アカデミー賞作品賞 BEST PICTURE
受賞対象各年で最高の作品
国 アメリカ合衆国
主催映画芸術科学アカデミー
初回1929年
(1927年と1928年公開作品が対象)
最新受賞者オッペンハイマー(2023年)
公式サイトhttps://www.oscars.org/
アカデミー作品賞(アカデミーさくひんしょう、Academy Award for Best Picture)は、アカデミー賞の部門の一つで、映画作品自体へと賞が贈られるアカデミー賞の最重要部門である。
その年のアメリカで上映された最も優れた映画10本を候補に選び、その中の1本にこの名誉が与えられる。アカデミー賞の候補投票は会員がそれぞれ属する分野のみの投票であるが、作品賞は全会員が10本候補を選んで投票する。ちなみに、受賞するのは、作品のプロデューサーである。 第1回は「作品賞(Outstanding Picture)」と「芸術作品賞(Best Unique and Artistic Picture)」の2部門に分かれており、それぞれ3本ずつ候補作が選ばれていた。その結果、前者はエンタメ大作『つばさ』が、後者は芸術映画『サンライズ』が受賞した[1]。 しかし、1927年に公開された『ジャズ・シンガー』がヴァイタフォン方式によるトーキー映画であったため、どちらにもノミネートすることができず、最終的にはアカデミー名誉賞が贈られることとなった[2]。 それを受けて、翌年には「芸術作品賞」が撤廃されて、『つばさ』が受賞した「作品賞」を最高賞と改めて決定。名称はOutstanding Pictureのままであったが、『ジャズ・シンガー』のようなトーキー映画もノミネートできるように許可した[3] 。その後は何度か名称を変更し、1962年以降は単に「作品賞(Best Picture)」とだけ呼ばれるようになった。 第2回からは候補を5本選ぶようになったが、第5回では8本になり、第6回には候補作の数は10本となった。第17回からは従来の5本へと戻り、64年間この形態で続いていたが、第81回で『ダークナイト』や『ウォーリー』といった高い評価を得た大衆映画が作品賞にノミネートされなかったことに対して批判が増加し、翌年の第82回では10本になった[4]。 第82回から最終選考法については最も優れた単数選考の選挙方式とされるインスタント・ランオフ・ヴォーティングが採用された。これは票割れの弊害を防ぐ方式である。 第84回には会員の投票の5パーセント以上の得票率を得た作品の中から5本から10本の間で選ばれるようルールが変更された[注 2]。第94回からは10本に固定となった[5]。 以下は.mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{} 受賞作 と 候補作 の一覧である。
歴史
名称の変遷
1927/28?1928/29: Outstanding Picture
1929/30?1940: Outstanding Production
1941?1943: Outstanding Motion Picture
1944?1961: Best Motion Picture
1962?現在: Best Picture
ノミネート数の増加
受賞と候補作一覧
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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