アクエリオンEVOL
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アクエリオンEVOL
ジャンルSFロボットアニメ
アニメ
原作
河森正治サテライト
総監督河森正治
監督山本裕介
シリーズ構成岡田麿里
キャラクターデザイン倉花千夏石田可奈(原案)
石田可奈、丸藤広貴
メカニックデザイン河森正治(アクエリオン)
ブリュネ・スタニスラス、高倉武史
音楽菅野よう子、大塚彩子
アニメーション制作サテライト×エイトビット
製作Project AQUARION EVOL
放送局放送局参照
放送期間2012年1月8日 - 6月24日
話数全26話
小説
著者内山靖二郎
イラスト石田可奈
出版社KADOKAWA メディアファクトリー
レーベルMF文庫J
刊行期間2012年4月25日 - 12月25日
巻数全4巻
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメライトノベル
ポータルアニメ文学

『アクエリオンEVOL』(アクエリオン エヴォル、AQUARION EVOL)は、サテライトエイトビット共同制作による日本オリジナルSFロボットアニメ作品。テレビ東京系の深夜枠ほかにて2012年1月から6月まで放送された。全26話。キャッチコピーは「それは、禁じられた合体─」。
概要

2005年に放送された『創聖のアクエリオン』の続編にあたる作品。
ストーリー
アクエリオンの重要な要素である「恋愛」については本作においては一捻りされ、地球側の主要な登場者たちには「恋愛禁止」というルールが制定されている。この制約が課せられた中、彼ら彼女たちが如何にして「恋」を「恋愛」へと昇華させていくかが大きな見所でもある。この他、本作のお楽しみ要素として放送開始時に「男女(によるマシン同士)の合体禁止」を謳いストーリー上のアクセントを付けたり、1万2千年前(前作)の人物が転生したキャラクターが登場する予定があることなどが総監督である河森自身により明かされている。また、恋愛に加えて、前作『創聖のアクエリオン』に引き続き、立場や出自の異なる者どうしの相互理解・自らの心の弱さや闇と向き合い克服することによる人格的成長・運命と自由意志の関係といった、河森の人生観や宗教観と深く関わるテーマも、物語の重要な要素として扱われている。
スタッフ概要
河森を筆頭に中核スタッフはある程度前作からそのまま担当しているメンバーもいるが、河森の「前作を知らない人にも楽しめる作品にしたい」という意向を受け、監督・シリーズ構成は刷新された。また、主要キャラククターのデザインを男性側(倉花千夏)と女性側(石田可奈)が別々に担当する贅沢さもウリとなっている。制作に関しては、前作である『創聖』ではサテライトの単独制作であったが、ほぼ同時期に河森らの主要スタッフが『AKB0048』に関わっていたこともあり、これらの負担を軽くする為に本作ではサテライトの第1スタジオの元スタッフが独立して設立されたエイトビットとの共同制作へと変更された。
その他
メインスポンサーはパチンコ『CRフィーバー創聖のアクエリオン』をヒットさせたSANKYO。サテライトの筆頭株主でもあり、近年の各作品でもメインスポンサーとなっている。
あらすじ

アポロ、シリウス、頭翅の三人による「創聖合体」によって地球が救われてから、1万2千年後の世界。

人類は「アルテア界」と呼ばれる異界から送られてくる巨大兵器「アブダクター」の脅威に晒されていた。アルテアでは「イヴの呪い」と呼ばれる現象によって女性が生まれなくなり、絶滅の危機に瀕した彼らは、種の存続のため地球(ヴェーガ)へと侵攻し女性を攫っていた。

アブダクターと戦うために「ネオ・ディーバ」の所有する伝説の機械天使「アクエリア」によって対抗していたが、過去に起こった事故以来、男女エレメントによる合体は禁じられていたため、アクエリアの本来の力を発揮出来ず苦戦を強いられていた。

ある日、空飛ぶエレメント能力を持った少年アマタは、一目惚れした少女ミコノとのデートの最中に戦闘に巻き込まれ、二人は偶然アクエリアに乗り込むこととなる。そして真の名である「アクエリオン」を叫んだ時、3機のベクターは禁断の男女機合体によって封印されていた機械天使「アクエリオンEVOL」を覚醒させた。

アルテアの兵士であるカグラの撃退に成功したアマタは、その力を見込まれアクエリオンのパイロットを育成する「聖天使学園」にミコノと共に入学することとなる。後に男女間の交流を禁止していた学園の規則は、不道ZEN総司令の帰還と同時に消え、波乱に満ちた学園生活が始まることとなった。

アブダクターとの戦いで、徐々にアクエリオンの力を目覚めさせていくアマタ。その戦いの中で出会ったカグラはミコノに強い執着を見せる。二人の様子を見たアマタは、二人がアポロとシルヴィアの生まれ変わりではないかと考えるようになる。そして、アルテア界の神官であるミカゲが、最高指導者のイズモを無視してカグラの暴走を煽り始めたことにより、戦いは激しくなっていく。

その後、ネオ・ディーバに攻め込んできたイズモに攫われた仲間を奪還するため、アマタ達はアルテア界に潜入する。そこでアマタは幼い頃失踪した、昏睡状態の母アリシアを目撃する。仲間の奪還に失敗し地球に戻ったアマタは、失った記憶を取り戻したカグラと再会し、二人が同一人物であることを知る。母が失踪したその日、ミカゲの能力によってアマタは二人に分裂し、ミカゲによってカグラとして育てられたのだった。

