下を平定する織田家に対する備えも盤石かに思われ、また唯の結婚準備も着々と進み婚儀まであと5日となった。しかしその夜、「織田家家臣・相賀一成と父宗鶴の間で密約が交わされ和議を破ることになった」との詫び状が宗熊より届き、若君は策を講ずべく小垣に向かう。それを知った唯も追いかけるが「人は家名や城のために死んではならぬ。皆の命を守ることができれば負けたと思わぬ」との存命を明かして皆を止めてほしいと頼まれ、黒羽に残る。


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