アカミミガメ
キバラガメ Trachemys scripta scripta
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
Testudo scripta Schoepff, 1792Emys troostii Holbrook, 1836Emys elegans Wied-Neuweid, 1839Emys cumberlandensis
Holbrook, 1840
和名
アカミミガメ
英名
Common slider
アカミミガメ (Trachemys scripta) は、爬虫綱カメ目ヌマガメ科アカミミガメ属に分類されるカメ。アカミミガメ属の模式種。別名ミドリガメ(幼体)。目次 最大甲長28センチメートル[3]。オスよりもメスの方が大型になる[3]。背甲はやや扁平かややドーム状に盛りあがり、上から見ると幅広い卵形[3]。項甲板は細長い等脚台形[3]。第1椎甲板は縦幅と横幅が等しいか縦幅の方がわずかに長いが、第2-5椎甲板は縦幅より横幅の方が長い[3]。椎甲板にはあまり発達しない筋状の盛りあがり(キール)があるが、老齢個体では消失する[3]。後部縁甲板の外縁はやや鋸状に尖る[3]。腹甲の色彩は黄色[3]。第十二縁甲板は分かれる。 頭部は中型[3]。吻端はやや突出し、上顎の先端がわずかに凹む[3]。四肢は頑丈[3]。頭部や頸部、四肢、尾には黄色い縦縞が入る[3]。 オスの成体は吻端がより突出し、前肢の爪が伸長し湾曲する[3]。またオスの成体では背甲や皮膚の色彩が黒や暗褐色になり、斑紋が消失する(黒化、メラニズム)個体もいる[3]。
1 分布
2 形態
3 分類
3.1 品種改良(ミシシッピアカミミガメ)
4 生態
5 人間との関係
5.1 日本
6 画像
7 脚注
8 関連項目
9 外部リンク
分布
T. s. scripta キバラガメ(英語版)
アメリカ合衆国(サウスカロライナ州、ジョージア州、ノースカロライナ州、バージニア州南東部、フロリダ州北部)[1][2][3]。原記載では模式標本が指定されていないが、模式標本の産地(模式産地)はチャールストン周辺(サウスカロライナ州)と考えられている[3]。
T. s. elegans ミシシッピアカミミガメ (Red-eared slider)
アメリカ合衆国(アーカンソー州、イリノイ州、インディアナ州、オクラホマ州、オハイオ州、カンザス州南東部、テキサス州、ニューメキシコ州東部、ミシガン州南部、ミシシッピ州、ミズーリ州、ルイジアナ州)、メキシコ(コアウイラ州北東部、タマウリパス州南部、ヌエボ・レオン州北部)に自然分布[1][2][3]。アメリカ合衆国(東部、ハワイ州)、イスラエル、イタリア、インド、インドネシア、オーストラリア、エジプト、オランダ、カナダ南部、キューバ、シンガポール、スペイン、大韓民国、中華人民共和国、日本、ベトナム、ポルトガル、マレーシア、南アフリカ共和国、メキシコ中部などに移入・定着[3]。
T. s. troostii カンバーランドキミミガメ(英語版)
アメリカ合衆国(アラバマ州北部、ケンタッキー州、テネシー州のカンバーランド川およびテネシー川上流域)[1][2][3]模式産地はカンバーランド川(テネシー州)[3]。
形態