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やノートページでの議論にご協力ください。アカデミックハラスメント(和製英語:academic harassment)とは、大学や研究機関などの学術機関において、教職員が教育・研究上の権力を濫用し、ほかの構成員に対して不適切で不当な言動を行うことにより、その者に対して修学・教育・研究ないし職務遂行上の不利益を与え、あるいはその修学・教育・研究ないし職務遂行に差し支えるような精神的・身体的損害を与えることを内容とする人格権侵害[1]のことである。パワーハラスメントの一類型。略称はアカハラ。 特定非営利活動法人(NPO)アカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク(NAAH)[2]は、アカハラを「研究教育に関わる優位な力関係のもとで行われる理不尽な行為」と定義している。 北海道大学化学科で、複数の教員が教授による追い出し部屋行為の被害を訴えていると報道された。[3]、[4]。 アカデミックハラスメントの事例を以下に抜粋する。 研究教育機関における正当な活動を直接的・間接的に妨害すること[5]。 学生の進級・卒業・修了を正当な理由無く認めないこと[5]。また正当な理由無く単位を与えないこと[5]。 就職・進学の妨害、望まない異動の強要など[5]。 研究論文の著者を決める国際的なルールを破ること、アイデアの盗用など[5]。
アカデミックハラスメントの定義
北海道大学化学科教員追い出し部屋ハラスメント
構造化学研究室 石森浩一郎教授 副学長 は講座制を採用していることを挙げ、「学生指導の責任は教授が取ることになっている」と、旧スタッフに学生を配属しない理由を述べた。石森氏は「強い要望は23年くらいまでなかったと記憶している。どうすれば快適になるか議論している。我々としては心外だ」と話した。
無機化学研究室 化学部門長の松井雅樹教授は「人事の活性化」を理由に挙げた。「同じ分野でも新任教授と研究方針の相違などで研究室の運営が難しくなるケースも出てくる。一つのオプションとして、いわゆる旧スタッフには独立した形で研究室業務に振り回されることなく研究に集中できる環境を構築したいということだ」と説明した。
追い出し部屋の内部基準を作った20年度当時の部門長、物理化学研究室 村越敬教授は「(化学部門として教授不在になる)前と同じ研究室を持ったまま、新しい研究室を作るのは物理的にも不可能」と説明した。
大学評価に詳しい調(しらべ)麻佐志・東京工業大教授(科学技術社会論)は、北大化学部門の旧スタッフへの扱いを「人権感覚がない」と批判
アカデミックハラスメント問題に詳しい北仲千里・広島大准教授は「組織で特定の人を冷遇しようとしており不当な扱いだ」
事例
学習・研究活動への妨害
文献・図書や機器類を使わせない[5]。
実験機器や試薬などを勝手に廃棄する[5]。
研究に必要な物品の購入や出張を、必要な書類に押印しないという手段で妨害する[5]。
机を与えない[5]。また机を廊下に出したり、条件の悪い部屋や他の研究室員とは別の部屋に隔離したりする[5]。
正当な理由がないのに研究室への立ち入りを禁止する[5]。
研究費の応募申請を妨害する[5]。
学会等への参加を正当な理由なく許可しない[5]。
卒業、単位、進級の妨害
卒業研究を開始して間もないのに、早々に留年を言い渡す[5]。
理由を示さずに単位を与えない[5]。
卒業・修了の判定基準を恣意的に変更して留年させる[5]。
卒業研究は完了しているのに “お礼奉公”としての実験を強要し、それを行わなければ卒業させない[5]。
選択権の侵害
指導教員を途中で変更したら自動的に留年[5]。
本人の希望に反する学習・研究計画や研究テーマを押しつける[5]。
就職や他大学進学に必要な推薦書を書かない[5]。
就職活動を禁止する[5]。
会社に圧力をかけて内定を取り消させる[5]。
他の研究教育組織への異動を強要する[5]。
「結婚したら研究者としてやってはいけない」などと言って、結婚と学問の二者択一を迫る[5]。
研究成果の収奪
加筆訂正したというだけなのに、指導教員が第一著者となる[5]。
実験を行う・アイデアを出すなど研究を主体的に行って、その研究に最も大きな貢献をした者を第一著者にしない[5]。
著者の順番を教授が勝手に決める[5]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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