アグレガシオン
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アグレガシオン(: Agregation)とは、フランスの1級教員資格、あるいはそれを取得するための試験のこと。日本語においては訳語として「一級教員資格」のほか、「教授資格」、「中高等教授資格」、「大学教授資格」、「高等教育教授資格」、「高等教員資格」、「高校教職資格」など様々な語が当てられる。アグレガシオンを取得すると中等教育機関(日本の高校と中学校にほぼ相当するリセコレージュ)並びに大学で「プラグ」(仏: PRAG, Professeur Agrege)として教鞭を執ることができるようになる。ただし、大学で教える場合にこの資格は必須というわけではなく、あると有利、という位置づけである[1]。ちなみに「プラグ」は、研究室に所属することはあるが基本的に教育職であり、博士号を得た大学教員の教育研究職(仏: Enseignant-chercheur)とは異なる。また、アグレガシオンを取得した者を「アグレジェ」(仏: Agrege)と呼ぶ。

筆記と口述の両試験でおこなわれる。難関とされ、2000年の歴史学部門の合格者は4.17パーセントであった[1]

アグレガシオンは1766年に登場したが、フランス革命によって廃止された。1808年には復活し、1821年2月6日の規定により、3つの専門分野(文学、文法、科学)が定められる。この3つの専門分野に、1828年には哲学が、1830年には歴史地理が、1840年には数学、物理がそれぞれ新たに加えられていった。今日に至っては、こうした専門分野は体育や技術など多岐にわたっている。
歴代アグレガシオン取得者(抜粋)

ただし、括弧内は取得年。

アンリ・ベルクソン(1881年) - 哲学

エミール・デュルケーム(1882年) - 哲学

ロマン・ロラン(1889年) - 歴史地理

ガストン・バシュラール(1922年) - 哲学

フェルナン・ブローデル(1923年) - 歴史地理

ウラジミール・ジャンケレヴィッチ(1926年) - 哲学

レモン・アロン(1928年) - 哲学

ジャン=ポール・サルトル(1929年) - 哲学

シモーヌ・ド・ボーヴォワール(1929年) - 哲学

ポール・ニザン(1929年) - 哲学

モーリス・メルロー=ポンティ(1930年) - 哲学

シモーヌ・ヴェイユ(1931年) - 哲学

クロード・レヴィ=ストロース(1931年) - 哲学

ジョルジュ・ポンピドゥ(1934年) - 文学

ルイ・アルチュセール(1948年) - 哲学

ジャン=フランソワ・ルヴェル(1948年) - 哲学

ジル・ドゥルーズ(1948年) - 哲学

レモン・バール (1950年) - 経済学

ピエール・ブルデュー(1954年) - 哲学

ジャック・デリダ(1956年) - 哲学

ベルナール=アンリ・レヴィ(1971年) - 哲学

脚注^ a b ルブラン,フランソワ; 藤田苑子訳 『アンシアン・レジーム期の結婚生活』 慶應義塾大学出版会、2001年、238-239頁。ISBN 9784766408522。https://books.google.co.jp/books?id=BiDqGAAACAAJ。 訳者による注釈。

関連項目

教員資格

フランスの教育


更新日時:2018年3月4日(日)07:20
取得日時:2018/12/22 08:46


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