アクアリウム
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「アクアリウム」のその他の用法については「アクアリウム (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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水草と熱帯魚水槽のアクアリウム

アクアリウム(: aquarium)は、水生生物の飼育設備を指す。水族館のような大型施設から個人宅に設置するような小規模のものにまたがる概念である[1]。英語の原義では公的施設の水族館と、個人などの趣味の範疇にあるものは明確に区別されず、要するに水生生物の飼育施設・設備を指す。元はラテン語で、一般に水(aqua)に関するものを広く指す言葉である。日本ではその中でも特に、観賞用に熱帯魚(観賞魚)や水草などを飼育・栽培すること、またはそのために構築された水槽を含む環境を指すことが多い。

魚に関しては、観賞魚または熱帯魚を、水草の扱いに関しては水草の項を参照。
概要一般家庭の60cm標準規格水槽

アクアリウムは、1リットル未満の水しか入らない小さな容器から、水族館に据え付けられた巨大な水槽まで様々なものがある。楽しみ方も多様であり、個体の飼育を楽しむもの、魚と水草を配置して自然水景や縮景芸術を楽しむもの、品種改良を楽しむものなどがある。この愛好者は「アクアリスト」とも呼ばれる。水辺周辺域までもを再現したアクアテラリウムという様式も存在する。アクアテラリウムはアクアリウムとテラリウムの合成語である。なお、陸上動物の飼育施設・設備はテラリウムと呼ぶ。現在は器具の進歩により管理の省力化が進んでいる。
歴史と発展

水中生物の生活は、陸上に住む人間にとっては好奇の対象となりうる身近な異世界である。

また魚類食糧としても珍重され、それを生かしていつでも好きな時に食糧として供することは、食事が生物にとって大切な要素であるとともに、美食が人にとっては大きな喜びであることから、古くより新鮮な魚を新鮮なまま生かすことにも関心が向けられている。
古代のアクアリウム

閉鎖環境あるいは人工環境中で魚を飼うことは、歴史的に深い起源を持つ。古代のシュメール人は天然で捕まえた魚を、食料として池で飼うことが知られていた。中国では、フナ(交配にコイを使ったとの説もあり)を選択的に繁殖させ、今日よく知られた金魚等を生み出すことが2,000年以上前に始まったと考えられる。中国の王朝中には、金魚が屋内に持ち込まれ、大きな陶器の容器の中でそれらを楽しむことが行われた。古代エジプト美術では、寺院の長方形の池で飼われている神聖な魚オクシリンコス[注 1]の描写が見つかった。多くの文化が、実益と装飾の目的で魚を飼う歴史を持っている。
ガラスの囲い

室内に置いた透明な水槽中に魚を囲って鑑賞するために設計されたアクアリウムの概念が出現したのは、より最近のことだが、このアイデアが現れた正確な日付を示すことは難しい。

1665年に、日記作家サミュエル・ピープスは、ロンドンで「1杯の水の中で飼われた魚という、永久に生きるであろう素晴らしい、極めて特徴ある異国の珍品」を見たと記している。ピープスによって観察された魚は、当時東インド会社の取り引きがあった広東ではよく知られた庭魚だったパラダイスフィッシュ、Macropodus opercularis だったようだ。

18世紀に、スイスの博物学者アブラハム・トランブレーは、オランダ近郊のSorgvlietにあったベンティンク伯の邸宅の庭を流れる水路で見つけたヒドラを、研究用の大きな円筒状のガラス容器中で飼った。ガラス容器中で水生生物を飼うという考えは、少なくともこの頃に遡る。
大衆化1860年頃パリのブローニュの森の動物園では淡水魚や海水魚が展示された

アクアリウムで魚を飼うことが英国で最初にポピュラーな趣味になるのは、1851年ロンドン万国博覧会で展示された、鋳鉄の枠組みを持つ華麗なアクアリウムが登場してからである。

枠付きガラスのアクアリウムは、長い航海中に外国の植物を保護するために1830年代に英国の園芸家のために開発されていたウォーディアンケース(テラリウム)を改造したものだった。今日のアクアリウム保有者から見ると奇妙に思える、19世紀のアクアリウムの1つの特徴は、火でアクアリウムの水を加温できるように金属の底面パネルを使っていることだった。

ドイツ人は英国人に匹敵する関心を持っており、19世紀の終わりまでにハンブルクは多くの新種をヨーロッパにもたらす港になった。

第一次世界大戦の後、家庭に電気が普遍的に通されるようになるとともに、アクアリウムはより広く普及した。電気によって、人工照明、空気注入、水のろ過および暖房が可能になり、アクアリウムの技術に大きな進歩がもたらされた。

航空輸送が可能になったことにより、遠方から非常に種々様々の魚が成功裡に輸入されるようになったため、新しい保有者を惹きつけ、これが大衆化を支えた。

現在世界的に約6000万のアクアリウム保有者がいると推定され、また彼らによってさらに多くのアクアリウムが維持されているものと推測される。この趣味は、ヨーロッパ、アジアおよび北アメリカで最も強い支持を得ている。アメリカでは、アクアリウム保有者のかなりの割合(40%)が常時2つ以上の水槽を保有している。

日本では1960 - 1970年代頃から熱帯魚飼育に関心を持つ人が一定の自然環境を再現する事に腐心したほか、1980年代後半よりテレビドラマ等にも度々インテリアとして登場し、飼育器具の発達や取扱業者の拡大とともに、次第に熱心な愛好者を増やしている。

1990年代半ばよりインテリアとして観葉植物のようにこれら水槽をレンタルする業者も増加し、近年ではホテルや商店・企業・病院などで施設の利用者を和ませている。これは面倒な維持作業を業者任せにできるため、家庭内にあっても業者に維持管理を依頼する富裕層も存在する。

広く見られるのは飼育が簡単で種類も豊富な淡水魚と淡水域の水草を配したものとなるが、大規模になると海洋の環境を再現し、海草を繁茂させた上で海洋生物を泳がせる様式があるほか、家庭でも珊瑚礁を模して海水を満たした水槽に海水魚を飼育したり、少々変わった所ではイソギンチャククラゲなどを飼育する様式などもある。

水中の自然環境を再現する事がこの様式の主目的といえるだけに、様々な方向性・可能性が見出される。

なお近年では熱帯魚に限定されず、野生の魚を自然に近い環境で飼育して、その生活を観察や鑑賞をする目的から、メダカなどに関心が寄せられることもある。だがその一方で愛好者が増えたために、野生魚や自然環境下にある水草の乱獲を心配する声も聞かれる。

中南米アマゾン川流域はこれら淡水熱帯魚の宝庫とされているが、同川流域の大半を占めるブラジル政府では、自然保護の観点から捕獲量を制限するなど、厳しい輸出規制を敷いている。だが同地域に生息する熱帯魚が余りに多様で、また国土も広大であるために輸出チェックが十分に機能せず、中には学術的にも未確認種であるなどという貴重な生物の国外流出が、しばしば輸入国側において「新種発見」という形で報告されている。
日本の熱帯魚の歴史

江戸時代、中国から金魚が入ってくると、日本でも金魚の愛好家が生まれ、金魚の養殖と品種改良が盛んに行われるようになった。大正時代に入ると日本にも熱帯魚が輸入されてくるようになる。しかし、熱帯魚の飼育を始めたのは金魚の愛好家ではなく園芸家であった。これは、電気供給が不安定だった時代に高価な温室を持っているのが園芸家だけだったからである[2]
生物の供給元

最初の近代的アクアリウムに入れるための魚と植物は、野生から採取されヨーロッパとアメリカの港へ(通常船で)輸送された。


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