同一人物であることを知った後も二人は激しく対立し、カグラはミコノをアルテアへと拉致する。さらに不動司令が発掘した「神話型アクエリオン」もミカゲによって奪われてしまった。アルテアへと帰還したカグラは、ミコノを独占するためにアルテアを裏切り、ミカゲから与えられた神話型アクエリオンに乗ってアルテア軍を殲滅し始める。

再びアルテア界へと潜入したアマタは、昏睡から目覚めた母と再会し、夫であるイズモの願いを聞き入れ、死に瀕したアルテアを救うために来たことを明かす。その直後、カグラとイズモの戦いの巻き添えをとなってアリシアは死亡し、同じく瀕死の重傷を負ったイズモもアマタに看取られ亡くなった。怒りに燃えたアマタはカグラと激突する。

その頃、アマタに片思いしているゼシカの心を利用して肉体を乗っ取ったミカゲはミコノと強引に合体し、さらにカグラをも操り、神話型アクエリオンを「エンシェントAQ」へと変貌させる。ミカゲの正体は、1万2千年前に創世合体を行い世界を救った頭翅であった。合体を行った瞬間、アポロがアポロニアスの転生者ではなく、その忠犬ポロンの転生者であることを知り、絶望した瞬間に生まれたのがミカゲだった。そして復讐のために、ポロンの転生者であるアマタをカグラの二人に分けるなどの様々な計略を巡らせ、遂にはアルテアとヴェーガを衝突させて世界を破滅させようと目論んでいたのだった。

エンシェントAQはアルテアとヴェーガのエネルギーを吸い取り巨大化しより強大となっていくが、エンシェントAQに取り込まれたミコノを救うためにアマタは食い下がる。その姿を見たカグラの後押しを受けて、アマタはミコノを救い出すことに成功する。そしてアマタと合体したエンシェントAQは「アクエリオンLOVE」へと姿を変え、エンシェントAQによって吸い取られていたアルテアとヴェーガのエネルギーを元に戻し、破滅寸前にまで追い込まれていた世界を救った。そして肉体を失ったミカゲは、真のアポロニアスの転生者である不動・ZENによってその魂を鎮められた。

それからしばらく経った復興が進むネオ・ディーバでは皆新たな生活を始めていた。MIXは無事女性に戻ることができスオミがドナールの子供を身篭るなど明るい出来事が続く中、ついにアマタとミコノがアクエリオンLOVEと共に帰還。カグラをはじめ皆が二人の帰還を祝福、これをもってネオ・ディーバは恋愛解禁となった。
登場人物
ネオ・ディーバ
エレメント候補生・男子
アマタ・ソラ
- 梶裕貴[1]本作の主人公。礼儀正しく真面目な好青年だが気が弱い。また、ドジで失敗も多く、アンディのいたずらの巻き添えになることもしばしば。前作のアポロの生まれ変わり、つまりアポロニアスのペットである翅犬・ポロンの転生者。幼い頃、一度はエレメント候補生になることを考えたが、その能力を周囲から気味悪がられ、母のアリシアに置き去りにされた苦い過去につながる「忌まわしい力」としてひた隠しにしており、物語の冒頭では映画館で住み込みの映写技師をしていた[2]。そこで出会い一目惚れしたミコノとのデートの最中にアブダクターとアクエリアの戦いに巻き込まれ、さらにミコノと共にベクターゼドに取り込まれ、禁断の男女合体を行いカグラを撃退する[2]。その能力を見込まれ、半ば強制的に聖天使学園に入学の運びとなる。神話型アクエリオン及びミコノを奪還するためにアルテアに再度潜入した際に、目覚めたアリシアと再会、アリシアがアマタを置いて独りでアルテアに赴いた理由や父親がイズモであることを聴かされ、自らの出生の謎が解けると同時に、自分を置き去りにしたアリシアに対するわだかまりも一応の決着を見た[3]。最終決戦において、カグラ・ゼシカとともにエンシェントAQを操るミカゲと対峙し、カグラの力による後押しを受けてアクエリオンLOVEへと合体することで、ミカゲの力によって破滅に瀕していた二つの星を救った[4]。1時間スペシャルではアンディの誘いに乗り覗きを乗ってしまったことでミコノから避けられてしまう。落ち込んでいる際に世界にヒビが入る現象事件が起こり、そのせいで時空の狭間に飛ばされた時、ミコノの前世であるシルヴィアと出会いミコノとも仲直りした。エレメント能力は重力干渉(浮遊能力)。気持ちが高ぶって鼓動が激しくなると、左右両方のくるぶしに金色の翅が生え、飛翔が可能となる。
カイエン・スズシロ
声 - 鈴村健一[1] / 子供時代 - 田村睦心元・人類軍の海兵隊員。軍人気質が抜けず、真面目すぎて頭が固い上に短気。代々エレメントを輩出するエリート家系であるスズシロ家の生まれで、ミコノの兄。臆病なミコノを大切に思うあまり、戦いから遠ざけようと辛く当たっていた。そのためミコノを戦いに巻き込んだアマタを当初は目の敵にしていた。エレメント候補生(特に女子)の間では、トップクラスのシュレードに次ぐ能力者として、「永遠のナンバー2」と評されている[5]。銃の腕前は凄腕で、目隠しをしたまま動く標的に百発百中する。エレメント能力は絶望予知。将来起きる悪い出来事を映像化する未来視(ビジョン)能力。また映像はエレメントシステムを介し他の者にも見せることが可能。
アンディ・W・ホール(アンディ・ダブル・ホール)
声 - 鳥海浩輔[1]お調子者のムードメーカー。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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