アグリー・ベティ
Ugly Betty
ジャンルコメディ
出演者アメリカ・フェレーラ
エリック・メビウス
製作
制作ABC
放送
放送国・地域 アメリカ合衆国
公式ウェブサイト
『アグリー・ベティ』(Ugly Betty) は、アメリカ合衆国のABCで2006年9月から2010年4月まで放送されたテレビシリーズである。 コロンビアのRCN局
概要
舞台はニューヨークのファッション誌の編集部に置き換えられた。
タイトルの直訳は「醜いベティ」。この「醜いベティ」が主人公であり、ファッション業界という見た目を重要視する世界に飛び込んだ彼女が、様々な偏見に立ち向かいながら持ち前の性格で乗り越えていくサクセス・ストーリーである。
第64回ゴールデングローブ賞テレビドラマ部門では作品賞を含む2部門で受賞。第59回プライムタイム・エミー賞では、作品賞を含む11候補となり3部門で受賞した。
主演はラテン系女優のアメリカ・フェレーラ。本作でゴールデングローブ賞やエミー賞など多くの賞を受賞し、高い評価を受けている。
製作には同じくラテン系で映画などで活躍する女優のサルマ・ハエックが参加しており、数話にゲスト出演している。 アメリカでの放送時期は以下の通り。 日本では以下の時期で放送。 日本でのエンディングテーマ曲は、KTタンストールの『Suddenly I See ベティ・スアレスは、大学を優秀な成績で卒業したちょっと頑固だけれど、家族想いで性格も頭もいい女の子。出版業界で働くことが夢であるが、容姿の醜さとファッションセンスの悪さからどこも雇ってくれない。 ある日、編集長フェイ・サマーズが急死したファッション誌モードの新編集長としてブラッドフォード・ミード会長の息子ダニエルが就任。 しかし、ダニエルは有名な女たらしであり、アシスタントに手を出すことは間違いなかった。そこで会長であるブラッドフォードは、絶対手を出さないアシスタントとして、面接にやってきていた醜いベティを採用することを思いつく。 その一方、会社の経営をのっとろうとするウィルミナの陰謀がひそかに進行していた。
放送スケジュール
第1シーズン:2006年9月より2007年5月まで(全23話)
第2シーズン:2007年9月より2008年5月まで(全18話)
第3シーズン:2008年9月より2009年5月まで(全24話)
第4シーズン:2009年10月より2010年4月まで(全20話)
第1シーズン:NHK-BS2で月曜日23:00 - 23:45(若干の変更あり)2007年10月1日より2008年3月17日まで23話放送NHK総合テレビジョンで日曜日1:20 - 2:05(若干の変更あり)2008年10月18日より2009年3月28日まで23話、再放送
第2シーズン:NHK-BS2で火曜日23:00 - 23:45(若干の変更あり)2008年9月30日より2009年2月24日まで18話放送NHK総合テレビジョンで日曜日0:50 - 1:35(若干の変更あり)2009年10月4日より2010年2月14日まで18話、再放送
第3シーズン:NHK-BS2で水曜日23:25 - 24:10(若干の変更あり)2009年10月7日より2010年3月24日まで24話放送NHK総合テレビジョンで木曜日0:15 - 1:00(若干の変更あり)2010年10月7日より再放送開始
第4シーズン:NHK-BS2で水曜日23:00 - 23:45(若干の変更あり)2010年10月6日より放送開始
あらすじ:第1シーズン
登場人物
ベティ・スアレス (Betty Suarez)
