アカテツ科
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アカテツ科
サポジラ(Manilkara zapota)
分類APG IV

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 angiosperms
階級なし:真正双子葉類 eudicots
階級なし:コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし:キク上群 superasterids
階級なし:キク類 asterids
:ツツジ目 Ericales
:アカテツ科 Sapotaceae

学名
Sapotaceae Juss.1789
タイプ属
Manilkara Adans.



本文参照

アカテツ科(アカテツか、赤鉄科、学名:Sapotaceae)は双子葉植物の科で、65属(35-75属:分類には諸説あり)、800種ほどからなる。クロンキスト体系ではカキノキ目に分類される。
特徴

世界の熱帯亜熱帯に分布する常緑木本。日本では、アカテツ属のアカテツとその変種コバノアカテツが南西諸島小笠原諸島にあり、また小笠原諸島固有種ムニンノキがある。

は単葉でらせん状に配列する。は両性花、子房上位。果実は液果。
利用

乳液を含み、これから得られる樹脂が利用される。産業上は、グッタペルカの原料とするグッタペルカノキや、チューインガムの材料チクルを採るサポジラが重要。またサポジラ、スターアップルをはじめとする、熱帯で利用される果樹も多数ある。種子には油脂が含まれ、モロッコの南西部で多く見られる アルガンノキの種子からは、食用・化粧用のアルガン油が採取され利用されている[1]。ほかに西アフリカに生育するモアビ、マコレ、アニグレや東南アジア産のニヤトーマレー語: nyatoh)といった木材として知られる樹種も存在する[2][3]。このうちニヤトーは複数の樹種を指し、パラキウム属の総称と説明されることもある[2]が、実際にはそのほかさらにDonella属、マドフカ属、Payena属、アカテツ属の複数の種のインドネシアマレーシアブルネイにおける現地名に用いられている例が見られる[3]。またマコレとモアビはサクラの代替材となることから、ニヤトーは恐らく色合いがサクラに似て赤いことから市場では「洋桜」や「アフリカンチェリー」(マコレおよびモアビ)という通称でも取引される[2]
主な属

ムクルングモアビ
スターアップルチウリ
ヒメカイニットアフリカスターアップル
イリッペマサランデューバ
ミサキノハナインドガッタパーチャ
スンデノキアカテツ
アビウアルガンノキ
ミラクルフルーツマコレ
シアーバターノキ

分類情報は Govaerts et al. (2019) による。

Autranella

ムクルング(ガボンコンゴ共和国コンゴ民主共和国での名称: mukulungu)A. congolensis - 1属1種[3]


Baillonella

モアビ(ガボンおよびコンゴでの名称: moabi)B. toxisperma(シノニム: Mimusops djave)- 1属1種[3]


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