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出典検索?: "アザラシ"
界:動物界 Animalia
門:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
綱:哺乳綱 Mammalia
目:ネコ目(食肉目) Carnivora
亜目:イヌ亜目 Caniformia
下目:鰭脚下目 Pinnipedia
科:アザラシ科 Phocidae
学名
Phocidae Gray, 1821
タイプ属
Phoca Linnaeus, 1758
シノニム
Phocinae Gray, 1821
和名
アザラシ
英名
seal
下位分類群
アゴヒゲアザラシ属 Erignathus
ウェッデルアザラシ属 Leptonychotes
カニクイアザラシ属 Lobodon
ゴマフアザラシ属 Phoca
ズキンアザラシ属 Cystophora
ゾウアザラシ属 Mirounga
ハイイロアザラシ属 Halichoerus
ヒョウアザラシ属 Hydrurga
モンクアザラシ属 Monachus
ロスアザラシ属 Ommatophoca
アザラシ(海豹、Phocidae)は、鰭脚類に含まれる海棲哺乳類(海獣)のグループである[1]。アザラシ科、もしくはアザラシ科アザラシ亜科に分類される。目次 日本の北海道に住むアイヌは、アイヌ語で「トッカリ」と呼んできた[2]。 アザラシには体重50 kgのワモンアザラシから、3700 kgに及ぶミナミゾウアザラシまでおり、その体格は変化に富む。体格については多くの種で雌雄にそれほど顕著な差は無いが、ミナミゾウアザラシではオスの体重はメスの10倍になる。逆にモンクアザラシ ゾウアザラシ属(下写真参照)とズキンアザラシは繁殖のディスプレイのため鼻が特異な形をしている。 首は短く、四肢には5本指があり、指の間には水かきが付きヒレに変化している。アザラシの前ビレのうち空気中に露出している部分は、ヒトの手首より先の部分にあたる。 ミナミゾウアザラシ 体には短い毛が隙間なく生えており、毛皮として利用されてきた。 アザラシは優れた潜水能力を有することで知られている。キタゾウアザラシは1,500 mまで潜水した記録がある。鼻腔を閉じることができ、肺の中の空気をほとんど全て吐き出すことで高い水圧に耐えられる。さらに蛋白質ミオグロビンにより筋肉に呼吸に必要な酸素を多く保持でき[1]、潜水に適応した特徴を持つ。 かつて、アザラシはイタチとの共通祖先から分岐し、アシカはクマとの共通祖先から分岐し、収斂進化によって類似した形態を獲得したとする2系統説が主流であった。近年は分子系統学的研究により、いずれもクマに近い共通の祖先を持つという単系統説が主流になっている。 アザラシ科は10属19種からなり、頭蓋骨や四肢骨の特徴からモンクアザラシ亜科とアザラシ亜科に分けられる。モンクアザラシ亜科に属する種は主に南半球に、アザラシ亜科に分類される種は北半球に生息する。 アザラシはホッキョクグマの主食となっており、その食料の9割をアザラシが占める[3]。ホッキョクグマの嗅覚は優れており、10kmくらい離れた場所からでもアザラシの匂いを嗅ぎつけることができるとする説もある[3]。 日本近海では北海道を中心にゴマフアザラシ、ワモンアザラシ、ゼニガタアザラシ、クラカケアザラシ、アゴヒゲアザラシの5種のアザラシが生息しており、「すみわけ」をしているように見える。大雑把に言うとワモンアザラシは氷や流氷の多い地域に多く、大型プランクトンと小型魚類を食べている。アゴヒゲアザラシは流氷の移動する浅い海域を好み底性の魚類やカニ、貝を食べている。ゴマフアザラシとクラカケアザラシはこれらより南に分布し、冬から春にかけては流氷上で出産する。流氷期が終わるとゴマフアザラシは分散して沿岸で生活するがクラカケアザラシは外洋で回遊する。ゼニガタアザラシはその南に分布し、北海道から千島列島のうち流氷があまり来ず結氷しない地域で暮らす。以上が日本近海のアザラシの分布の定説であるが、2002年に東京都の多摩川に出現し日本を騒がせたアゴヒゲアザラシの「タマちゃん」のように定説どおりに動かないアザラシの個体も少数おり、日本各地に出現するケースも稀にある。
1 呼称
2 形態
3 分布
4 繁殖
5 食物
6 感覚
6.1 視覚
6.2 聴覚
6.3 嗅覚
7 アシカとの違い
8 アザラシ猟
8.1 日本
8.2 北極圏
9 下位分類
10 その他
11 ギャラリー
12 脚注
13 参考文献
13.1 エッセイ
14 外部リンク
呼称
形態
分布