演 - アメリカ・フェレーラ、日本語吹替 - 冠野智美出版業界で働くことを夢見る真面目だが、ルックスとファッションセンスはイマイチな女性。一流ファッション誌「モード」新編集長アシスタントに採用され、編集長のダニエルを助けていく。ダニエルを陥れようとした人物の企みを暴くことも多い。実直で明るく、周囲からの冷ややかな視線にも絶対にめげない根性の持ち主。やや頑固な性格で、人に裏切られたと思ったら許そうとしない一面があったが、ヒルダに諭され考え方を改める。いつもメガネをかけて歯に矯正器具をつけており、変わった服を着ていることが多い。父と姉、甥の4人で暮らしている。最終シーズンで矯正器具が取れ、ファッションセンスも良くなり、ロンドンで雑誌編集者になる。
ダニエル・ミード (Daniel Meade
演 - エリック・メビウス、日本語吹替 - 東地宏樹ミード出版社オーナーの息子。ファッション業界の経験がないのに、「モード」誌編集長に抜擢される。プレイボーイで美しい女性に次々と手を出すが、根は素直。最初はベティを容姿からバカにして辞めさせようとしていたが、次第にベティの有能さと誠実さに気づき考えを改めていく。ベティに心配されることを鬱陶しく思い暴言を吐いたこともあるが、最終的にはベティを頼りにしている。またベティが家族を大事に思っていることをよく理解し、困っているときには手を差し伸べることもある。結婚を本気で考えたソフィアに騙されたり、死んだと思っていた兄アレックスが実は生きていた(性別適合手術を受けて女性・アレクシスになって「モード」編集部に戻ってくる)など、彼の周辺にはトラブルが多い。親友から奪った最愛の人・モリーを病気で亡くす。
ウィルミナ・スレイター (Wilhelmina Slater)
演 - ヴァネッサ・ウィリアムス、日本語吹替 - 五十嵐麗ベテランのクリエイティブ・ディレクター。野心家で自らの目的のためなら手段をいとわない。編集長の座を奪ったダニエルに敵意を持つ。いつもファッショナブルな服に身を包み、ボトックス注射を日課にしている。謎の女性と連絡をとりながらダニエルを蹴落とそうと策略をめぐらす。ニコという娘がいるが、親子仲はうまくいっていない。最初はアレクシスと組んでダニエルを蹴落とし編集長になろうとしたが、アレクシスとダニエルが和解したため、ブラッドフォードの妻の座を奪い「モード」のトップになることを計画する。ブラッドフォードの死後には冷凍精子を盗み出し、クリスティーナに代理出産させようとするも失敗。父親は合衆国上院議員である。
アレクシス・ミード (Alexis Meade)
演 - レベッカ・ローミン、日本語吹替 - 安藤麻吹ダニエルの兄。性同一性障害を抱えていた。事故で死んだということにして長いこと姿を眩ませていたが、性別適合手術を受けて美しい女性に生まれ変わり、ミード家に戻ってくる。ウィルミナと手を組んでミード出版社の乗っ取りを企んでいる。自分の内面に潜む女性面を否定した父親を憎んでおり、女性として初めてベッドを共にした男性が父親の手先と知ると、さらに憎悪するようになる。母親へは愛情がある。ダニエルとは激しい喧嘩のあと和解した。その後は弟への愛情も持ってはいるものの、父親への復讐のために利用することに抵抗はない様子。なお、アレクシス役のレベッカ・ローミンは女性であり、元 スーパーモデルである。
ブラッドフォード・ミード (Bradford Meade)
演 - アラン・デイル (Alan Dale)、日本語吹替 - 小山武宏ダニエルとアレクシスの父でミード出版社会長。前編集長のフェイ・サマーズと長期間にわたり不倫関係にあった。その結果、妻のクレアは重度のアルコール中毒になったという過去を抱えている。性別適合手術によって女性になった長男アレックス=アレクシスを受け入れることができず、自分の前から消そうとしてあらゆる手段を打ち、親子関係はさらに悪化する。クレアから暴力を振るわれたように見せかけたウィルミナに騙され、クレアとの離婚、同時にウィルミナとの再婚を決意するが、結婚式当日に脳出血で倒れ帰らぬ人となる。
クレア・ミード (Claire Meade)
演 - ジュディス・ライト (Judith Light)、日本語吹替 - 一城みゆ希ブラッドフォードの妻でダニエル、アレクシスの母。ブラッドフォードが長期に渡りフェイと不倫を続けていたため、ノイローゼになり重度のアルコール中毒に陥る。フェイ殺害の犯人。犯行を自供し、刑務所に収監される。夫とは違い、息子たちとの親子関係は絶たれていない。
イグナシオ・スアレス (Ignacio Suarez)
演 - トニー・プラナ (Tony Plana)、日本語吹替 - 斎藤志郎ベティとヒルダの父で、ジャスティンの祖父。ベティの夢を応援し、いつもあたたかく受け止めて励ます。実は密入国者。元々はベティの母親の家で働いていた料理人[1]で、人妻であったローサに仄かな好意を抱いていた。第1シーズン終盤でメキシコに送還させられるが、ベティがウィルミナと取引をしアメリカに戻る。ベティの母親は夫、ラミロ・バスケスから酷いDVを受けており、ある日、ナイフを持ち出したラミロをベティの母・ローサを守るために何度も殴りつける。我に返るとラミロが死んでいたため、イグナシオはローサを連れてアメリカへ逃亡する。30年前の出来事である。
ローサ・スアレス
ベティの母親。写真のみ登場。かつての旦那のラミロから酷い暴力を受けていた。その暴力から救ってくれたイグナシオとともにアメリカに逃亡して再婚。ラミロが生きていることを知らないまま病死。シーズン3で「家族に捧げた一生だった」とベティがローサの墓の前でこぼす。
ヒルダ・スアレス (Hilda Suarez)
演 - アナ・オルティス (Ana Ortiz)、日本語吹替 - 沢海陽子ベティの姉。陰ながらベティの手助けをしてくれる。ナイスバディの美人で、おしゃれが好き。ヘアアレンジやネイルアートも上手い。話術にも長けていて、ファッションイベントの手伝いで妹の職場を訪れた際にはあっという間に人気者になってしまった。学生時代にジャスティンを妊娠し、その後はシングルマザーとして働いてきたため、学歴がない。頭の良いベティにコンプレックスを持っているが、逆にベティは美人で話が上手なヒルダにコンプレックスを抱いていた。第1シーズン終盤でサントスのプロポーズを受け入れたが、結婚を前にサントスは強盗に殺害された。その後ジャスティンが通う学校の体育教師であるトニーと付き合うが、彼は既に結婚していた。トニーは妻と別れる気であったが、妻はまだ彼を愛していると知り、涙ながらに別れる決意をする。その後、ベティの憧れていた、自身の高校の同級生と結婚。
ジャスティン・スアレス (Justin Suarez)
演 - マーク・インデリカート (Mark Indelicato)、日本語吹替 - 小山みか→小田久史(第2シーズンから)ヒルダの息子。ベティにとっては甥だが、年齢が近いので弟のような存在。女々しい性格で、本人も気にしている。ベティよりもファッションに詳しく、ファッション業界にも憧れを持っていて、よくベティの職場の「モード」に出入りしている。運動は苦手なよう。ミュージカルが好き。作中では女々しいというだけで特に同性愛者と明言されてはいないものの、最終シーズンでは演劇仲間の少年と恋人同士になっている。
サントス・レイノソ
演 - ケビン・アレハンドロ (Kevin Alejandro)、日本語吹替 - 近藤広務ジャスティンの父親だが、ヒルダとは結婚していない。かつて妊娠中のヒルダを捨てたため、イグナシオからの信用はない。ジャスティンのことを愛してはいるが、趣味が男らしくないと口出しし、それについてヒルダと喧嘩をする。第1シーズン終盤でヒルダに改めてプロポーズをする。中々結婚式の準備が進まず小競り合いするものの幸せだった2人だが、第1シーズン最終回でジャスティンの演劇に向かう途中、強盗事件に巻き込まれ、命を落とす。
クリスティーナ・マッキニー (Christina McKinney)
演 - アシュリー・ジェンセン (Ashley Jensen)、日本語吹替 - 清水みかスコットランド出身の「モード」誌編集部の衣装保管係。デザイナーを目指している。みんなに意地悪されるベティの味方となる。ウィルミナの本当のウェストサイズを知る数少ない人物。賞に入賞することを条件に、ウィルミナからフェイ殺害の証拠品を(それと知らずに)警察に渡す役割を請け負う。それを知ったベティと一時的に仲違いをするが、最終的には和解する。スコットランドに夫を残して単身アメリカに渡ってきたが、第2シーズンでは、夫の病気を治すためウィルミナと取引をし、ウィルミナとブラッドフォードの代理母を引き受けることになるが、実は子供は夫との子供だった。その後、ファッションデザイナーとして成功。
マーク・セントジェームス (Marc St. James)
演 - マイケル・ユーリー、日本語吹替 - 近藤隆ウィルミナの部下。ウィルミナと共にダニエルやベティを敵視し、策略をめぐらせるが、ことごとく失敗している。同性愛者で、オネエ口調で喋る。母親が職場を訪ねてきた際にベティを自分の彼女としてごまかしたこともあったが、結局ゲイである事を自らカミングアウトした。しかし母親には拒絶される。ジャスティンに幼い頃の自分を少し重ねているようである。アマンダとは親友に近い仲。
アマンダ・タネン (Amanda Tanen)
演 - ベッキー・ニュートン、日本語吹替 - 斎藤恵理ミード社の受付嬢。ブロンドの髪・ファッションと男が大好きでおつむは弱い、というステレオタイプなブロンド美人。男運が悪い。ダニエルとはお互い割りきった肉体関係を持っていたが、実際にはダニエルに想いを寄せていて、ダニエルの傍にいるベティが気に入らず、何かと意地悪する。ダニエルを騙したソフィアをエレベーターの中でボコボコにした。ソフィアのその後は不明である。第1シーズン最終回にフェイの娘であることが発覚し、第2シーズンではジーン・シモンズが彼女の父親であると名乗り出たが、それは彼女を利用して自らの人気を回復させるための嘘であった。マークとは親友に近い仲。二人でベティをいじるのが大好き。最終シーズンでは父親が発覚。
ウォルター
演 - ケヴィン・サスマン (Kevin Sussman)、日本語吹替 - 北沢力ベティの元恋人。第1話でベティを捨て彼女の隣人のジーナという女性に走ったが結局すぐに別れた。後にベティの良さに気づき、ストーカーまがいの事をしていたり、その間にもベティの家族とは親交があり、良く一緒に食事をしていたり甥のジャスティンと遊んでいたりした。ベティとはよりを戻すも、結局別れる。(シーズン1の15話)家電量販店で働いている。恋人へのプレゼントはいつも勤務先の製品。
ヘンリー・グラブスティック (Henry Grubstick)
演 - クリストファー・ゴーラム (Christopher Gorham)、日本語吹替 - 中嶋将平「モード」の経理担当者。ベティがひそかに気にしている存在。本人も憎からずベティに好意を抱いていたようだが、元彼女のチャーリーが「モード」に押しかけてきてしまったため、事態は思わぬ方向へ向かう。オタクっぽい性格で、時々そのことで陰口をたたかれる。グラブスティックは「煉瓦を正当な値段で売る一族」という意味で由緒正しい家系。シーズン2でチャーリーとの揉め事で機嫌が悪いときマークとアマンダに名前を間違えられキレて名前の由来を叫ぶことがあった。ジオとベティを争った結果、どちらも選ばれずに別れるが、最終シーズンでは子供を含めてデートし、もうお互いが別の世界にいることに気づく。
チャーリー
演 - ジェイマ・メイズ、日本語吹替 - 武田華ヘンリーの元彼女。ヘンリーを追いかけてニューヨークにやってきた。最初はベティに友好的だったが、ベティのヘンリーへの好意に気づきヘンリーを巡ってライバル視するようになる。かなり厄介で怖い女。
ソフィア・レイズ
演 - サルマ・ハエック、日本語吹替 - 林真里花エキゾチックで知的な美人で、ベティの憧れの女記者。