アカハタ属
タマカイ Epinephelus lanceolatus
分類
アカハタ属(学名:Epinephelus)は、スズキ目ハタ科の属の一つ。主にサンゴ礁に生息する肉食魚で、世界中の熱帯および亜熱帯域に分布する。漁業の対象になっている。かつて本属はマハタ属とされていたが、マハタが帰属変更されたことで新和名が提唱された[1]。 体は側扁した細長い円筒形で、長方形や紡錘形の種もいる[3]。頭部は大きく、長さは体高とほぼ同じ[3]。前鰓蓋骨は丸いか角ばっており、後縁は鋸歯状[3]。鋸歯が小さく、下端は皮膚に埋没する種もいる。顎前部には犬歯があるが、小さい種もいる。下顎中央には大きな犬歯は無い[3]。背鰭は9-10棘12-19軟条から成り、軟条部分は棘部分より短い[3]。臀鰭は3棘7-10軟条から成る。胸鰭は丸い[3]。尾鰭は扇形、円形、截形で、上葉は8本の分岐軟条と8-10 本の不分岐軟条から、下葉は7本の分岐軟条と7-10本の不分岐軟条から成る[3]。鱗は櫛鱗または円鱗[3]。 本属魚類は世界中の熱帯および亜熱帯の海域に分布し、インド-西太平洋に最も多く、東太平洋で8種、西大西洋で11種、東大西洋と地中海で9種が見られる[3]。 4種が紅海からスエズ運河を経由して地中海に移入した[4]。 主にサンゴ礁や岩礁、砂泥底に生息する。普通水深10-200mの場所で見られるが、水深500mを超える深海に生息する種もいる[3]。イタヤラとタマカイの2種は体長2m、体重400Kgを超える個体も捕獲されている[3]。殆どの種は甲殻類などの大型無脊椎動物や、海底または海底付近の魚類を捕食する肉食魚である[3]。多くの種は雌性先熟だが、群れ内に雌よりも小さい雄が存在している例が観察されており、一部の雌は性転換しないか、一部の雄が雌の段階を経ない可能性がある[3]。 貴重な魚とされ、市場において高値で取引されている。養殖も行われている[3]。
形態
分布・生態
人との関わり
下位分類Anyperodon leucogrammicus
Epinephelus adscensionis
Epinephelus aeneus (E. Geoffroy Saint-Hilaire, 1817) (white grouper)
Epinephelus akaara (Temminck & Schlegel, 1843) キジハタ (Hong Kong grouper)