アコム株式会社
ACOM CO., LTD.
本社が入居する東京汐留ビルディング
種類株式会社
市場情報東証スタンダード 8572
アコム株式会社(英字商号:ACOM Co., Ltd.)は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)に属する日本の貸金業者(消費者金融)。
MasterCardのプリンシパルメンバーでもあり、クレジットカード「ACマスターカード」を発行している[1]。2014年2月現在、マスターカードがライセンスを与えている日本国内唯一の消費者金融事業者[注 1]。 木下恭輔
概説
かつては三菱信託銀行がメインバンクであり、その繋がりから東京三菱銀行並びに三菱信託銀行が傘下に入る三菱東京フィナンシャル・グループと、アコム、ディーシーカード並びにジャックスの合弁で、銀行系消費者金融 東京三菱キャッシュワン(後のDCキャッシュワン)を設立し、2002年より事業開始した。
2004年には三菱東京フィナンシャル・グループ(MTFG)と戦略的業務提携・資本提携を締結し、第三者割当増資によりMTFGの関連会社となり、東京三菱銀行の無担保ローン事業の信用保証業務の受託などのシナジーを挙げていたが、実際には2006年の三菱東京UFJ-VISA(一般)の保証業務をディーシーカードからDCキャッシュワンへの移管および、2008年のアコム保証による「三菱東京UFJ銀行のカードローン『バンクイック』」の発売まで実現を待つこととなる。また、キャッシュワンの債務超過解消のため、MTFGによる減資後増資にアコムは応じている。さらに2008年9月には、過払い金請求などに伴う貸倒引当金の大幅積み増しによる財務基盤の悪化を抑制するため、三菱UFJフィナンシャル・グループが株式公開買い付けを実施。持株比率が40%となり、連結子会社化している。2009年5月にMUFGの消費者金融事業の再編施策によりアコムはDCキャッシュワンを吸収合併し、同社の融資事業についても統合している。
2007年6月18日から業界に先駆け、12 - 18%の利息制限法内の利率にて営業している。この際、広告には「71年目のアコムです」と告知しているが、これは呉服店創業から数えてのものである。
社名のアコム(acom)は、Affection(愛情)、Confidence(信頼)、Moderation(節度)の頭文字を纏めた造語である[2]。
企業理念は「アコムは人間尊重の精神とお客さま第一義にもとづき 創造と革新の経営を通じて 楽しく豊かなパーソナルライフの実現と生活文化の向上に貢献する」とある。
歴史
1936年(昭和11年)4月 - 丸糸呉服店として創業。
1978年(昭和53年)10月 - 設立。マルイト株式会社及びジョイ株式会社から営業を譲り受け、営業を開始。
1989年(平成元年) - シンボルマークを導入。
1992年(平成4年)3月 - エヌエスケイ信販株式会社を吸収合併。
1993年(平成5年)10月1日 - 店頭売買有価証券市場に登録。
1994年(平成6年)12月 - 東京証券取引所(現・東京証券取引所。以下同じ。)の市場第二部に上場。
1996年(平成8年)9月 - 東京証券取引所の市場第一部に指定。
1999年(平成11年)10月 - レンタル事業の分社化のためアコムレンタル株式会社を設立(事業開始は2000年(平成12年))。
2001年(平成13年)8月 - 共同出資で株式会社東京三菱キャッシュワン(後のDCキャッシュワン)設立。
2004年(平成16年)3月 - 三菱東京フィナンシャルグループ(MTFG。現在の三菱UFJフィナンシャル・グループ)と業務・資本で提携し関連会社となる。
2008年(平成20年)
8月 - 連結子会社化を目標に三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が発行済み株式40%取得を目的にTOBを表明(買付け期間:9月16日 - 10月21日)。
10月28日 - TOB成立に伴い、MUFGが24.26%の株式を取得し、MUFGが40.04%(MUFG自体は37.45%)を保有する筆頭株主となる(買付け数が十分であったため、予定されていた第三者割当増資の引き受けは行わず失権)。
12月25日 - 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の連結子会社となる[3]。これに伴いアコムレンタルの大半の株式をマルイトに譲渡。
2009年(平成21年)
4月1日 - 株式会社DCキャッシュワンを完全子会社化[4]。