アカデミー外国語映画賞
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アカデミー国際長編映画賞
受賞対象優れた外国語映画
会場カリフォルニア州ロサンゼルスハリウッドドルビー・シアター
アメリカ合衆国
主催映画芸術科学アカデミー
初回1956年
最新回2023年
最新受賞者『関心領域』( イギリス選出)
公式サイトhttps://www.oscars.org/

アカデミー国際長編映画賞(Academy Award for Best International Feature Film)、従来の名称でアカデミー外国語映画賞(Academy Award for Best Foreign Language Film)は、アカデミー賞の部門の一つ。
概要

アメリカ以外の映画で、外国語英語以外の言語)の映画のための賞。アカデミー賞の他の賞とは違い、アメリカ国内で上映されている必要はない[1]

外国語映画の表彰は、1947年度から1949年度にかけては「特別賞」の一つとして[注釈 1]、1950年度から1955年度(1953年度は表彰なし)にかけては「名誉賞」の一つとして行われ[注釈 2]、1956年度の第29回からノミネート方式の「外国語映画賞」という単独の賞になった[注釈 3]

国際長編映画賞を受賞するのはプロデューサーや監督ではなく、代表作品の選出国で[注釈 4]、授賞式で監督は選出国を代表してオスカー像を受け取り[1]、所有することが出来る[13]。2014年度の第87回から、初めてオスカー像に選出国と監督名が刻まれるようになった[13]

日本作品では、2008年度の『おくりびと』(滝田洋二郎監督)、2021年度の『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)の2作品が受賞している[14]。授賞式では名誉賞を受賞した3作品(『羅生門』『地獄門』『宮本武蔵』)[14]と通算でアナウンスされる[注釈 5]

1975年度では日本人監督である黒澤明監督の『デルス・ウザーラ』が受賞しているが、本作はソビエト連邦作品である[16]

2006年度の第79回には単独の賞になって50周年を迎え、日本の渡辺謙とフランスのカトリーヌ・ドヌーヴが非英語圏俳優代表として壇上に立ち、これまでの受賞作の歴史を紹介した[17][18]

2019年度の第92回から、「国際的な映画製作環境において、“外国語”という言い方はもう時代遅れではないか」との懸念から、名称をアカデミー国際長編映画賞に変更することが、アカデミーによって発表された[19][20][21]。なお、候補作選定にかかるルール変更は特にない[1]
受賞までの流れ
各国から出品

毎年各国から1作品だけ出品できる。実写の劇映画だけではなく、アニメーションやドキュメンタリーでも構わない[22][1]。40分を超える長編映画で、台詞の50%以上が英語以外の言語であり、正確な英語字幕も必要とされる[22]

出品条件は、制作された国で前年の10月からその年の9月の間に初公開され、35ミリフィルム[注釈 6]70ミリフィルム、もしくはデジタル・シネマ・フォーマットでなくてはならず、少なくとも7日連続で劇場にて商業上映された作品であること[23]。またアメリカ合衆国国内で上映されている必要はない[1][23]。作品の適性など何らかの問題が生じた場合は「映画芸術科学アカデミー」が最終決定をする。

日本からの出品作は、日本映画製作者連盟が選考している[23]。「アカデミー外国語映画賞日本代表作品の一覧」も参照
ノミネート選考

世界各国から出品された作品は、アカデミー賞を審査する「映画芸術科学アカデミー」によって厳選される。第79回(2006年度)からはノミネート発表一週間前に最終候補9作品が発表され、そのうちの5作品が本選にノミネートされるという形式になった。

第92回(2019年度)からは最終候補のショートリストが9作品から10作品に拡大された。その内7作品は国際長編映画コミッティ会員が、3作品を国際長編映画賞エグゼクティブコミッティ会員が投票で選ぶ[21][1]
受賞選考

アカデミーによる上映会が行われ、5本すべての本選ノミネート作品を見たアカデミー会員のみによって投票が行われる。そして、最も多くの票を集めた作品に外国語映画賞が授与される。
受賞・ノミネート作品
1940年代
特別賞

1947年第20回靴みがきヴィットリオ・デ・シーカ イタリア代表)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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