アオガン
アオガン Branta ruficollis
保全状況評価[a 1][a 2]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書II
分類
アオガン(蒼雁、Branta ruficollis)は、カモ目カモ科コクガン属に分類される鳥類。 アゼルバイジャン、イラン北部、ウクライナ、ウズベキスタン、カザフスタン、ギリシャ北東部、トルコ、ブルガリア、ルーマニア東部、ロシア[a 2] 夏季にシベリア北東部で繁殖し、冬季になるとアラル海やカスピ海、黒海西部の沿岸域に南下し越冬する[1][2]。 日本でも、北海道・東北地方で記録がある[要出典]。 全長55センチメートル[1]。翼長オス34.2-39センチメートル、メス34.2-36センチメートル[2]。翼開張125センチメートル[1]。体重1.4キログラム[1]。上面や腹部の羽衣は黒い[1][2]。眼先から喉、前頸、胸部にかけての羽衣は暗赤褐色[1][2]。種小名ruficollisは「赤い首の」の意。眼先に白い楕円形の斑紋、頬から頸部にかけて白い縦縞が入る[1]。尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)の色彩は白く、尾羽の色彩は黒い[1]。 虹彩は褐色[1]。嘴や後肢の色彩は黒い[1]。 繁殖形態は卵生。複数のペアによる小規模な集団繁殖地(コロニー)を形成し、キツネから巣を守るためハヤブサと共生することもある[1]。ツンドラの地表に巣を作り、5-6月に3-9個の卵を産む[1][2]。メスのみが抱卵し[1]、抱卵期間は23-25日[2]。メスが抱卵中は、オスが巣の周囲を防衛する[1]。 越冬地では麦を食害する害鳥とみなされることもある[1]。 開発による生息地の破壊、乱獲、農薬によるハヤブサの減少などにより生息数は減少している[1]。1975年における生息数は15,000羽と推定されている[1]。
分布
形態
生態
人間との関係
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、アオガンに関連するメディアがあります。
Size:17 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef