アクロン_(飛行船)
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方
出典検索?: "アクロン" 飛行船 ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2017年10月)


艦歴
発注1928年10月6日
起工1929年10月31日
進水1931年8月8日
就役1931年10月27日
退役
その後1933年4月4日に事故で喪失
性能諸元
重量100トン(221,000ポンド)
体積180,000m3(6,500,000ft3)
全長240m (785ft)
直径40m (132.5ft)
全高46m (152.5ft)
機関ガソリンエンジン 560hp 8基
速度巡航速度:90km/h (50kt)
最大速度:130km/h (72kt)
航続距離19,594km(10,580マイル)
乗員士官、兵員89名
兵装M1918 7.62mm自動小銃[1] 単装 7基
航空機4機

アクロン (USS Akron, ZRS-4) は、1930年代アメリカ海軍が運用した硬式飛行船である。

船名は、建造を担当したグッドイヤー社の本社が存在する都市名(オハイオ州アクロン)に因む。
概要

第一次世界大戦前後の時期の航空機は、おしなべて航続距離が短く、貨物搭載量も限られていたため、これらのデメリットを解消すべく、飛行船の軍事利用が模索されていた。そうした背景の中、アクロン号は現代の早期警戒機に近い構想に基づき建造された。

硬式飛行船であったアクロン号の全長は240m(当時米海軍で最大だったコロラド級戦艦でさえ全長190mであった)に達し、ガスの総容積は18万4,000m3に達した。ガスはヘリウムが用いられている。偵察能力を向上させるために、航空機を5機搭載していたほか、洋上(地上)からの攻撃を避けるために、偵察要員を乗せたゴンドラ部分だけを上空から数百m下方へ降ろす装置も搭載されていた。

本船最大の特徴として、同形船のメイコン号に同じく、偵察用途ではあるが航空機を搭載し、空中での離着艦が可能な機構を装備していたことが挙げられる。仮に航空母艦として分類すれば、きわめて特殊な数少ない船舶以外の空母の一つとなる。搭載機はカーチス・ライト社製F9Cスパローホークで、複葉単発プロペラ機であり、7.62mm機銃で武装していた。F9Cは翼の上部に離着艦時に用いる特殊な装置を備えており、“パラサイト・ファイター”と呼ばれるもので、アクロン、メイコン専用の機体であった。

アクロンは固定武装としてブローニングM1918自動小銃装備の単装銃座[1]を船体各所に計7基備えていた。
運用とその後

アクロン号は1931年に就役したが、翌1932年には2度の破損事故を起こし、それぞれ2/1ヶ月の修理を余儀なくされた。さらに地上作業員2名が死亡する事故も発生させており、実際の運用では突風による問題が多いことが認識された。

続く1933年4月4日12時30分頃、ニューイングランド沖合にて突風に巻き込まれて墜落し、生存者3名のみで乗員73名が死亡する事故となり、これは飛行船史上最悪の死亡事故となった。天候を無視した過酷な訓練が原因とされる。この墜落事故によって同乗していたウィリアム・A・モフェット海軍少将(“アメリカ海軍航空隊の父”と呼ばれる人物だった)も殉職した。生存者4名は現場に居合わせたドイツの船により救出されたが、そのうち1名は後日亡くなった。死亡者が多数であった原因には、任務上、洋上長時間飛行が前提であったにもかかわらず、乗組員用の救命胴衣を搭載していなかったこと、救命いかだも1艘しか装備されておらず、またそれを使用する時間の余裕がなかったことが大きいとされる。

アクロン号の後、1935年にメイコン号も墜落事故を起こし、アメリカ海軍が所有していた大型硬式飛行船の機体は1932年に退役済みのロサンゼルス (ZR-3) を除いてすべて失われている。ヒンデンブルク号爆発事故も重なり、硬式飛行船の建造は行われることは無くなった。

その後、アクロン号の教訓からアメリカ海軍とグッドイヤー社は骨格を持たない小型の軟式飛行船の増産に着手する。それらは主に沿岸での対潜哨戒任務に用いられ、第二次世界大戦中を通じて160機以上が運用された。
船歴

1931年10月27日 就役

1932年

2月22日 レイクハースト飛行場の格納庫で風に煽られて地面に激突し、尾翼を破損。修理に2カ月を要した。

5月11日 飛行準備中に機体が急激に上昇。3人の兵士がケーブルにつかまったまま宙釣りとなり、うち2人が墜落死した。

8月22日 レイクハースト飛行場の格納庫に係留中、再び尾翼を破損。修理に1カ月を要した。


1933年

3月 同型船のメイコン(ZRS-5)が就航

4月4日 12時30分頃、ニューイングランド沖合にて突風に巻き込まれて墜落。


ギャラリー

アクロンの設計概念図

建造中のアクロン(1930年11月)

アクロンのプロペラ。この写真では水平位置にある

繋留塔に接近するアクロン

搭載機のカーチス F9C スパローホーク

アクロン内部のハンガーF9Cスパローホークが格納される

アクロンの機体下部のフックに着艦するF9C

脚注・出典^ a b James L. Ballou / SAR Staff (Mar 2010 / September 6, 2022). “THE UNITED STATES’ NAVAL USE OF BARS IN BLIMPS”. SMALL ARMS REVIEW, V13N6 (Mar 2010), / SMALL ARMS REVIEW.com. 3, 24, 2023閲覧。

関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、アクロン (飛行船)に関連するメディアがあります。

メイコン (飛行船) - 姉妹船

硬式飛行船

ツェッペリン

パラサイト・ファイター

F9C (航空機)

外部リンク

USS Akron page
- ウェイバックマシン(2004年2月26日アーカイブ分) from the Dictionary of American Naval Fighting Ships

USS Akron and Macon - ウェイバックマシン(2001年2月10日アーカイブ分)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:19 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef